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2012年6月10日 (日)

ション・ケナード コンサート@ヤマハ・ホール

ボジャノフからハシゴして、銀座ヤマハホールでジュリアード音楽院のチャリティーコンサートを聴いてきました。

おめあては、アメリカの若手、ション・ケナードが弾く、ショパンのピアノ協奏曲第1番(弦楽合奏版)でした。

銀座ヤマハホールは、行ってみたいを思いつつ、なかなか行く機会に恵まれず、ようやく廻ってきました。

ションはアメリカ人にしては小柄、弦楽は前奏を思いっきり省略して、さっそく独奏が始まりました。

やや早めのテンポ、軽快気味の入り。タッチは粒建ちは良いけれど、エッジは丸め。最高音を突き放したのには、ちょっとびっくりしましたが、失敗だったのではなく、後々もこういう収め方だったので納得。

主題はとてもナイーブ。ここで彼のピアニズムがはっきりわかりました。
柔らかなタッチ、ピュアな音色、しかし多少官能的でもある。
おそらく、ヤマハのピアノ(おそらくCFX)、そしてホールも影響していることでしょう。よくマッチしていました。

音楽はよどみなく進み、時折、テンポを落としたり、またエンジンをかけたりと、嫌みのないメリハリもよく効いていました。
そして、急速領域になると、非常に長く感じるフレージングで息もつかせぬ感じなので聴いているほうも思わず前のめりになっていくような錯覚にとらわれます。

下から上昇した最高音は、パンッと跳ね上げるけれど音は濁らない。
上から下降スケールでおりてくるときは、一音目は弱めで入る。
心憎いところでした。

全体に、クラシカルで上品な雰囲気が漂い、運動性も抜群なので、聴いていてたいへんよい気分になれる、秀逸な演奏でした。

昼間のボジャノフのこれ見よがしの刺激的なショパンを聴いたばかりだったので、これぞショパンというような演奏でこの日を締めくくれて、正直ほっとしました。

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コメント

こっこさん>

ほー、リサイタルは華やかだったのですか。
この日の彼は、知情意のバランスがとれてましたよね。
それで、ヤマハがほんとに美しく鳴ってました。

ぜひ、次はリサイタル行ってみたいです。

来年2月に来日して、読響とのコンチェルトは決まっている
らしいので、そのあたりでリサイタルもやってくれること
でしょう。

ショーンとは、翌日話す機会があって、人間的にも
とても気に入ってしまいました。

とても丁寧な演奏でしたね。前回リサイタルを聴いたときには、華やかさがかなり出ていたように思いましたが、今回はバランスを考えて少し控えめな演奏に感じられました。この方の音には人のよさが現れていて、確かにホッとするところがありますね…。

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