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2011年1月の20件の記事

2011年1月31日 (月)

アレクセス・ワイセンベルクのペトルーシュカ

なかなかピアノの無料配信がないフランスの medici.tv 。

今日のプレイリストでは、アレクシス・ワイセンベルクのペトルーシュカが配信されています。

確か、YouTubeあたりでも観られたものと思いますが、大画面高画質で観られます。

http://www.medici.tv/#/playlist/

クリアーな超絶技巧。
あまり色気はない、とも言えますが・・・

確か、グレン・グールドはワイセンベルクのことを高く評価していたのですね。

ワイセンベルクは「線」をきちんと弾ける人だ、というようなことだったと思います。

ペトルーシュカと言えば、ポリーニのデビュー版。猛烈でした。

最近ではユジャ・ワンも強烈。

※medici.tvは放っておくと途中で止まってしまうので、e-mailとパスワードの登録が必要です。危険はありません。

2011年1月30日 (日)

ヌーブルジェの動画配信@ナント・ラ・フォル・ジュルネ

今年もフランスのarte.tvで、ナントのラ・フォル・ジュルネの動画が配信されます。

ヌーブルジェのコンサートも幸いプログラムに入っていました。

2月6日(金)9:50~(日本時間6日17:50~)

 ブラームス:ピアノ五重奏曲 Op.34
 ブラームス:2つの歌 Op.91

http://www.arte.tv/fr/Echappees-culturelles/La-Folle-Journee/3659808.html

しかし、時間が微妙です。

2011年1月23日 (日)

ショパンコンクール・ガラコンサート@オーチャードホール

やはりネットで配信された動画だけ観るのと、ライブで受ける印象は違いました。(変わらない人もいましたが)

昨年のショパンコンクールの入賞者ガラコンサートを聴いてきました。
ピアノは残念ながらスタンウェイのみ。

オケと指揮はコンクール時と同じ。
アントニ・ヴィット
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団

ダニール・トリフォノフ(第3位)
  3つのマズルカ 作品56 より 第1番 ロ長調 / 第2番 ハ長調
  マズルカ風ロンド ヘ長調 作品5
  タランテラ 変イ長調 作品43
《アンコール》
リスト:ラ・カンパネラ

ユリアンナ・アヴデーエワ(第1位)
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 作品35
《アンコール》
バッハ:パルティータ 第1番 ジーグ

フランソワ・デュモン(第5位)
 アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ(オーケストラつき)
《アンコール》
ドビュッシー:月の光

ルーカス・ゲニューシャス(第2位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
《アンコール》
グレン・グールド:ベートーヴェンピアノ協奏曲第1番 カデンツァ

インゴルフ・ヴンダー(第2位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
《アンコール》
ショパン:マズルカ ハ長調 Op.24-2
君が代
モーツァルト/ヴォロドス:トルコ行進曲

1番手のトリフォノフは印象が変わらなかった人です。
軽やかで雰囲気のある極上の美音。
異次元の美意識を彼はもっているようです。
ファツィオリを弾いてもらいたかったです。
こんなに美しいラ・カンパネラは初めて聴きました。

アヴデーエワは今日もパンツ・スーツ。
あっさり始まる第2ソナタ。
あれれれれ?意外と音が小さい。
コンクールの配信ではあんなに逞しかったのに。
ユラユラ揺らす独特のルバートもあまりみられなかったような。
凄みがあったのが、逆にピアニシモ。
葬送行進曲のトリオ
いきなりピアニシシモくらいの最弱音で入る。
最後のテーマの出現はどういう音を出すのだろうと待ち構えていたら、なんとピアニシシシシシシシモ
ほとんど聞こえないような音。よくコントロールできるものです。
あっぱれ。

オーケストラがいよいよ登場して、オケ版アンスピはデュモン
例によって、焦らないゆったりとした、繊細な音楽。
大人を感じさせます。
これ見よがしのところが一切なく、優しくて、美しくて、聴いていてとても幸せな気分になりました。
アンコールの月の光も絶品。

ゲニューシャスのコンチェルト。
コンクールの時は、うまいのだけれど、この人特有のやや作為的な感じの節回しがとても気になって、上位にいくとは思えなかったのですが、ライヴで聴くと、実にオーソドックスで、特に気になるような癖があるとも思えませんでした。不思議です。
音がとてもクリアでピュア。ヌーブルジェと似た音質です。
聴いていて気持ちの良い音でした。
アンコールは楽譜を持ち込んで、よく知ったメロディをもとに対位法を取り混ぜ展開する不思議な音楽。
ベートーヴェンの第1番の協奏曲の第1楽章からの引用だとはわかったのですがいったい何なのだろうと思っていたら、後でグレン・グールドによるカデンツァであると判明し、納得。

最後がコンチェルト賞を取ったヴンダー
ゲニューシャスと明らかに音質が違う。色があります。
コンクールの時は、カチカチとした音楽のように聞こえたのが、むしろ滑らかで、ゲニューシャスよりよほどルバートをかけているように感じたのが不思議でした。
第3楽章のコーダのまとめ方がコンクールの時と同様とても上手で、なるほど聴衆を味方にできるタイプだなと思いました。

アンコールでマズルカ ハ長調。レガートなマズルカ。
このマズルカの最後の音から続けて、なんと君が代が弾かれました。
サービス精神旺盛です。
コールに応え、2曲目のアンコールは、モーツァルトのトルコ行進曲が始まりました。なかなか良いリズムで楽しそう、思ったら、にわかにど派手になり、なんとヴォロドスの編曲ものでした。

聴衆大受けでしたが、私はあのまま普通のトルコ行進曲が聴きたかった。

ヴォロドス編は前にガブリリュクのアンコールで聴いたことがあり、あれは1回聴けばいいかな、と。

3時間ちょっとと長丁場のコンサートでしたが、違うピアニストを同時に聴くのは個性の違いがはっきりわかって楽しいものです。
入賞者たちは、基本的に皆上手で繊細で丁寧で、音楽的にも素晴らしかったです。

ツィメルマンも言っているように、機器を通して配信されたものと、生の演奏とでは別物だということがよくわかりました。

※ホールでピアニストの高橋多佳子さん、金子三勇士さんと接近遭遇。

※ワルシャワフィルは、というよりヴィットの指揮と言うべきなのでしょうが、なんだかちょっとモッサリしているような気がしました。序奏などもノリが悪く、緊張感がない。これはコンクールの配信の時にも感じていました。
コンチェルトの最後、若い人がはじけるようにモダンに弾ききったあと、ああいう前時代的な仰々しい終わらせ方で良いのだろうか、と疑問。
ピアノが皆素敵だっただけに、ちょっと残念でした。

※しかも、ホルン(-_-;)
アンスピのポロネーズ序奏の、一番最初で、あれでは・・・
デュモンがちょっと可愛そうでした。

エフゲニー・スドビン ピアノ・リサイタル@彩の国さいたま芸術劇場3

【前記事からの続き】

スドビンの音質からすると、ショパンよりリスト、ラヴェルの方が合っているのでは思い、後半のプログラムが大変楽しみになってきました。

後半 1曲目のリストの「夕べの調べ」
静かに始まり、徐々にリストらしい和音の連打やアルペジオが増えてくる。
スドビンはさらに集中を増し、一音一音に魂を込める
難しいパッセージのところになると、頭をぐっと下げて鍵盤を凝視し、指の先1ミリまで神経をいきとどかせる意思を表す。
激しいのだけれど、音は決して濁らない。
オクターブの嵐もまったくよどみなく、尖らずやや厚みのあるフォルテシモ。
リズムも全く崩れず、モダンで安定している。
そして、何より、技巧的な部分であっても音楽がないがしろにされない。
ぶらぼぉ。

最後のラヴェル「夜のガスパール」
これもまた、さらに顔を鍵盤に近づけ、また、高音部から低音部まで駆け巡る音符をひとつたりとも逃がさないといった風に、指の行き先をしっかりと身体ごと追いかける。
フレーズごとの性格を大胆に弾き分けて、この曲のドラマ性を見事に浮き彫りにしました。

オンディーヌは旋律の歌わせ方が自然でロマンティックで美しい。絞首台は最初のスカルラッティのようにゆっくりとしたインテンポで静かに沈潜する。スカルボは劇的で、技巧も微塵も揺るがない。決めてほしい音がきっちり決まり、まことにメリハリがある。

この曲は昔から聴いていますが、音の表面的な華麗さに耳が囚われてしまい、心の底から音楽に感動したという記憶がありません。そういうところが近現代の曲の苦手な一因でして。

しかしスドビンの演奏は充分心に刻まれました。

アンコール1曲目は、ラフマニノフの前奏曲ト短調
生国ロシアの民族性溢れるこの曲を、大きな構成力と抜群のリズム感をもって圧倒的迫力で聴かせてもらいました。
2曲目はラフマニノフの歌曲「春の洪水」をスドビンがピアノソロに編曲したもののようで、非常に技巧的で演奏効果の高い曲でした。最後も大和音で終わり、聴衆ほとんどがフライング拍手で大喜び。最後はリップサービスだったでしょうか。

できれば繊細な曲をひとつ弾いて欲しかった。

こんなに素晴らしい才能が今まで日本では知られていなかったとは。
今回もリサイタルはこの さいたま だけのようです。
もったいない。

それにしても、またまた追いかけてみたい若手のピアニストが増えてしまいました。

エフゲニー・スドビン ピアノ・リサイタル@彩の国さいたま芸術劇場2

【前からの続き】

続いて、ショスタコービチの24の前奏曲から4曲。
以前、これを聴いたのは2009年の5月にアンドレイ・コロベイニコフの演奏でした。自分のレビューを見たら「旋律がはっきりせずよくわからない」と書いていました。

それ以来まだ2年経ちませんが、その間、近現代の曲にもだいぶ親しんだせいか、今回が24曲中の4曲抜粋とこじんまりしていたせいか、かなり楽しく聴く事ができました。リズムも旋律も面白い。スドビンの演奏がまたとてもリズミカルでチャーミングでした。

そして、メジャーな曲、ショパンのバラード第3番
繊細系でいくのかなと思っていたら、さにあらず。
速めのテンポでぐいぐいと進む。
バラードの中では地味目の曲を、ドラマティックな流れの中で表現していました。

次が大好きなバラード4番。楽譜が頭の中に浮かぶほど好きです。
これもやや速め。音はなよなよしておらず、ピアニシモであってもしっかり底まで打鍵する。ヌーブルジェに近い透明感。基本インテンポで妙な崩しはあまりない。
やや前のめりとも言える早さなのですが、リズム感がとても良くて決して焦って居るようには感じないのと、決めるべき音、最高音の折り返し音だとか、バスの打鍵だとかが、とてもきっちりはっきり聞こえるので、音楽がとても安心して自然に聴ける。

さあ、最終変奏が終わり、怒濤の経過句を経てコーダ前の盛り上がりと、世界が変わるための一瞬の静寂。
スドビンは大見得を切って、休符の部分で手を終止のごとく鍵盤の下まで持っていってしまったところ、会場から一部拍手が!

ヒエーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、一番の聴きどころ(というか無音なので聴かないところ)で、何てことを!

こちらの集中はあっという間にとぎれ、何がなんだかわからなくなってしまいましたが、スドビンはその後のコーダを何事も無かったように、完璧に弾ききったので、さすがプロです。

バラードは、もう少しデリケートな感じも欲しかったのですが、たぶん、今日のプログラムの趣旨が「ドラマ性、標題性」ということのようので、そういう中でのバラードだと、ああいった演奏になるのでしょう。

【つづく】

2011年1月22日 (土)

エフゲニー・スドビン ピアノ・リサイタル@彩の国さいたま芸術劇場1

ここのところ、中堅・ベテランピアニストの円熟した大人の演奏に傾倒していた傾向があったのですが、今日は若手のロシア人ピアニスト、エフゲニー・スドビンの素晴らしい演奏に涙してしまいました。

【前半】
スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 K466
スカルラッティ:ソナタ ト長調 K455
スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K27
ショスタコーヴィチ:前奏曲第6番 ロ短調 作品34-6
ショスタコーヴィチ: 前奏曲第2番 イ短調 作品34-2
ショスタコーヴィチ:前奏曲第17番 変イ長調 作品34-17
ショスタコーヴィチ:前奏曲第24番 ニ短調 作品34-24
ショパン:バラード第3番 変イ長調 作品47
ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52

【後半】
リスト:超絶技巧練習曲第11番 「夕べの調べ」
ラヴェル:夜のガスパール

【アンコール】
ラフマニノフ:前奏曲 Op.23-5 ト短調
ラフマニノフ/スドビン編曲 「春の洪水」

「彩の国さいたま芸術劇場」のピアノ・エトワール・シリーズの一環。これまでアンドレイ・コロベイニコフやアレクサンダー・ガブリリュク、フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ、上原彩子といった若手で将来有望な新鋭ピアニストが紹介されてきました。
料金も良心的で、アーティストも素晴らしく、なかなか良い企画です。

エフゲニー・スドビンは1980年、ロシアのサンクトペテルブルク生まれで、今回日本デビューということでした。

登場したスドビンはスラリと背の高い~おそらく180センチ後半はあろうかと~青年で、椅子に深く腰掛け、長い足はピアノについてしまいそうです。

最初のスカルラッティのK466のソナタがおもむろに始まると、なんと清涼で慈しみに溢れた音楽であることか!あっという間に心をつかまれ、目頭が熱くなってしまいました。ゆっくりしたインテンポで淡々と淋しくそして美しく響くソナタ。純かつ透明な音でスカルラッティのロマンが伝わってきます。

この時点でこのピアニストはとても高い次元にいることがわかりました。

次のK455のソナタは最近ではユジャ・ワンの演奏を聴いていましたが、彼女のはまだ技術優先で若干サーカス気味で、今日のスドビンはずっと大人。クリアで軽やかながら落ち着きやしっとり感もある。

3曲目のK27は対位法的な線の音楽なのだけれども、案外と響かせて、厚みのある和声に聞こえました。そして、そっと淋しく終わる。

【つづく】

2011年1月21日 (金)

ヌーブルジェ ピアノ・ソロ新譜の情報!?

海外のブログを読んでいて見つけた情報です。

1月14日にパリで行われたヌーブルジェのリサイタルのライヴCDが、ミラーレから出されるかもしれません。

リスト、メシアン、ヌーブルジェ、バラケの曲です。

フランス語の情報だったので、どの程度正確かわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います。

※たぶん、コメントをいただいた ゆきんこさまが行かれたコンサートだったのではないでしょうか?

2011年1月19日 (水)

2010コンサートベスト10~「音楽の友2月号」

恒例の音楽評論家や音楽記者による2010年のコンサートベスト10が発表されました。
選者は35名。
ジャンルの区分はないので、ピアノは多くありません。

選んだ人数の多さ順に並べると
    10人 内田光子
    5人 マルタ・アルゲリッチ
    4人 小山実稚恵
    3人 マウリツィオ・ポリーニ
    3人 レイフ・オヴェ・アンスネス
    3人 ルドルフ・ブッフビンダー
    3人 クリスチャン・ツィメルマン
    2人 フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ
    2人 アルド・チッコリーニ
    2人 デジュー・ラーンキ

   
    以下1人
    ルイス・フェルナンド・ペレス
    ラファウ・ブレハッチ
    橋本京子
    堀田万友美
    三浦友里枝
    石橋史生
    花岡千春
    アレクサンドル・タロー
    アンナ・ヴィニツカヤ
    ユンディ・リ
    チョ・ソン・ジン
    白石光隆
    小菅優
    小川典子
    宮谷理香
    河村尚子
    広瀬悦子
    ペーター・レーゼル
    ヴァレリー・アフェナシェフ
    クリスティアン・ベズイデンホウト
    ジュン=クロード・ペヌティエ
    東誠三
    徳丸聡子

   
これを見て思うことは、まず、聴く専門家たちといえども、いかに評価や好みがバラバラか、ということ。

去年のショパンコンクールの審査員たちの評価などを思い返しても、普遍的で共通の美意識など、ほとんど存在しないのか、などと思ってしまいます。

ピアノ以外のジャンルも混ざっているとはいえ、35人中、複数人から支持されたのはたったの10人しかいない。

そんな中ダントツの10人がトップ10にあげた内田光子は、確かに会場の拍手の質が違いました。
人気・実力とも、現在日本ではNo.1なのかもしれません。

アルゲリッチ、ポリーニ、ツィメルマンのビッグネームは健在。

ちょっと嬉しいのが、私も素晴らしいと思ったシュリメラーンキがいることです。

支持1人のところは、もう完全になんでもありで、ピアノ中心に聴いている評論家の何名かから、日本人ピアニストの名前がたくさんあがっています。
聴いたことのない方も何人かいるので、チェックしておきましょう。

残念なのがヌーブルジェの名前が今年はなかったこと。
去年は確か、2人くらいから名前があがっていた気がします。

シューマンの協奏曲はラ・フォル・ジュルネだったし、東京でのコンサートはリストの2番だったし、ブラームスは大阪だったり、と選ばれにくい状況であった気はします。

※多くの方は交響曲などを主に聴いているようですから、たぶん、ピアノはビッグ・ネーム中心でしょう。ピアノ好きだけが集まって投票したら、また違った趣になるのではないかという気がします。

2011年1月17日 (月)

グルック/ズガンバーティ:メロディ

ユジャ・ワンのとろけるような「メロディ」

2011年1月16日 (日)

メジューエワのラフマニノフ2番、聴けず

今日は、すみだトリフォニーホールでイリーナ・メジューエワとアマチュア・オーケストラによるラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番の演奏が行われました。

http://www.globalphil.com/index.htm

とても聴きたかったのですが、所用で聴けず。
残念でした。

ラフマニノフ2番は、クラシックピアノ音楽を好きになった当初、相当聴きこんだものです。(演奏はワイセンベルク&カラヤンでした)

正直、今、高いお金払って積極的に聴きに行きたい曲ではなくなっているのですが、メジューエワだったら、ちょっと怖いものみたさで聴いてみたかったです。

どんな悲愴感のある曲にしあがっていたものか・・・

もし、聴いた方がいらっしゃったら、ぜひレビューをお願いいたします。

※当日券で聴こうと高をくくっていたところ、前売りで売り切れで、どの道聴こうにも聴けなかったようです。

2011年1月15日 (土)

エレーヌ・グリモー ピアノ・リサイタル@神奈川県立音楽堂

なぜか狼の生態を研究して養育までしている変わったフランス人ピアニスト、エレーヌ・グリモー
しかも、フランス人なのにフランス音楽は弾かないという!?(wikipediaより)
ライヴは初めて。
事前に動画をチェックし、相当激しそうだと予想していたところ、予想以上でした。

【前半】
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1

【後半】
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
 1. 棒踊り
 2. 飾り帯の踊り
 3. 足踏み踊り
 4. ブチュムの踊り
 5. ルーマニア風ポルカ
 6. 速い踊り

【アンコール】
グルック/ズガンバーティ:「精霊の踊り」から「メロディ」
ショパン:3つの新練習曲(遺作)から ヘ短調

グリモーはパンツ・スーツで颯爽と登場。

モーツァルトのイ短調ソナタ
多めのペダルで、猛烈なスピードで突き進む。
とにかくフレーズが長い。
というか、全く息継ぎをしない。(ように感じた)
大きな音で音色の変化はあまりなく、ストレート。
第2楽章も速めのテンポで鍵盤をしっかりたたく。
第3楽章も疾風のごとく弾ききる。
なんとも野性味溢れるモーツァルトでした。

ベルクのソナタ
苦手な近代の曲なので、だいぶ予習したものの、何度聴いても集中が持たず、結局中途半端な状態で臨むことに。
グリモーはやはりアップテンポでガンガン鳴らす怪演。
さすがにライブだと集中して聴けました。
事前に楽譜付きの解説などをざっと読んでいたのが少し役立って、形式感も少しわかったし、主要な動機などもかなり聴き取れました。
じっくり聴くと、時々ふと調性が顔をだすのがわかったりして、案外楽しめました。
少しベルクに近づけたようです。

後半のリスト
前回これを聴いたのはデジュー・ラーンキの円熟味のある大人の演奏でした。
今日のグリモーは狼の野生そのもので、ホールが揺れると思うほどのド迫力の大劇演でした。
繊細な感じはあまりなく、音楽が壊れるか壊れないか、落ちるか落ちないかといった際どい演奏と言えるかもしれません。
あまりにも鍵盤を叩くので、ピアノが悲鳴をあげたのか、右手の高音のほうのソの近辺(絶対音感がないのでこのあたり)の調子が狂い初めてしまい、エデルマンの時の悪夢が蘇ってしまいました。

バルトークは、リストの劇演を受けた後は、すでにアンコールのようでした。
スピーディかつリズミックに進み、6曲目でまたもや猛爆。

アンコール1曲目は、なんと、ユジャ・ワンが今年のヴェルビエ音楽祭のリサイタルでのアンコールで弾き、とても気に入ってしまったグルック/ズガンバーティの「メロディ」が始まったので、嬉しくなってしまいました。
しかし、しっとり系の曲はどうもこの方にはあまり合わない感じです。あまり色気はない。

ショパンは、聴いたことあるはずなのですが、どうもショパンを聴いているような気にならず、スクリャービンあたりをガツガツ弾いているように聞こえたものでした。

先週聴いたアリス=紗良・オットが線が細く繊細なタイプで、今日はまた真逆の強烈な個性。年の初めから面白い展開になりました。

神奈川県立音楽堂はピアノの素の音がとても大きく鳴ります。響くというより、ダイレクト音が来る。ですが、王子ホールのように乾いた音ではないので、良い音が聴ける条件は備えています。グリモーのようにぶったたく演奏だと、ちょっと耳にはきついかもしれません。

ナントのラ・フォル・ジュルネヌーブルジェがベルクを弾くので、とても良い準備になりました。

2011年1月14日 (金)

ヌーブルジェ ウェブ・ラジオ放送@オランダradio4(アーカイヴ)

一昨日のリストやメシアンの興奮からまだ冷めやらぬところですが、La Valse ★さまから、さらに貴重な情報をいただいています。

2010/11/17にアムステルダムで行われたヌーブルジェのコンサートのラジオ配信で、アーカイブがまだ聴けます。

http://player.omroep.nl/?aflID=11893596

01:22:14頃からヌーブルジェが始まります。

バッハ:イタリア協奏曲
シューマン:クライスレリアーナ
ブラームス:間奏曲Op.117-2

残念ながら音質があまり良くないので、ヌーブルジェらしさは少しヴェールに包まれてしまっているような感があります。

イタリア協奏曲は、一昨年の金沢と東京でばらばらながら1曲聴きました。
なるほど音だけ聴くとこんな感じなのか。
案外ゆっくりなのと、時折、おやっと思うルバートを入れるのが特徴。

クライスレリアーナはみずみずしいタイプの演奏。とくにスローな曲では非常にしっとりとロマンティックに歌っています。

ブラームス、素晴らしい。
大阪で聴いた118-2の感動を思い出します。

2011年1月11日 (火)

ヌーブルジェ ウェブ・ラジオ放送

La Valse ★さまからの貴重な情報。

日本時間1月12日(水)6:30~7:55

スイスのルツェルン・ピアノ・フェスティバルの模様がウェブ・ラジオで
配信されます。

http://www.drs2.ch/www/de/drs2/sendungen/im-konzertsaal/2670.sh10161467.html

J.S.バッハ/ブラームス:シャコンヌ
リスト:2つの伝説
メシアン:「鳥のカタログ」から「コシジロイソヒヨドリ」
ヌーブルジェ:マルドロールの3つの歌
ラヴェル:ラ・ヴァルス

バッハとラヴェルは既出。

リストは今年のラ・フォル・ジュルネで聴けるかもしれません。

2011年1月 9日 (日)

アリス=紗良・オット ピアノリサイタル@みなとみらいホール

今年最初のコンサート鑑賞は、ドイツと日本のハーフのオットでした。
ここのところグラモフォンから大々的に売り出している22歳の若手女流ピアニスト。ライブは今回が初めてでした。

【前半】
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 Op.53
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」

【後半】
ショパン:3つのワルツ Op.34「華麗なる円舞曲」
      1.変イ長調(ワルツ第2番)
      2.イ短調(ワルツ第3番)
      3.ヘ長調(ワルツ第4番)
ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調「小犬」Op.64-1
ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31

【アンコール】
リスト:ラ・カンパネラ
ベートーヴェン:エリーゼのために

リストの超絶技巧練習曲のCDなどを出しているので、さぞかし技巧派かと思っていたところ、そういう系統ではありませんでした。
軽くソフトなタッチで、どぎついフォルテを一切弾かない。
弱音の美しさを追求しているような感じでした。

ただ、細身で腕も華奢なせいか、迫力という点ではやや物足りなく、音に強い芯というものはありません。

なので、ワルトシュタインスケルツォあたりは、綺麗に弾けているのだけれど、圧倒感というものはない。らしくない、とは言えますが、逆にワルトシュタインの第3楽章などは、とても軽いタッチでデリケートであり、新鮮に感じました。

当然、ショパンの方がしっくりきていて、特に「小犬」はなかなか素敵でした。妙にこねくり回さないで、素直に弾いていたのが好印象。
「子猫」あたりは、テンポ遅いし強奏しないので、やや拍子ぬけ。ただし、これについてはブーニンの刷り込みが激しい私のせいかもしれません。

注目していたのが嬰ハ短調のワルツ
これはやや意外な解釈でした。いきなりフォルテで始まる。
中間部もかなり速いテンポでフォルテ。
下りアルペジオの旋律はいろいろと変化をつけていたものの、ペダルが少なくて乾いた感じに聞こえてました。

アンコールのラ・カンパネラで技巧発揮かというところですが、上手いけれど、切れ味を前面に出す演奏ではない。

エリーゼのためには、消え入るようなピアニシモが印象的。こういう路線-繊細を極めて感動につなげるような-が彼女には合っていそうです。

※なんと、裸足で演奏。ヴァイオリニストでパトリツィア・コパチンスカヤが裸足で弾いたのは観たことがありましたが、ピアニストでは初めてでした。

※メンデルスゾーンの時は残念ながら、半分落ちてしまっていました(-_-;)

※今日の聴衆はどうもいけませんでした。
終始ざわついていた。
ワルトシュタインの第1楽章が終わったところで、結構な拍手が起こってしまいました。
後半のOp.34のワルツの1曲目で拍手が起こると思えば、2曲目のイ短調の後は知らんぷり。
アンコールの途中ではとうとう携帯が鳴り出す。
それほど安いコンサートではなかったのに、どうしたものだか・・・

※みなとみらいの3階席はすっかりお気に入り。でもアリスの美貌はあまり拝めず。まあ、しかたない。

2011年1月 8日 (土)

要チェックピアニストの追加

昨年暮れに、今年の要チェックピアニストとして、フレイ、ザラフィアンツなどをあげました。

最近、またこれは、と思うピアニストを見つけたので追加します。

ペーテル・ヤブロンスキー(スウェーデン)

Mazurkas -Chopin, Szymanowski, Maciejewski / Peter Jablonski(p)

Jablonski

テクニカルな路線で来ていたようですが、最近録音されたショパンのアルバムはなかなか深いです。

2011年1月 5日 (水)

ヌーブルジェ新譜発売確認~ブラームスピアノ五重奏曲他

ヌーブルジェの新しい室内楽のアルバム。

前の記事の追加情報です。

2011年1月6日、いつものように Mirareレーベルから発売。

本日(1/5)、iTunes store から、すでにダウンロードが可能です。

1500円。

ヌーブルジェ新譜2011年1月6日発売の模様!?

コメントで教えていただいていた、ヌーブルジェの新アルバムの情報がわかりました。

といっても、ピアノ・ソロではなく、モディリアーニ弦楽四重奏団との室内楽曲アルバムです。

Brahmsquintet

(ヌーブルジェは左から2番目?)

曲目は、ラ・フォル・ジュルネで演奏されるものと同じ。

ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
ブラームス:2つの歌(アルト独唱、ヴィオラとピアノのための) Op.91

※アルバムではアルトの代わりにメゾ・ソプラノ

とりあえず、ネットで購入できます。

7.55ユーロ。
安い!

http://www.play.com/Music/MP3-Download-Album/4-/18232473/Brahms-Quintette-pour-cordes-et-piano-Zwei-Ges%C3%A4nge/Product.html

ただ、初めての海外サイトなので、ちょっとまだためらってます。
早晩、HMVやamazonで購入できるようになると思うので。

2011年1月 3日 (月)

飲食店に吠える(-_-;)

昨日のネット配信の視聴率の話のように、クラシックなどを聴いているのはごくごくごく少数派で、日本じゃ文化などたいして大事にされていやしない。

紅茶などにうんちくたれて、おいしいのまずいの言っているのも少数派で、誰も気にしちゃいない。

しかし、その気にしちゃいないことにつけいって商売している飲食店というのは、まこと無神経な存在だと思います。

もっとも、神経使ってたら、よほどうまくやらなけらば商売にならないでょうから、泣く泣く無神経していると好意的に思いたいですけどね。

もともと料理が好きな人が始めているのだろうに、現実にはろくな料理は出せない。

今日は、昼間横浜では比較的有名な紅茶専門店で、紅茶付きのランチを食べました。

デフォルトがロイヤルミルクティーだったのですが、ストレートティーが飲みたかったので聞いてみたところ、問題なしとのこと。そりゃそうですよね。

で当然「紅茶は何にしましょうか?」と聞かれると思ったら、何も聞かれない。

紅茶専門店じゃなかったの、ここ?

まあ、無難にブレンドの紅茶が出てくるのかと思ったら、なんとアールグレイ!

癖のある紅茶出して、飲めない人だったらどうするのでしょう。
せめて、オーダーのときに「アールグレイになりますがよろしいでしょうか」と聞くのが筋ってものじゃないかしらん。

私もあまり好きじゃない(というか、よほど美味しいのでないと飲まない)し、そもそも、今日のランチの後味にアールグレイは嫌だった。

しかも例によって、茶葉をポットに入れたままだから、2杯目なんて渋くて飲めたものじゃない。

もう、あまりの無神経さに、ここのオーナーはどういうつもりで飲食店などやっているのだろうか、とか、自分でこのランチを食べこの紅茶を飲んだことあるんだろうか、などとあれこれ思い廻らせてしまいました。

仮にも専門店と銘打っているだけに、余計腹が立ちました。

というわけで、サモアールさん、よく考えてください。
あー、言っちゃった。

あと、ダージリンのシーズンティーを1ポット750円で出すのだったら、ぜひ、2杯目問題は解決してくださいね。
でないと、ぼったくりです。

※外ではおいしい味噌汁が飲めない。
おいしいご飯もいただけない。
おいしいお茶も飲めなければ、コーヒーも飲めない。
ああ、空しい。

2011年1月 2日 (日)

クラシックネット配信の視聴率~マゼールのベートーヴェン全交響曲連続演奏会

大晦日にロリン・マゼール指揮、岩城宏之メモリアル・オーケストラで、ベートーヴェン全交響曲連続演奏会が東京文化会館で開かれ、その模様がネットに無料配信されました。

やることが山積していたので観ないつもりだったのが、ちょっと覗いたらとても素晴らしい演奏だったので、結局、5番、7番、9番と3曲も聴いてしまいました。

U Streamでの配信は、少し途切れるのはしかたないとしても、画質も音質も素晴らしく、
も う T V な ど い ら な い
と感じさせてくれるものでした。

視聴者の人数が、刻々と表示され、第九のフィナーレ近くでは6000人を超えていました。

TLのつぶやきでは、

6000人も同時に観てるのか!感激

といったたぐいの感想がかなりありました。

確かに、ある意味感慨深くはありましたが、よーく考えると、まだまだというか、永久にクラシックなんて、マイナーな文化だろうなあ、と感じざるを得ません。

昨年末の紅白歌合戦の視聴率が公表され、関東の第2部の視聴率は 41.7% とありました。
往年の80%前後の視聴率に比べれば、見る影もないものの、お化け視聴率であることは変わりません。

日本の人口約1億2700万人として、単純には5350万人。
世帯視聴率ですから、世帯数5000万世帯として、1世帯1人観ていたとしても、2085万人。
まあ、ざっと3000万人前後は確実に紅白を観たことになるでしょう。

それに対し、マゼールのネット配信を観た人が6000人。
紅白を観た人の5000分の1程度しかいないことになります。
個人視聴率で約0.005%。
世帯視聴率にざっとおきかえても0.01%というところでしょう。

東京ドーム満員の人数に対して、いいとこ2~3人しか観ていないのです。

それを考えると暗澹たる気持ちになります。
なぜなら、それじゃ、商売にならないだろうと思うからです。
商売にならなけば、文化も続かない。

大阪の悲しい状況や、神奈川でも神奈川フィルが危うい状況のようです。

フランスのように、税金をつぎ込んで文化を保護する国民的コンセンサスがあれば良いけれど、日本では???

ネット配信がもっと増えて、親しみやすくなることは大歓迎ながら、どこかできちんと自腹はきらなけらばいけないとは思います。

今回のマゼールも、500円くらいの課金があったところで問題ないレベルのものだっとは思います。
でも、それだときっと6000人が600人になったりするのでしょうねえ(-_-;)

2011年1月 1日 (土)

ピアノ・コンサートカレンダーを作ってみた

あけましておめでとうございます。

自分が興味があるコンサートだけを一覧でいつでもすぐ見られないだろうか、と思ったところで、そんなもの簡単に提供されないので、とりあえず、googleカレンダーを使って自分で作ってしまいました。

あまり見栄えも使い勝手も良くないですが、まあ備忘にはなるでしょう。

ウェブ・ページの方に公開してありますので、ご覧ください。

ただし、私と同じような趣味の方にしか参考になりませんのであしからず。

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