最近のトラックバック

« ゲルハルト・オピッツ リサイタル@オペラシティ・コンサートホール | トップページ | 表現意欲があふれかえる »

2010年12月24日 (金)

大人のスローテンポ

今日はピョートル・アンデルシェフスキのショパン・アルバムを聴いていました。マズルカ、バラード、ポロネーズなどが入ったアルバムです。

全体に非常にゆっくりしたテンポで、細部をじっくり作り込み、実に集中の高い素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
どの曲も水準以上であるなか、特にポローズの第5番の大きなな表現力には圧倒されました。

ファルテでも決して「ぶったたかない」
速いパッセージも焦らない。
間を十分とる。

ヴィルトゥオジティにあふれた演奏ばかりが、すごい演奏とは限らないお手本のようですね。

今年の来日コンサートはぜひとも行きたいです。

それにしても、セルゲイ・エデルマンにしても、イリーナ・メジューエワにしても、じっくり、ゆったりと音楽と対峙し、感性の奔流に押し流されるようなことがありません。

スローであっても、音楽がしっかり束ねてあるので、おかしいことにならない。
逆に、思わぬ感興がわきおこってきます。
大人の演奏ですね。

若い名手のスピーディな演奏を聴いてしまうと、ああ、自分には絶対弾けない、と思ってしまいますが、エデルマンやアンデルシェフスキの演奏を聴くと、頑張れば弾けるかも、という気になります。
音楽さえあれば、テンポはどうにでもなる、と。

ゆっくり、素敵に弾く。
こういうのも、これからはやるかもしれません。

« ゲルハルト・オピッツ リサイタル@オペラシティ・コンサートホール | トップページ | 表現意欲があふれかえる »

随想」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大人のスローテンポ:

« ゲルハルト・オピッツ リサイタル@オペラシティ・コンサートホール | トップページ | 表現意欲があふれかえる »

twitter

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ