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2011年5月 4日 (水)

シャニ・ディリュカ ピアノソロ@LFJ(5/4 G409)

朝から泣かされてしまいました。

【プログラム】
ブラームス: 4つのピアノ小品 op.119
リスト:エステ荘の噴水(巡礼の年 第3 年より )
ブラームス:間奏曲 イ長調 op.118-2
リスト:オーベルマンの谷(巡礼の年 第1 年「スイス」より)

G409は会議室なので、音響はいつもデッドで、ピアノのダイレクト音はよく聞
こえるけれども、誰が弾いてもかなり乾いた音楽になりがちです。

でも、名手が弾くときちんと響いて聞こえるということがよくわかりました。

昨日、庄司紗矢加さんとのデュオで素晴らしい演奏を聴かせてくれたシャニ・
ディリュカ。
今日は朝一のコンサートで大丈夫だろうかとも思いましたが、昨日のすばらし
さそのまま、冒頭のブラームスの間奏曲の最初の一音の完全に脱力された優し
い美しいタッチで、またまた引きこまれてしましした。

彼女の高音部は、珠のように美しく、低音部は厚みがあって暖かい。
そして、耳にきつい、ガツガツした音が一切ない。

ブラームスの音楽を、情感たっぷりに歌い上げます。
かといって、けっして、くねくねと音楽をこねくりまわすことがなく、あくま
で自然な息づかい。
素晴らしい。

ブラームスの間奏曲118-2が弾かれる前に、英語で一言あいさつ。
この曲は、東日本大震災の津波の被災者に捧げるとのメッセージでした。

さらに情感が込められた感じで、儚い哀愁の情と静かな激情がピアノから伝わ
ってくる。
熱いものがこみあげてくるのを抑えることができませんでした。
まさか、朝から泣かされるとは。

彼女は決してヴィルトゥオーソタイプではなく、手も大きくないので、リスト
の曲のオクターブをガンガン鳴らす部分では少し余裕を欠く感がありました
が、音楽の歌わせ方が本当に上手なのと、弱音や、高音部の扱いが絶妙なの
で、苦手なリストの曲がこんなに親しみを持てて聴けたのは初めてかもしれま
せん。

どんな苦手な曲でもすぐれた表現者にあたるとある日突然目覚めることがある
ので、今日のリストについてはまさにそんな感じでした。

一昨年はコロベイニコフ、昨年はシャマユ、と、毎年新しいタレントと出会え
ているLFJ。今年は、シャニ・ディリュカに出会うことができました。

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