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カテゴリー「オケなどのコンサート記事」の11件の記事

2011年10月 4日 (火)

ドビュッシー・クァルテット@サルビアホール(音楽ホール)

2011年10月3日(月)19:00~

【プログラム】
タイユフェール:弦楽四重奏曲
ハイドン:弦楽四重奏曲 第39番 「鳥」
-----------------------------------------------------
モーツァルト(リヒテンタール編):レクィエム<弦楽四重奏版>

【アンコール】
ショスタコーヴィッチ:弦楽四重奏曲第6番 第3楽章(パッサカリア)

ピアノばかり聴いているピアノバカです。それが最近弦の音にも少し目覚めてきてしまいました。
前回のパシフィカ・クァルテットで味をしめて、100席の親密空間、サルビアホールへ行ってみました。

まだまだ、演奏がどうこうわかるレベルじゃありませんので、ごく手短に。

タイユフェールはフランス近代の人。
少し、ショスタコを彷彿させるような感じでした。

ハイドンはクラシカルでチャーミング。
正しいクァルテット、聴いてます、という感じ。

モーツァルト:レクィエムとは珍しいものを聴きました。
合唱の荘厳さはありませんが、対位法の線の絡み具合がまことによくわかりました。

ラクリモーサで絶筆ということになってますが、そんなわけないと思います。
あの後半部だって、凡才には絶対書けないと思いました。
(実際、最近そういう説になってきていると解説にありました)

英語で最後お話していただきました。半分くらいしかわかりませんでしけど、たぶん、ショスタコーヴィッチは、ハイドン~ドビュッシーなどのフランスものの延長線上にある大事な作曲家なんですよ、的なこと言っていたような気がしまします。

で、アンコールのパッサカリア
しびれました。

またちょっと弦が好きになりました。

ピアノ聴いたり、弾いたりするのに、かなり影響出始めています。
なぜって、弦は基本「叩けない」ですから。

ああいう、「ホワリ」と落ちたり、「スーーーー」っと抜けていく終止を聴くと、クラシックだなあと思ってしまうわけで。

ピアノだって、同じじゃないの、ってことです。

2011年7月28日 (木)

パク・ヘユン ヴァイオリンリサイタル@紀尾井ホール

7/27(水)19時 紀尾井ホール

体調不良ということで、カルメン幻想曲がなくなり、代わりにマリアンナ・シリニャンのピアノ・ソロが演奏されました。

【プログラム】
リスト:巡礼の年第2年イタリアより、ダンテを読んで:ソナタ風幻想曲
(Pf.シリニャン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 op.30-2
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18
ラヴェル:ツィガーヌ

【アンコール】
バッハ:無伴奏ソナタ第2番 アンダンテ

1曲プログラムを削るというのはよくよくのことですから、相当体調が悪かったのでしょう。
実際、アンコール後のカーテンコールでは、やや足下がおぼつかない場面がありました。

それにもかかわらず、素敵な演奏を堪能できました。

ピアノとのデュオは、紀尾井だけにピアノが朗々と響きすぎて、ややヴァイオリンが埋もれてしまったきらいはありますが、ヴァイオリンのソロ部分ではそれはうっとり聴かせてもらえました。

ツィガーヌの出だしのヴァイオリンがずっとソロを奏でる部分にこの日は一番惹かれました。低音の響きがセクシーでした。

※思いもかけず聴くことになった、シリニャンのリスト。音に厚みがあり、豪華で明るめのダンテでした。
ピアノソロは、それはそれでまた良かったです。

※いつの頃からか、ピアノの屋根を全開にするようになったのですね。
シリニャンの音が分厚いこと、そして、紀尾井ではピアノがガンガン鳴ること、こういうことがバランスに影響していたのかもしれません。

2011年6月20日 (月)

パシフィカ・カルテット@サルビアホール

猛烈、疾風怒濤のカルテット。
息もつかせぬ大熱演。
死人も蘇る演奏とはまさにこのことでしょう。
ピアノバカが室内楽に目覚めてしまいそうです。

【プログラム】
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.12
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 Op.59-1
                「ラズモフスキー第1」

【アンコール】

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 Op.130
          第5楽章 カヴァティーナ

               
               

基本、ほとんどピアノばかり聴いているので、論評めいたことは言えるものではありませんが、感じたままを書き留めます。

・とにかく驚異的な集中力と迫力と切れ味。ダイナミックレンジが広い。まばたく暇さえ与えない、という感じでした。

・感情の発露がもの凄い。特に第1ヴァイオリンのガトーナラとチェロのヴェイモス。全身をつかって叙情を表現。かといって、ネチネチしているのではなく、極めてモダンでスッキリしており、格好良い。

・当たり前ですが、完璧で一糸乱れぬアンサンブル。アイコンタクトを頻繁に取り合っていたのが印象的。

・ショスタコーヴィチは一番衝撃を受けました。
ラルゴは深淵で、アレグロモルトは猛烈でグルーブ感あふれる。
自然と身体が前のめりになり、引きずり込まれていく。
かなりの人が身体や頭、揺らしていました。
チェロとビオラのピアノのモノトーンの上に、ヴァイオリンのメロディが乗ってくるところはゾクゾクしてしまいました。

・ショスタコーヴィチは、自作などいろいろな曲からの本歌取りがあるそうですが、私にはよくわからず。唯一、ピアノトリオの有名な旋律がアレグロモルトに出てくるところはわかりました。
迫力満点。感動。

・ベートーヴェンはシンフォニックで、まるでオーケストラを聴いているようでした。

・もちろん、クラシック音楽の枠で演奏していますが、受ける印象はもはやモダンな音楽。現代人の感覚。今そこで生まれたような音楽に思えました。

※メンデルスゾーンの後にコール2回。ショスタコーヴィチの後にコール3回。
最後も拍手鳴り止まず。スタンディングオベーションも7~8人。
聴衆の集中もほぼ抜群で、とても一体感がありました。

※横浜鶴見駅前2分のサルビアホールは初めてでした。
たった100席の親密な空間。
ウッディーな作りで、室内楽には最適。
音響効果抜群で、音に酔いしれてしまいました。

※ピアニストを追っかけているだけで破綻しそうなのに、この上好きなものが増えたらどうしましょう。
といいながら、すでに、この後のサルビアホールでのカルテット3連発をどうしようかと考えている。

2010年11月23日 (火)

ウィーン弦楽四重奏団コンサート@リリスホール

最近、ピアノの好みの範囲-ピアニストも作曲家も-が広がり、さらに弦楽器も好きになりつつあり、困ってしまいます。そんなに時間に余裕はない・・・

しかししかし、田舎の小さなホールで超一流のカルテットが演奏してくれるとあっては、これを聴かずしてどうする、ということで行ってしまいました。

【演奏】
ウィーン弦楽四重奏団
 ウェルナー・ヒンク(第1ヴァイオリン)

                       :ウィーンフィルの元コンマス
 フーベルト・クロイザマー(第2ヴァイオリン) 
                     :ウィーンフィル 第1ヴァイオリン首席奏者
 ハンス・ペーター・オクセンホファー(ヴィオラ) 
                     :ウィーンフィル ヴィオラ奏者
 フリッツ・ドレシャル(チェロ) 
                     :ウィーンフィル チェロ首席奏者

【プログラム】
ハイドン:弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 「皇帝」 Hob.Ⅲ-77
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465「不協和音」

【アンコール】
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 K.458 「狩」
                  から第3楽章

                  

あまりカルテットには親しんでなくても感じます。
これぞクラシカルというべき素晴らしい音楽。
音は豊穣で、アンサンブルは完璧。

ヒンクはとても繊細。
クロイザマーはパワフル。
オクセンホファーは安定感抜群。
ドレシャルは分厚い音量。

それぞれに素晴らしい個性。

ハイドンの第2楽章の変奏曲で、それぞれの楽器がソロを受け持つところで、早くも感極まってしまった始末。
ドヴォルザークは活気にあふれ、新世界の雰囲気満喫だし、モーツァルトは軽妙で外向的なピアノ曲とはひと味違う、緻密で内省的な世界。

4本の旋律を集中して聴きこんでいると、なんだかくらくらしてしまいました。

ホールは300席と室内楽にはほどよく、傾斜がきついので見通しがよく、音響もよかったです。

こんなに良いものを聴いてしまうと、もっと行きたくなってしまいます。

あー困った困った。

※入りは6分くらい。田舎とはいえもったいないことです。
8,000円という値段が微妙だったのかも。
でも、これだけ一流ですからねえ。

※聴衆の年齢層は異様に高い。
若くて音楽を勉強しているような人は来ないのでしょうか。

2010年10月31日 (日)

神尾真由子&クルティシェフ デュオ@みなとみらいホール

ショパンコンクールが終ったばかりで来日のクルティシェフ
優勝候補で1次予選では素晴らしかったのに、徐々に調子を落としてとうとう入賞も逃してしまいました。
失意の底にあると思いますが、立直っているでしょうか。

ヴァイオリンは滅多に聴かないのですが、地元でたまたま当日券が残っており、チャイコン最高位同士のデュオであるし、フラっと立ち寄ってみました。

【出演者】
神尾真由子 (Vn)
ミロスラフ・クルティシェフ (Pf)

【プログラム】
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ Op.34
チャイコフスキー:憂うつなセレナード Op.26
ワックスマン:カルメン幻想曲
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18

【アンコール】
クライスラー:愛の喜び
エルガー:愛のあいさつ

ヴァイオリンはコメントできるほど聴き込んでいません。
が、今日の神尾さんは、間違いなく超一流でした。
ヴァイオリンでここまで魂を揺さぶられたのは初めてです。
音程は寸分の狂いもなく、低音から高音まで、素晴らしい美音。
音量は十分。
みなとみらいの3階席でもまったく問題ありません。
ビブラートのかけかたもしびれる。

前半は超絶技巧の見せ場が多く、カルメン幻想曲のコーダのテクニックはまさに神懸かっていました。
そして単に上手いだけでなく、聴く者をひきつけるオーラを感じます

後半のソナタになって、やっとピアノにも少し見せ場がおとずれたものの、神尾さんのオーラには太刀打ちできず。

アンコールでようやく私もよく知っている曲が演奏され、神尾さんの表現力の高さをしっかり確認できました。
特にエルガーの繊細な作りには感嘆。ある意味手垢のついた曲が別次元で再生されていました。

クルティシェフの印象はショパンコンクールと同じ。
上手いし手堅いのだけれど、やや華がない。神尾さんが華いっぱいだっただけに、余計彼の地味さが際立ってしまった感じでした。
でもコンクールの疲れもみせず、よく合わせていたのは、さすがです。
ソナタの第2楽章の透明感のある音はなかなか良かった。

ピアノだけでも精いっぱいなのに、オーケストラ、室内楽などにも興味が広がってきてしまって、どうしよう。

※日本人には、ピアノよりヴァイオリンの方があっているのでしょうか?

2010年10月17日 (日)

上岡敏之&ヴッパータール交響楽団@みなとみらいホール

ピアノ以外は食わず嫌いであまり聴かないのですが、ちょっとご縁があって、上岡敏之氏の率いるヴッパータール交響楽団による、ワーグナーを聴いてきました。

オーケストラをあまり聴かない人ですから、ワグナーも今回ライブで聴くのは初めてでした。

ヴッパータール交響楽団
指揮:上岡敏之

【 オールワーグナー・プログラム 】
序曲ファウスト
ジークフリート牧歌  
楽劇「ニーベルングの指環」ハイライト
 〈ラインの黄金〉より「ワルハラ城への神々の入城」
 〈ワルキューレ〉より
    「ワルキューレの騎行」
    「ヴォータンの告別と魔の炎」
 〈ジークフリート〉より
    「森のささやき」
 〈神々の黄昏〉より
    「ジークフリートのラインへの旅」
    「ジークフリートの死と葬送行進曲」

【アンコール】
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」第2楽章

勇ましい音の洪水を想像していました。
しかし、奏でられる音楽はとても繊細かつエレガント
ワーグナーってこんなだったの?と思わせてもらいました。

特に聞こえるか聞こえないかの、弦によるピアニシモには鳥肌がたちました。
そして、いろいろな劇的場面を想像させる、音楽のうねり。微に入り細にいる変化。
大団円でドーンと終わると思いきや、フワリっと着地

折しも、ショパンコンクールを聴いて、「クラシカル」ということをあれこれ考えていたこともあり、これぞ、クラシカルな音の扱いではないか、と思わず膝を打ってしまいます。

良かったです。

アンコールが終わり、照明がともされ、オーケストラ団員がほぼ舞台から姿を消しても、残った三分の一くらいの聴衆がスタンディングのまま拍手をやめない
すると、団員が再び戻ってきて挨拶。

もう一度去っても、まだ拍手がやまず、今度は上岡氏も団員たちと一緒に登場。最後にもう一度上岡氏のみをコールして、やっとお開きになりました。

熱狂、というより、何かとても暖かい雰囲気でした。
こういう素敵なカーテンコールは初めての体験でした。
日本でもやればできるじゃないですか

上岡氏の地元凱旋公演ということもありましょうが、美しい演奏が聴衆の心をうったのだと思います。

2010年8月15日 (日)

東京交響楽団&横山幸雄 コンサート@ミューザ川崎

フェスタサマーミューザのフィナーレコンサートを聴いてきました。先日、新日本フィルを聴いたのでオケによる音の違いも興味がありました。

東京交響楽団
指揮:飯森範親
ピアノ:横山幸雄

【前半】
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調

【後半】
ベルリオーズ:幻想交響曲

【アンコール】
ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲

いつもながらオケには疎いので、演奏自体云々はあまり言えません。
曲はどれも華麗なオーケストレーションで、管楽器がソロで縦横に活躍する。オーケストラって楽しいなと思わせてくれます。
指揮者の飯森氏はアグレッシブ。

ですが、今日も含めて、最近気づいたことがあります。
ストーリーやら具体的情景が背景にあったり、オーケストラを操って遊んでいるような曲は、楽しくてもあまり感動しないな、ということです。

やはり私の守備範囲は、古典派や初期ロマン派くらいまでなのでしょうか。ロマン派でも、抽象的で純音楽的なもののほうがしっくりきそうです。

ピアノは最近アニバーサリーということもあって、シューマンを聴く機会が増えましたが、ああいう標題のついた、イメージを固定するような曲は、なかなか感動に結びつきません。
その点、ショパンの曲はニックネームがついていても、皆、他人の後付け。本来はほとんど純音楽ですから、私の好みには合っています。

ラヴェルも標題がついているものが多いですが、音響的な要素が多く、それほど具象的なイメージの強要はない気がします。
今日のト長調協奏曲は「のだめカンタービレ」でブレイクした曲。
ライヴで聴くのは初めてでした。
ピアノもオーケストラの楽器の一部のように扱われていて、溶け込んでいました。横山幸雄の演奏がまた突出しない、ソフィストケートされたものだったこともあります。
横山氏は相変わらず安定感抜群でした。

短い期間で、新日フィルと東京交響楽団を同じホールで聴いてみて、色が違うものだなぁと感じました。
新日は先日記事に書いたとおり、オレンジ色。今日の東京交響楽団は紫ってとこでしょうか。

ミューザ川崎は、確かに他のホールと一味違う雰囲気のある良い音が出ると思います。ただ響きはステージ周りに固まっている感があります。あと、ピアノの音はどうももうひとつのような。

以下音楽とあまり関係がなさそうで、実は関係ある話。
*昨日久しぶりにハリウッド映画を観ました。
デカプリオ主演のインセプション。
アイデアもあり、映像も凝っていて、楽しくはあるんだけれど、陳腐な印象を受けてしまう。あれ、音楽の好みと一致してるかも。

*今日は終戦というか敗戦記念日で、NHKで「15歳の志願兵」という、とても重い、しかし、すばらしいドラマをやっており、観てしまいました。
真っ当なドラマは、やはりもうNHKしか作れないのかもしれません。散ってしまった主人公の友人のピュアな芸術魂に共感を覚えました。

2010年8月 5日 (木)

新日本フィル・コンサート@フェスタサマーミューザ川崎

1時間の短いコンサート。
S席3,000円とリーズナブル。
酷暑の夏にはちょうど良かったです。

新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:梅田俊明

チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より
「ポロネーズ」
ハチャトゥリアン:組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」
ラフマニノフ:前奏曲 op.3-2 「鐘」(管弦楽編)
グラズノフ:バレエ音楽「四季」より「秋」~プチ・アダージョ
ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」

アンコール
ボロディン:だったん人の踊り

オールロシアの親しみやすい曲。
指揮者の梅田氏のユーモアたっぷりのお話しつきで、クラシックというより、エンタテイメントでした。

毎度書くように、オーケストラは入門レベルなもので、曲の作りの良し悪しはよくわかりません。
音とか音程とかある程度のアンサンブルならなんとか。

新日本フィルはかなり昔に行ったきりでほとんど思い出せません。
弦の音がよく出ていて、管楽器のレベルも高い気がします。
梅田氏はとても明確でわかりやすい指揮。

一番印象に残ったのは、「はげ山の一夜」の終結部のクラリネットと、フルートのソロの部分でしょうか。
独断場で緊張するだろうなぁ、とハラハラしながら聴いていましたが、見事なものでした。

ミューザ川崎はほぼ1年ぶり。
生なのに、PA使ったような音がします。
音がオレンジ色です。
ホールの音なのか、オケの音なのか?
15日には東京交響楽団を聴くので、よく確かめてみたいです。

ワインヤード(ブドウの段々畑)形式のゆったりとした作りのミューザ川崎。
圧迫感がなく、舞台をとても近く感じます。
また、上の階がかぶさらず、天井からの反響音を遮ることもない。
日本(世界?)最高レベルの音響、という噂もあります。
確かに音はよく出るし、臨場感にあふれていて、独特の響きがあります。
そういえば、ここでピアノ・ソロを聴いていません。
そのうち聴いてみたいものです。

※ああいうノリなら、何もこの暑いのに、燕尾服でなくて良かったのに、と思いました。真っ黒集団は、やや異様にも映ります。

※梅田俊明氏は”のだめ”の指揮指導をした方らしいです。とてもお話上手でした。

※今日の音楽は、みな聴いていて、何かの情景が浮かんでくるようなものでした。エンタメとしては良いですが、芸術としてはあまり好きとは言えないです。純粋に音楽だけに浸れる方が、私は好きです。

2010年1月11日 (月)

プラハ交響楽団コンサート@横浜みなとみらいホール

時間ができたので急遽当日券で行ってみました。
オケ単独はほとんど聴かない人なのですが、曲が良かったのと、千住さんのモーツァルトを聴いてみたかったというのがあります。

プラハ交響楽団
指揮:ズデニェク・マーカル
ヴァイオリン:千住真理子

【前半】
スメタナ:連作交響詩「我が祖国」より「モルダウ」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」

【後半】
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95「新世界より」

【アンコール】
ドヴォルザーク:スラブ舞曲 第15番

指揮者は「のだめカンタービレ」のTVドラマで、千秋の子供時代の師匠だったヴィエラ先生役を演じた、あのマーカル氏でした。これはたまたま偶然。
スラブの香りたっぷりです。

管弦楽曲はそもそもコメントできるだけの力がありません。
しかし、さすがに「モルダウ」「新世界より」も超有名ですからよく音楽は入ってきました。でもおそらく、真剣に通しで聴いたのは両方とも初めてだったかもしれません。

席は初めてステージバックにしてみました。
音がどうだろうと心配でしたが、オケに近くパワフルさが伝わってきて、ほとんど問題なし。
むしろ、指揮者と対面ですから、意図がよくわかっておもしろかったです。

どちらの曲もよく作り込んであり良かったですが、特に「新世界より」の方は、最初から最後まで、まったく息をつかせず、まるで映画でも観ているがごとく、音楽がドラマティックだったのに、結構感動してしまいました。
こんなに良い曲だったとは・・・
若い時にこの世界を知っていたら、きっと深くはまっていたに違いありません。
(これからはまるには時間がなさすぎます)

ドヴォルザークが屈指のメロディーメーカーであるというのが良くわかりました。
ピアノ曲はほとんど知りませんが、今後注意してみることにしましょう。

モーツァルトの協奏曲はザルツブルク時代の若い頃の作品だそうです。
初めてでした。
まだモーツァルトは10代後半だというのに、すでに完成度のたかいエレガントな音楽を書いていたものです。しかも、不遇であったとされるザルツブルグ時代に。
初期のモーツァルトはひたすらエレガントで、時にギャラントで、時折フッと憂愁もかいまみられたりして、なかなかなのですよね。
千住真理子のストラディバリウス「デュランティ」は、今日も素晴らしい音色を奏でていました。
独奏は後ろからだと、ちょっと聞こえずらかったでしょうか。

この管弦によるモーツァルトのエレガントな演奏を聴いていると、ピアノのイメージが変わってくるのがわかります
ガツガツなどと弾いたら、このエレガントな世界をを壊してしまう・・・
オケや室内楽を聴きなさいという師匠の言葉の意味がよくわかってきます。

今晩のピアノの練習で早速影響を感じながら練習しました。
最初の一音から音楽を変えることができたような気がします。

良い経験になりました。

アンコールのスラブ舞曲は、もうノリノリで、曲がまだ終わらないうちから拍手が巻き起こるというような終わり方でした。
ニューイヤーコンサートですからありなのでしょう。
マーカル氏もおちゃめで、サービス精神たっぷり。
最後はコンミスの手をひっぱっていって「もうないよ」の意思表示。

いや、たのしいコンサートでした。
堪能しました。

なにせピアノ優先なので、CD買ってオーケストラをじっくり聴くだけの時間はとれないでしょうが、こうやって、生で少しずつ体験していけば良いかなと思っています。

2009年10月20日 (火)

バンベルク交響楽団ブラームス・チクルス@サントリーホール

ヌーブルジェのリサイタル以来、久々にサントリーホールに行ってきました。
ドイツのバンベルク交響楽団、ジョナサン・ノット指揮のブラームスでした。
ピアノはピエール=ロマン・エマール。

【前半】
1.大学祝典序曲 Op.80
2.交響曲第3番 ヘ長調 Op.90

【後半】
3.ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15

ピアノ以外のクラッシックには疎く、ましてや海外オケを聴いた記憶はほとんどないので、毎度自信のない感想です。
ピアノ協奏曲などでも、ある程度オーケストラの性格は出ますが、やはりウィーンフィルだ
のベルリンフィルの音は分厚く重厚な感じがします。

ジョナサン・ノットのバンベルク響はドイツのオケに対する先入観に反して、かなり軽妙で肩の凝らない音楽を作っていたように思います。
第3交響曲など、もっとこう、分厚く荘厳に始まるのかと思いきや、案外あっさりと始まっ
たので予想に反しました。
さすがによく知っている第3楽章は過剰にセンチにならず、モダンだった気がします。

ピアノ協奏曲は聴きこんでいますので、さすがに良くわかりました。
最近はああいう遅いテンポがはやりなのでしょうか、比較的普通っぽいオーケストラの提示
のあと、ピアノ独奏が始まると雰囲気が変わりました。エマールはかなりロマンティックで、ゆっくりしたテンポでよく歌います。
ビルトゥオーソ系で、ガンガン響かせて弾くタイプではなく、落ち着いて柔らかい音を奏で
ていました。
ただ、私の座席(2階の右)には、オーケストラの音は響いてくるのですが、ピアノの音が
あまり昇ってこないのが残念でした。
CDで聴くと、もっとピアノが前に出てきますが、ライブだと埋もれがちなのは、曲の性格
上しかたのないところでしょうか。

好みからいうと、この曲については、もう少し激しくて、オーケストラとピアノがぶつかって火花を散らすような演奏が好きです。
ヌーブルジェが最近、ヨーロッパのライブで弾いているようですが、きっと若々しくて情熱
がはじけているような演奏なのだろうなあ、と想像します。

エマールは大人の演奏といったところでしょうか。

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