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2011年10月の11件の記事

2011年10月29日 (土)

内田光子&ハーゲン・クァルテット コンサート 第一夜@サントリーホール

2011年10月28日(金)19:00開演

【プログラム】
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 op. 130「大フーガ付」
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op. 44
【アンコール】
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op. 34 から 第2楽章

いやはや、素晴らしかったです。
内田光子さん。
音楽に引き込まれすぎて、言葉を失います。

今年いろいろ聴いた中で、最高のパーファーマンスといえます。
ミューズの神様に触れた思いがします。
幸せでした。

第二夜のブラームスも、どれだけの感動の味わえるのか、想像するだけで幸せになってします。

レヴューの詳細は、後でじっくりまとめようと思います。

10月のコンサートから~カツァリス、河村尚子

ここのところ、時間がとれずレビューをまとめる時間がなかなかとれません。

覚えだけ書いておきます。

●シプリアン・カツァリス&シマノフスキー弦楽四重奏団コンサート
 2011年10月18日 @浜離宮朝日ホール

【プログラム】
シマノフスキー:弦楽四重奏曲第2番
ドボルザーク:ピアノ五重奏曲第2番 作品81
ショパン:ピアノ協奏曲第2番(室内楽版)
【アンコール】
シマノフスキー 「タランテラ」

カツァリスはじめてでした。
音量控えめのおしゃれ演奏でした。
ショパン・ピアノ協奏曲第2番、第2楽章、甘く切なく、ウルウルきました。
現代弱いのですが、シマノフスキーが結構おもしろく聞けました。

●河村尚子 ピアノリサイタル
2011年10月23日  @港南区民文化センター「ひまわりの郷」

【プログラム】
J.S.バッハ(ブゾーニ編曲):シャコンヌ、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番「月光」
ショパン:前奏曲第25番 嬰ハ短調
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番
【アンコール】
シューマン/リスト「献呈」

河村さんは3度目。
紀尾井ホールと、東京文化会館小ホールで聴いたことがあります。
しかし、この「ひまわりの郷」の音響が、明瞭さと響きのバランスが一番よいように感じました。
全体的に早めのテンポ。
短めの休符で流れを重視。
安定した技巧と遊び心を備えています。
華麗な「月光」ソナタが新鮮でした。

2011年10月23日 (日)

【ヌーブルジェ動画】ショパン:演奏会用アレグロ

2010年のラ・フォル・ジュルネで、ヌーブルジェが弾いたショパンの貴重な映像。

BS映像なので、削除されてしまうかもしれませんが・・・

キーシンは未だにバブっているらしいけど、地方公演の実態は・・・

今日は横浜の上大岡というところ(横浜から京浜急行で約10分南下)の港南区民センター「ひまわりの郷」で、河村尚子さんのリサイタルが開かれました。

演奏はたいそう素晴らしいもので、一流と言えるものでした。
チケットは5,000円。

そのプログラムがこの写真です。

Kawamurahisako

ちょっと上質のコピー用紙というところで、印字は印刷に出したというより、自前でプリンタ出力したような感じです。可哀想に、河村さんの写真など、ぼやけたモノクロです。

なんでも、今晩行われたキーシンのリサイタルは、プログラムだけで1,000円だったといいます。

上大岡のコンサートは、企画のプロデューサーから、悲痛ともいえるメッセージを記した用紙が一枚配られました。
やや長くなりますが、市民としての広報も兼ねて引用します。

 本日は、「ひまわりの郷コンサート・シリーズにご来場いただきありがとうございます。今回は、まずお願いから。このコンサート・シリーズは、税金(市の補助金)を使うことなく、ということは独立採算で運営されています。
 クラシック音楽の世界では、近年、一般的な社会的現象としての一極集中を遙かに凌ぐ勢いで集中化現象が進んでいます。といいますか、地方ではコンサートの開催ができない! ところが、昨今の地方財政の悪化は、一般にはまず文化予算を直撃し、予算の減少→回数の減少・質の低下→聴衆の減少といったことになるわけです。
 というわけで、このコンサート・シリーズは、質を落とすことなくコンサートの数を維持した上で、総体として赤字を出さなければ、コンサートを続けることができるのではないか! という取り組みなのです。
 380席しかない「ひまわりの郷」でもほとんど宣伝せずに満席になってくれれば一定の黒字となるのですが・・・ とはいってもそう簡単にはいかないのが現実です。もちろん、「いつもよい演奏なので、毎回優先予約で。」となっていただけるよう、努力はしているのですが・・・
 当面の課題としては、限られた予算で、いかに有効な広報・宣伝を行うか、なのです。今回、その有効性を確認する目的で、多少予算を増やしていつもより幅広い広報活動をしてみました。実際は「広く、薄く」ですが。

ちなみに、今日のリサイタルは、空席が舞台裏の15席ほどで、ほぼ満席でした。
主催者の努力が実ったということですね。

河村さんは、すでに売れっ子の様相を呈してきていますが、日本人の若手や、海外の若手の中には、実力はあるけれど、それほど売れていないアーティストがたくさんいることでしょう。
やりようによっては、聴衆もアーティストも、幸せな関係を築ける可能性はいくらでもある気がします。

主催側の眼力や企画力が問われる時代となったのだと思います。

ファンの側も、Twitterなどネットを使った便利な情報ツールが利用できる時代になったわけですから、メジャーでなくても良い企画はお互いに紹介しあいたいものだと感じたしだいです。

※今日は2階最後列の端で聴きましたが、大変音響が良く、以前、河村さんを紀尾井ホールや東京文化会館小ホールで聴いた時よりも、感動が大きかったです。

2011年10月10日 (月)

ヌーブルジェの10日夜のラジオ配信をライヴツィ-トしてみる計画

2011/10/10 午後9時~約2時間Frace Musiqeで webラジオ配信があります。

詳しくは8日の記事を
http://mykumasan.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/web-6fce.html

PC前にスタンばって、ライヴツイートでもしてみようと思ってます。
ハッシュタグとして   

    #ヌーブルジェ

としようかと思います。
ファンの方は是非参加してみませんか?

【Tips】
ハッシュタグの前後にスペース、または句読点がうたれると、ハッシュタグと認識されます。
なるケース
 始まった。#ヌーブルジェ
 #ヌーブルジェ 始まった。
 これから #ヌーブルジェ、楽しみだ。
 すごいな、#ヌーブルジェ 超絶だ。

ならないケース

 始まった#ヌーブルジェライブ
 #ヌーブルジェ始まった、凄い

やってくれます、アイエムシー音楽出版!~未来のマーケティング

(2011/10/9に主に書いたので、文中昨日とは10/8のことです)

まだ昨日のハオチェン・チャンのレヴューの後半を書いていないのですが、先ほど、ツイッターで、チャンの招聘元であるアイエムシー音楽出版から、たいへん画期的な情報が流れて来ました。

なんと、昨日の素晴らしいリサイタルの模様を、YouTubeにアップするというのです。

昨日のハオチェンの熱演の模様は、録画をしていましたので、編集がすみ次第、YouTubeにアップ予定です。また、来年の演奏会でも、CDかDVDを配布することも検討しています!ご要望がありましたら、お願いします。

アマチュアのリサイタルならならいざしらず、これは、日本のプロモーターとしては、ちょっと前代未聞ではないでしょうか。
実に素晴らしい、将来を見据えた取り組みだと思います。
感激しました

ちなみに、昨日はプログラムといっしょに、昨年金沢で行われたリサイタルのライヴCDを無料配布していたのにもびっくりしました。
ショパンの24の前奏曲が全曲収録されていました。

東京文化会館小ホールは、わずか649席。
ほぼ満席だったとはいえ、東京圏でチャンの昨日のパーフォーマンスを体験できたのは、ごくごく少数です。
ヴァン・クライバーンコンクールの優勝者(※1)とはいえ、まだまだ駆け出しの若いアーティストです。クラッシックの世界で、従来の意味でのメジャーになることは、並大抵のことではありません。
何しろ、未だに日本では、ポリーニ、アルゲリッチが最高の人気(※2)を博しているのですから。

もう40年余も。

これからの時代は、少ない予算でどんどん未知の聴衆にアピールができます。
本物のアーティストであれば、かならず口コミで広がっていくはずです。

チャンの昨日の演奏も、YouTubeにアップされれば、100,000件以上のアクセスを得ることだって夢ではありません。

そうなれば、リサイタルに行ってみたいと考える愛好家はいくらでも現れるし、CDやDVDの売り上げにも貢献することでしょう。

まだまだ従来の媒体-雑誌やらテレビやら-によるマーケティングには及ばないでしょうが、あと10年もすれば、アイエムシー音楽出版の今回のような取り組みは、きっとあたりまえのことになっているに違いありません。

NHKがようやくテレビ番組のネット同時配信を検討をはじめてることに対し、「ネットが使えない人に不公平だ」とか、わけのわからないことを言って反対している民放の団体は、アイエムシー音楽出版の爪の垢でも煎じて飲んでいただきたいところです。

(※1)2009年に日本の辻井伸行君と同時優勝

(※2)何をもって“最高の人気”というのかはいろいろあろうかと思いますが、チケットの高さからすると、間違いなくポリ-二が1番。2番はたぶんキーシン。続いて、ツィメルマン、ブーニンあたりでしょうか。アルゲリッチは何しろソロをやらないので、相場が不明ですが、今回の幻のリサイタル(ソロ半分)でS16,000円でしたので、全部ソロだとして1.5倍くらいするとやはりポリーニ並みということになりましょう。

2011年10月 8日 (土)

ハオチェン・チャン ピアノリサイタル@東京文化会館 小ホール その1

2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで、辻井伸行君と金賞を分かち合った、中国の21歳の青年。
辻井君フィーバーで日本では蔭に隠れてしまっていた感がありました。
私はコンクールの映像を少し見たとき、やたら元気の良いファイナリストたちの中、辻井君とともに、チャンは清新な演奏をしていた記憶が少し残っている程度でした。

昨年もリサイタルがあり行こうか迷ったのですが、彼見た目線が細いし、音楽もそうなのかなあ、と漠然とした予断があったのと、若いからいつでも聴けるということもあって、結局聴きませんでした。

大きな間違いでした。

やはり聴かなければわからない。

今日聴いてみて、チャンは人の魂を動かすことのできるすばらしいアーティストであることを確信しました。

【前半】

スカルラッティ:
ソナタ ホ長調 K.380 L.23
ソナタ ハ短調 K.159 L.104

ショパン:
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調『熱情』Op.57

【後半】
ラヴェル:夜のガスパール

リスト:スペイン狂詩曲 S.254

【アンコール】
シューマン:トロイメライ
プロコフィエフ:
ピアノ・ソナタ 第7番『戦争ソナタ』終楽章
瀏陽河(中国湖南省民謡)

まずは、指ならしのスカルラッティ。
音が優しい。
指とか細そうなので、さぞや鋭角的な音かと思いきやさにあらず。
雲に浮かぶような軽いタッチ。
軽すぎて、時々音が抜けてしまったのはご愛敬。
そう、同じ文化会館で聴いた、パーヴェル・ネルセシアンを彷彿とさせます。
軽すぎて、時々音が抜けてしまったのはご愛敬。

ソフトペダルは多用して、ダンパーペダルは抑え気味、ロマン派のような曲にせず、あくまで控えめでクラシカルな表現。
地味なスタートだったので、まだ真価がわかりません。

続くショパン舟歌
これまた軽く、優しいアプローチ。
癒されます。
かといって、表面をなぞっているような音楽ではなく、深い確信と集中を感じます。
今週、ケマル・ゲキチの毒気にあてられたので、余計、ほっとする感じです。
普通なら激する部分になっても、適度に感情をコントロールして、あくまで上品です。終止部の下降スケール、デリケートなピアニシモ、軽やかで美しく、あー気持ち良い。

この軽い感じで、果たして『熱情ソナタ』が力強く弾けるのか、やや心配してしましました。ワルトシュタインの方が良かったんじゃないかしらん?

やや早めのテンポ設定。
第1楽章、主題の動機は軽めです。やはり彼の体格、力では、ブルーノ・レオナルド・ゲルバーのような、太い音は出ません。
でも、チャンは、その分、ディナーミクの対比を非常に明確に行い、特にスフォルツァンドの出し方がとても上手。そして、切迫感のあるフレーズを、ややテンポアップして前のめり気味に弾くことで、音楽に迫力感を与えていました。見事としかいいようがありません。
リズム感が見事で、私も含め、聴衆全体がグイグイ彼の音楽に引っ張られていくのを感じないわけにはいきませんでした。

第1楽章が終わったところで、これは拍手が出てしまうのではないかと思ったくらいでしたが、逆に、聴衆はシンと静まりかえり、第2楽章が始まるまでのそう短くはないインターバル~チャンはハンカチで一生懸命鍵盤を拭いていました~の間、ほとんど物音がせず、息を殺しているという状況でした。

こういうことは、そう滅多にあることではありません。

第2楽章は、最初のスカルラッティのような軽く力の抜けたタッチ。よどみのないテンポ。最初から最後まで音量を抑え、非常に内省的な音楽を表出しました。集中がすばらしく、控えめな表現なのに、なぜか引き込まれる力を持っています。

アタッカに近いインターバルで始まった第3楽章、猛烈なスピードです。
果たして、これでコーダが弾ききれるのだろうか、と心配したくらい。
チャンはただ流麗であるのではなく、軽やかさと激情を見事に弾き分けます。
激する部分では、うなり声まであげますので、相当な入れ込みよう。
しかし、決して感情に流されているようには聞こえず、どんなフォルテ、どんなスピードであっても、明晰に音楽を奏でます。
心配したコーダは、いよいよ心配になる猛烈スピード。こんなに早いのは、アンドレイ・コロベイニコフ以来かもしれません。
しかし、チャンが凄いのは、これだけ早くてもいささかもラフな感じ、曖昧な感じがせず、ペダルでぼかすこともなく、音の粒建ちがきちんとわかることです。自分のコントロール化にきっちり置いている、というところです。

技術的にも終始安定しており、実に素晴らしい演奏でした。
ブラボー。

【その2へ続く】

【webラジオ】ヌーブルジェ リサイタル@オーディトリアム・ドゥ・ルーブル

9/4日の記事で9/28に行われたルーブルでのヌーブルジェリサイタルを紹介しました。
http://mykumasan.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-e9ba.html

その模様がフランスのwebラジオ、france musique で聴けるようです
配信は2011年10月10日午後9時~10時56分(日本時間)
たっぷり2時間聴けます!(^^)!

30日間はアーカイブで聴けるようなので、ファン必聴です。

【france musiqueのサイト↓】
http://sites.radiofrance.fr/francemusique/em/concert-am/emission.php?d_id=425004478&e_id=100000070

プログラムは英語ですが、以下のとおり。

Franz Liszt
 Lohengrin, Elsa's Dream from Lohengrin and blame, Paraphrase and   Transcript Wagner S.446
 Paraphrase of the opening of Richard Wagner's Tannhauser S.442    (1847.1849)

Gyorgy Ligeti
 Three studies

Jean-Frederic Neuburger
 in Stained Glass man without eyes

Franz Liszt
 S.200 The dismal gondola No. 1 (1882.1885)
 Bagatelle without tonality S 216 (1885)
 S.224 Csardas macabre (1881.1882)
 Mephisto polka-S.217 (1883)
 Hungarian Rhapsody S.244 A minor No. 13 (1853)
 Hungarian Rhapsody in D minor S.244 No. 17 (1882)
 Hungarian Rhapsody in D flat major, S.244 No. 6 (1846, 1885)

元はフランス語なのを、英語にgoogle翻訳すると、ほぼ完璧に翻訳されます。
これを使って、最近、フランス語のサイトを英語に翻訳して読むようにしています。
実に便利です。

兄弟言語だけのことはあります。

これを日本語にしようとすると、さすがのgoogle翻訳殿においても、次のようになります。
あまりにおかしかったので、本題とは関係ないのですが、残しておきます。

フランツリスト
 ローエングリン、ローエングリンと非難、言い換えやトランスクリプトワーグナーS.446からエルザの夢
 リヒャルトワーグナーのタンホイザーS.442(1847.1849)の開口部の言い換え

ジェルジリゲティ
三つの研究

ジャン=フレデリックNeuburger
 ステンドグラスで目のない人

フランツリスト
  S.200陰気なゴンドラ1号(1882.1885)
 調性のないバガテルS 216(1885)
 S.224 Csardas不気味(1881.1882)
 メフィストポルカ- S.217(1883)
 ハンガリー狂詩曲S.244マイナー番号13(1853)
  DマイナーS.244第17号(1882年)のハンガリー狂詩曲
 ニ長調のハンガリー狂詩曲、S.244第6号(1846、1885)

開口部、三つの研究、陰気なゴンドラ・・・

google殿、が  ん  ば  っ  て  く  だ  さ  い^^;

2011年10月 7日 (金)

【追悼】スティーブ・ジョブズ~マルチェロ:アダージョ

iPodで、CD並みの音源を常時持ち歩けようになり、眠っていたピアノの趣味を呼び起こしてくれたapple。

iPadで、どこでも2秒でインターネットに入れる環境をもたらしてくれたapple。

人生を変えてくれたスティーブ・ジョブズに、iPodで何度も聴いたこの曲で追悼します。

マルチェロ/J.Sバッハ オーボエ協奏曲ピアノ編曲版から 「アダージョ」

演奏は、グレン・グールド

2011年10月 5日 (水)

ケマル・ゲキチ ピアノリサイタル@東京文化会館 小ホール

2011年10月4日(火)19:00~

スタニスラフ・ブーニンが優勝した年のショパン・コンクールに出場していて、ファイナルにすすめなかったけれども、その個性的な演奏は聴衆には支持されていてその後コンクールのライブCDがかなり売れたという逸話をもつゲキチ

CDで少し聴き知っていましたが、今回初めてライブを聴いてみて、噂にたがわぬ強烈な個性の持ち主ということがわかりました。

オールリストプログラム

【前半】
ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲
アヴェ・マリア(シューベルト/リスト編)
マゼッパ
ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調

【後半】
バラード第2番 ロ短調
メフィスト・ワルツ第1番
「ウィリアム・テル」序曲(ロッシーニ/リスト編)
ラ・カンパネラ(パガニーニ/リスト編)

【アンコール】
半音階的ギャロップ
ハンガリー狂詩曲第10番
ハンガリー狂詩曲第11番
セレナーデ(シューベルト/リスト編)

リストのポピュラーな曲ばかりを集めたリスト入門編とでもいうべき選曲。
ずっとリストが苦手で食わずぎらいだったのが、今年は生誕200年祭ということで、かなりの回数リスト・プログラムを聴く事になりました。

まだ曲を分析的に聴くまで覚えきっていないので、雑駁な感想です。

「ダンテ」「バラード」「メフィスト」などは、曲想が非常にデモーニッシュです。特に「ダンテ」は最近阿刀田高さんの「やさしいダンテ神曲」を読んで、そのおどろおどろしい世界の一端を垣間見たので、だいぶ雰囲気がつかめるようになった気がします。

ゲキチの演奏はまさにそのデモーニッシュな感じを、極端に強調したものでした。深く強烈で暗いタッチ。突き放すようなスタッカート、ペダルをはずし乾いたようなパッセージの多用、滑らかかつ猛烈で気味の悪いオクターブのスケール。脱力した高音部のキラキラの美音になるはずの部分は、ガラス細工が壊れてしまうような儚い音で、強音との対比をはかる。

解釈と演出効果との両方を狙った、ユニークな演奏でした。

「マゼッパ」「カンパネラ」「半音階的ギャロップ」の技巧系になると、超スピードでありったけの超絶技巧を駆使し、しかし、音楽が平板にならないよう、飛んだり跳ねたりいろいろと工夫を凝らして飽きさせないように作っていたと思いました。

「ハンガリー狂詩曲」や「ウィリアム・テル」になると、リストのサービス精神に、ゲキチのサービス精神が重なって、たぶん、失神者も出たというリストの演奏会ではこんな風に弾かれていたのではないかな、と思わせるような演出ぶりでした。

長いマントのようなコートに身をつつんだ奇抜な衣装といい、終止の音をペダルで伸ばしたまま立ち上がり、手を大きく振り上げて挨拶をし、いかにもフライング拍手を誘うようなしぐさといい、ゲキチはリストになりきっているようにも見えました。

数少ないおとなしい曲だった、「アヴェ・マリア」と「セレナーデ」
ゲキチは決して、小綺麗には弾きません。
テンポをぐっと落とし、中低音域の音をかなり深めに際立たせ、高音域のピアニシモは、それこそ消え入るよう。
そこにはもはや、クラシカルなシューベルトはおらず、完全にロマン派リストの音楽になりきっていたと思います。

刺激的で楽しい演奏会でした。
当分、リストはもういいです、というくらい、お腹いっぱいになりました

ただ、「ウィリアム・テル」くらいからは、もう耳が疲れてきて「優しい音楽を聴かせて!」と言いたい感はあったので、最後は「セレナーデ」で気分が静まったのは救いでした。

2011年10月 4日 (火)

ドビュッシー・クァルテット@サルビアホール(音楽ホール)

2011年10月3日(月)19:00~

【プログラム】
タイユフェール:弦楽四重奏曲
ハイドン:弦楽四重奏曲 第39番 「鳥」
-----------------------------------------------------
モーツァルト(リヒテンタール編):レクィエム<弦楽四重奏版>

【アンコール】
ショスタコーヴィッチ:弦楽四重奏曲第6番 第3楽章(パッサカリア)

ピアノばかり聴いているピアノバカです。それが最近弦の音にも少し目覚めてきてしまいました。
前回のパシフィカ・クァルテットで味をしめて、100席の親密空間、サルビアホールへ行ってみました。

まだまだ、演奏がどうこうわかるレベルじゃありませんので、ごく手短に。

タイユフェールはフランス近代の人。
少し、ショスタコを彷彿させるような感じでした。

ハイドンはクラシカルでチャーミング。
正しいクァルテット、聴いてます、という感じ。

モーツァルト:レクィエムとは珍しいものを聴きました。
合唱の荘厳さはありませんが、対位法の線の絡み具合がまことによくわかりました。

ラクリモーサで絶筆ということになってますが、そんなわけないと思います。
あの後半部だって、凡才には絶対書けないと思いました。
(実際、最近そういう説になってきていると解説にありました)

英語で最後お話していただきました。半分くらいしかわかりませんでしけど、たぶん、ショスタコーヴィッチは、ハイドン~ドビュッシーなどのフランスものの延長線上にある大事な作曲家なんですよ、的なこと言っていたような気がしまします。

で、アンコールのパッサカリア
しびれました。

またちょっと弦が好きになりました。

ピアノ聴いたり、弾いたりするのに、かなり影響出始めています。
なぜって、弦は基本「叩けない」ですから。

ああいう、「ホワリ」と落ちたり、「スーーーー」っと抜けていく終止を聴くと、クラシックだなあと思ってしまうわけで。

ピアノだって、同じじゃないの、ってことです。

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