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2011年12月20日 (火)

アンドレイ・ピサレフ ピアノ・リサイタル@ザ・フェニックスホール

2011年12月18日(日) ザ・フェニックスホール@大阪

ピサレフせんせも生身の人間でしたf^_^;)
でもやはり凄い。

【前半】
ショパン:
 ポロネーズ 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
 24の前奏曲 Op.28

【後半】
リスト:
 「詩的で宗教的な調べ」S.173から 第3番「孤独の中の神の祝福」
 コンソレーション 第3番
 「巡礼の年第3年」S.163から 第4番「エステ荘の噴水」
 メフィスト・ワルツ 第1番 S.514

【アンコール】
リスト:「愛の夢」3つのノクターン S.541から 第3番 変イ長調
リスト:「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」から第3番 嬰ト短調「ラ・カンパネラ」

チャイコフスキー:「四季」Op.37から「12月:クリスマス」

最近、まとまった文章を書くことが辛くなってきているので、ごく断片的に。

・英雄ポロネーズ
遅れてくる人のために、あえて24の前奏曲の前に入れたとのこと。
指ならしとしては、ちょっと難しい選曲でしたでしょうか。
前日に来日したばかりで、体調もまだ万全でないようでした。
でも、ああいう、前へ前へという推進力を持つ演奏は、好きです。

・24の前奏曲
とても深くてしっかりしたタッチ。
男性的で絢爛豪華なショパンでした。
まだ調子が今ひとつでした。

・孤独の中の神の祝福
曲想のせいもありましょうが、ようやく落ち着かれたようでした。
指が鍵盤に吸い付くようで、柔和で優しく、そして敬虔でした。
胸が詰まりました。

・コンソレーション 第3番
さらに繊細さが増します。
微動だにしない上半身、鉄仮面のような表情、インテンポで端正な表現から、なんという美しい叙情が醸し出されるのでしょうか。

・エステ荘の噴水
コンソレーションからアタッカで始まり、うって変わって明確なタッチ。
まぶしい。目眩く。色が溢れかえる。
ピサレフの美意識の世界に完全に取り込まれてしまいました。

・メフィスト・ワルツ
前半の不調からはかなり立ち直り、超絶技巧を披露してくれました。
圧倒的なディナーミクの変化、色彩感の表出の見事さといったら筆舌に尽くせません。

・愛の夢 3番
早めのテンポで、ベタベタしない爽快な愛の夢でした。

・ラ・カンパネラ
何なのですか、あの音色は!
ピアノの音がほとんど鐘の音に変じきっていました。

・四季 12月
一転、脱力して、軽やかかつナチュラル。
ほのぼのとした詩情。
うっとりしました。

というわけで、機械のように完全無欠だった8月のカワイパウゼでのハーフリサイタルとは違い、技術的にはやや不調だったようですが、後半はだいぶ立ち直っていただき、感動的なリストを聴くことができました。

ずっとリストは苦手で、聴かずぎらい、ということもありました。
今年、アニバーサリーということでたくさん聴くことになり、最後にこんな素晴らしい演奏に接することができ、ようやく、親しくなれたような気がします。

※フェニックス・ホールは小さなホールなので、非常にダイレクトな大音量に包まれます。ややデッドで乾き目の音でした。

※ピサレフの演奏姿勢はまことに美しい。上半身は安定して身じろぎもしない。指は鍵盤に吸い付くようで、全く無駄がありません。弾く姿、指の運動を見ているだけで、その美しさに魅了されてしまいます。

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コメント

こっこさん:

すごくこじんまりとした、距離感の近いホールでした。
彼の弾き方はぜひ自分が弾く時のお手本にしたいです。

伺えなくてとても残念でした。

姿勢が美しいというのはとても大切なことですね…。私の先生もその点には厳しく、首を不用意に動かすとチェックされます。余計な動きをするな、ということですね。

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