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2011年3月 6日 (日)

ユジャ・ワン ピアノリサイタル@紀尾井ホール その2

【前の記事からの続き】

後半はまずスクリャービン
先日 You Tube の動画をみつけたばかり。
動画でも十分インパクがありますが、ライブではどうか。

前奏曲ロ長調。
美しい。
動画では硬質でビビッドに音が聞こえるのだけれど、ライブの音はソフトペダルが効いているせいか、もっとソフトで優しく聞こえます。

前奏曲ロ短調。
前曲とうってかわり、超絶技巧が早くも爆発。
とにかくバスの迫力と、スポーツのような運動性が凄い。

また叙情的な前奏曲嬰ト短調となる。
対比の妙を考えていますね。

練習曲嬰ト短調。
圧巻。
凄すぎる。
これ以上の演奏があるだろうか、と思えてしまう。
ユジャはもの凄く感情を込めて荒ぶれているようで、実は相当クールなのではないでしょうか。
作為的な臭さがないのです。
そして、激しいフォルテであっても、決して音が濁ることはない。
実に爽快でした。

詩曲嬰ヘ長調。
爆発のあとに、幻想の世界へ誘う。
よく脱力された美しい音。
素晴らしい。

スクリャービン、それほど親しんでいる作曲家ではありません。
ユジャ・ワンのおかげで、あっという間に好きになってしまいました。

メンデルスゾーン「夏の夜の夢」
ピアノでこの曲を聴くのは初めてでした。
小刻みなパッセージを、難なく弾きこなすユジャ。

さて、このあたりからいよいよユジャ・ワンの本領が発揮されてきます。

サン=サーンス/ホロヴィッツ編の「死の舞踏」
まったく目が離せないスリリングな演奏。
相変わらずのタテノリリズム感。
ホロヴィッツのニューヨークスタンウェイの低音の響きをも彷彿とさせる、低音のど迫力。
しかし、これでは絶対にアイススケートは滑れませんね(^^;)
(※昔、荒川静香さんんがこの曲で滑りました)

プログラム最後は、ムソルグスキーに変わって急遽演奏されることとなった、ビゼー/ホロヴィッツ編の「カルメン幻想曲」
ホロヴィッツのCDは持っており、初めて聴いたときはびっくりしたものです。
ユジャ・ワンの演奏は、ホロヴィッツの演奏をモダンにした感じで、技巧的にも洗練されています。
そして、これ以上は無理と思えるフィナーレのアッチェランド。
ユジャさん、スピード違反です。
あまりに仰天して、なぜか笑いがこみ上げてきてしまいました。

今度は天国のホロヴィッツも、びっくり仰天しているに違いありません。

【さらに続く】

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