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2011年1月23日 (日)

エフゲニー・スドビン ピアノ・リサイタル@彩の国さいたま芸術劇場2

【前からの続き】

続いて、ショスタコービチの24の前奏曲から4曲。
以前、これを聴いたのは2009年の5月にアンドレイ・コロベイニコフの演奏でした。自分のレビューを見たら「旋律がはっきりせずよくわからない」と書いていました。

それ以来まだ2年経ちませんが、その間、近現代の曲にもだいぶ親しんだせいか、今回が24曲中の4曲抜粋とこじんまりしていたせいか、かなり楽しく聴く事ができました。リズムも旋律も面白い。スドビンの演奏がまたとてもリズミカルでチャーミングでした。

そして、メジャーな曲、ショパンのバラード第3番
繊細系でいくのかなと思っていたら、さにあらず。
速めのテンポでぐいぐいと進む。
バラードの中では地味目の曲を、ドラマティックな流れの中で表現していました。

次が大好きなバラード4番。楽譜が頭の中に浮かぶほど好きです。
これもやや速め。音はなよなよしておらず、ピアニシモであってもしっかり底まで打鍵する。ヌーブルジェに近い透明感。基本インテンポで妙な崩しはあまりない。
やや前のめりとも言える早さなのですが、リズム感がとても良くて決して焦って居るようには感じないのと、決めるべき音、最高音の折り返し音だとか、バスの打鍵だとかが、とてもきっちりはっきり聞こえるので、音楽がとても安心して自然に聴ける。

さあ、最終変奏が終わり、怒濤の経過句を経てコーダ前の盛り上がりと、世界が変わるための一瞬の静寂。
スドビンは大見得を切って、休符の部分で手を終止のごとく鍵盤の下まで持っていってしまったところ、会場から一部拍手が!

ヒエーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、一番の聴きどころ(というか無音なので聴かないところ)で、何てことを!

こちらの集中はあっという間にとぎれ、何がなんだかわからなくなってしまいましたが、スドビンはその後のコーダを何事も無かったように、完璧に弾ききったので、さすがプロです。

バラードは、もう少しデリケートな感じも欲しかったのですが、たぶん、今日のプログラムの趣旨が「ドラマ性、標題性」ということのようので、そういう中でのバラードだと、ああいった演奏になるのでしょう。

【つづく】

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