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2011年5月 5日 (木)

フランク・ブラレイ ピアノソロ@ラ・フォル・ジュルネ(5/5 G409)

フレンチ・エレガンスを堪能。

【プログラム】
R.シュトラウス:5つのピアノ小品 op.3
R.シュトラウス:4つの情緒のある風景 op.9

5つのピアノ小品は過日、河村尚子さんで聴いたばかりで、雰囲気をまだ覚え
ています。
いかにも習作といった感じの、わかりやすい古典的な曲でした。

ブラレイは演奏前に、珍しい曲ということで詳しくレクチャーをしてくれまし
た。

「5つのピアノ小品」にはシューマン、ベートーヴェン、メンデルスゾーンな
どの影響があること(3曲目のテーマは運命のテーマに似ている)、「4つの情
緒のある風景」は、そこから一歩進んで、R.シュトラウスらしい、長めのメロ
ディーが現れたり左手が単なる伴奏的動きから、華麗な装飾が施されるように
なっていると。
5曲目の左手の荒野を表すテーマを実際に弾きながらの解説はとても印象的で
した。

掴みバッチリというところで、演奏が始まります。

ブラレイは、珍しく背もたれ付きの椅子を使用し、背中をもたれかかって弾き
ます。名手にはみな共通する、完全に脱力しきったデリケートなタッチ。
優しく洗練されている。美しい。

やはり、1曲目はどう聴いてもシューマンだし、2曲目はシューベルトだし、3
曲目はベートーヴェンだし、4曲目はメンデルスゾーンです。
R.シュトラウスは、この作品で、ロマン派の歴史をたどったのかもしれませ
ん。

「4つの情緒のある風景」は初めて聴きます。
4つといっても、曲は5曲。
前の作品と、わずか数年しか経ていないのに、驚くべき進化を遂げていて、過
去の作曲家の影響を受けつつも、独自の世界が表出しています。
そして、ブラレイの演奏の素晴らしいことといったら。

相変わらずの軽妙なタッチで、各曲の性格を弾き分けていく。
クリスタルのような高音の響きは、ドビュッシーを感じさせます。
近代の香りが漂いながら、まだクラシックな簡明さも備えた親しみやすい名曲
ではありませんか。

ドイツ人の作品でありながら、ブラレイの手にかかると、まるでフランス音楽
のように、オシャレで洗練された曲に聞こえるのが不思議です。

名演奏家によって、名曲との出会いは生まれる。

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