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2011年6月21日 (火)

チャイコフスキーコンクール2次予選の行方は?

1次予選の29人から12人に絞られたチャイコフスキーコンクール。
現在2次予選第1フェーズのリサイタル。
現時点でまだ3人の演奏が残っていますが、有力どころはほぼ出そろった感があります。

何といっても、昨日のアレクサンダー・ロマノフスキーの演奏は圧巻でした。
これぞ正統派というべき堂々とした演奏。
(系統的にはもしかして新興派に属するのかも?)
シューマンの交響的練習曲の大きさと深さ、ラフマニノフ第2ソナタのロシアの叙情。
スケールが大きくチャイコフスキーコンクールにふさわしい演奏だったと思います。
メカニックもほぼ安定していました。

同じく昨日のフィリップ・コパチェフスキも、1次予選に続いて大変ユニークな個性を発揮してくれました。
シューマンクライスレリアーナは予想どおりの遊び心満載。
終曲は、あえて崩れ墜ちていくような印象的な結末。
ラフマニノフはとてもモダンで、宇宙で聴いているような響き。
彼は曲を相当いじっていますが、非常に知性的でクール。演奏を感情にゆだねるような部分が少ないです。
このいじっている部分の評価が気になります。

今日、さきほど登場したおなじみのダニイル・トリフォノフは、またまた最高の音楽性と美意識を発揮してくれました。
ショパンのOp.25のエチュードを、あれほど音楽的に弾けるピアニストはそうそういないことでしょう。
惜しむらくは、メカニックがやや不安定で、結構はずしやごまかしが多かったこと。これがリサイタルであれば、圧倒的な音楽の前には少々のキズなどほとんど問題ないのでしょうが、何せコンクールですので、メカニックが弱い部分をどう評価されるのか、心配です。

いずれにしても、この3人の中から優勝者が出る確率が相当高いような気がしてきています。
メカニックと音楽性との総合力という点では、ロマノフスキーが半歩リードした感はあります。

なお、その他のコンテスタントも非常にハイレベルの演奏を繰り広げています。

アレクサンダー・シンチュクはキレの良いテクニックを披露。
エドワード・クンツは内省的で深みのある大人の音楽。ただ少し疲れが出てしまった。
サラは少しタッチが弱いのですが、そこを生かした優しい音楽となっている。
チョ・ソンジンは若いだけに素直な音楽と、透明な音。そして安定感のあるメカ。
ソン・ヨルムは超絶技巧。都会的なモダンさも持ち合わせている。

残念ながらアレクサンダー・ルビャンツェフだけ聞き漏らしています。

このあたりになると、誰が次に進んでもおかしくありません。
また、誰が進むかで、審査員の評価基準が少しわかってくることでしょう。

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