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2011年9月10日 (土)

ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル@紀尾井ホール(2)

繊細かつ華やかな美的感覚とエンタテイメントの精神とを持ち合わせている、スターと呼ぶにふさわしいピアニストの誕生でしょう。

【プログラム前半】

ショパン: 舟歌 嬰へ長調 Op.60
ショパン: 練習曲集 Op.25

【プログラム前半】
シューベルト / リスト:
 春のおもい
 水の上で歌う
 ます
 魔王

シューマン / リスト: 献呈
パガニーニ / リスト:ラ・カンパネッラ
リスト: メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」

【アンコール】

チャイコフスキー:少しショパン風に
ショパン:ワルツ 第1番 変ホ長調 Op.18
チャイコフスキー : 田舎のエコー
ショパン:マズルカ Op.56-2
ショパン:タランテラ
バッハ/ラフマニノフ : ガボット  BWV1006

まずは様子をうかがうように、ゆっくりと落ち着いた入りの舟歌
初めのうちはどうしても音がホールや耳になじまないので、音量が小さく感じましたが、だんだん響きと輝きを増してきました。

ショパンコンクールの時より、さらに完成度が増しており、素晴らしい。調子が良さそうです。

続くエチュードOp.25は、ルービンシュタインコンクールチャイコフスキーコンクールで全曲弾いたものです。

ネットの配信で聴くのと、生とでは、当然と言えば当然ですが、相当違います。
生ではトリフォノフの意図しようとする演奏効果がとてもよくわかります。ディナーミクの変化や、音色の変化も、手に取るようにわかる。

1曲1曲の個性を、とてもよく弾きわけていて、聴いていて飽きることがなく、えっ、もう終わってしまうの?と感じるくらい、12曲があっという間でした。

彼は決してバリバリとヴィルトゥオーゾ的に弾けるタイプの人ではないので、コンクールの配信では、荒が目立ってしまうこともありましたけれど、ライヴで聴くと、そんなことはあまり気になりません。
一本調子で平板になることなく、いろいろなニュアンスをつけて、エチュードでありながらも、音楽を奏でようという強い意志を感じました。

苦手そうな3度や6度もまずまずだったし、今日驚いたのは、フォルテは相当力強いし、デモーニッシュな内面をも持ち合わせているのがわかったこと。

特に、10番のおどろおどろしさにはびっくりしました。

木枯らしのエチュードは、やや抑え気味に弾いていたのが、かえって幸いして、突風ではない、落ち着いてやさしくそよぐ木枯らしだったと思います。

全体的に、アップテンポで演奏しており、中には相当なスピードのものありましたけれど、もしかしたら、木枯らしくらいに抑えて弾いた方が、トリフォノフの持ち味がもっとでるのではないかな、などとも思ったりしました。

【3へ続く】

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