最近のトラックバック

« シャニ・ディリュカ ピアノソロ@LFJ(5/4 G409) | トップページ | ブラレイ&プラジャークカルテット@LFJ(5/4よみうりホール) »

2011年5月 5日 (木)

ルイス・フェルナンド・ペレス ピアノソロ@LFJ(5/4ホールD7)

こんなにも”音の響き”にこだわるピアニストもそういないことでしょう。

【プログラム】
ブラームス: 3つの間奏曲 op.117
ブラームス: 4つのバラード op.10
ワーグナー(リスト編曲):イゾルデの愛の死(楽劇「トリスタンとイゾル
デ」より)

【アンコール】
アルベニス:アストゥーリアス

プログラムは当初発表と変わって、間奏曲とバラードの順番が逆になりまし
た。

昨年、風呂場状態のオペラシティでのアルベニスの演奏では、驚異的な響きと
音量を聴かせたペレス。今回はオーソドックスなブラームスのプログラムとい
うことで、最初の一音がどのように出てくるかを注目しました。

ペレスはやはりペレスでした。
低めの椅子で脇を締め気味に、肘は下げ気味で指はほとんどまっすぐに伸ばす
独特の演奏姿勢。弱音では完全脱力して柔らかで豊満かつ極上の響きを醸し出
す。逆に、強打の部分は太い金属の棒かなにかを押しつけるような、かといっ
てきたなくはない轟音を鳴り響かす。

その音量、響き、色の変化、構成感には圧倒されました。

焦らないテンポで音楽をしっかり作り込んでいますが、ペレスの感心は音の”
響き”そのものに相当向けられているのではないかと感じます。
徹底した、音、そのものに対する美意識。

彼の音は、一度聴いたら忘れられない美に満ちています。
これがブラームスで良いのか、ということはあるかもしれませんが、美しいも
のは美しいです。

今日は、まだお若い聴衆もたくさん来ていたので、美とはどういうことをいう
のかを、間近で感得できたことでしょう。
本当に美しいものを知らなければ、醜いこと、きたないこともわかりませんか
ら。

「イゾルデの愛と死」も、ドラマ性と強烈な美意識に貫かれており、これ以上
の演奏を望めないというくらい、見事にリスト編曲の意図を表現しきっていた
ように感じました。

大サービスのアンコールはお得意のアルベニス。

猛烈なアタックの切れ味と、プログラムとは別次元の音色。
どうやったら、ピアノからあんな音が出せるのかと、ため息が出るばかりでし
た。

« シャニ・ディリュカ ピアノソロ@LFJ(5/4 G409) | トップページ | ブラレイ&プラジャークカルテット@LFJ(5/4よみうりホール) »

ラ・フォル・ジュルネ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1169149/39864780

この記事へのトラックバック一覧です: ルイス・フェルナンド・ペレス ピアノソロ@LFJ(5/4ホールD7):

« シャニ・ディリュカ ピアノソロ@LFJ(5/4 G409) | トップページ | ブラレイ&プラジャークカルテット@LFJ(5/4よみうりホール) »

twitter

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ