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2010年12月 5日 (日)

アレクセイ・ゴルラッチ リサイタル@彩の国さいたま芸術劇場

約1年ぶりにゴルラッチを聴きました。
若いだけに、どれだけ進化しているか。
また、こちらもこの1年間で随分ショパンを聴きこんだので、受け止め方が変わっているかもしれません。

オールショパンプログラム
【前半】

ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2
ワルツ第1番 変ホ長調 Op.18「華麗なる大円舞曲」
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61

【後半】
4つのマズルカ Op.67
4つのマズルカ Op.68
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31       

【アンコール】
ショパン:エチュード Op.10-4
ドビュッシー:前奏曲集第1巻より「西風の見たもの」
シューマン:幻想小曲集より「夢のもつれ」

去年のレビューを見返したところ、なかなか聴かせる若者じゃないか、という感想でした。
今回は、もう少し踏みこんで、彼の個性がわかってきました。

だいたい耳が慣れない最初のうちは、音がうまく伝わりにくいものですが、今日のゴルラッチは最初のワルツの雰囲気がとても良かったです。
力が抜けていて、柔らかく、響きが宙に舞う感じで、結構つかまれました。

さいたま芸術劇場は、独特にピアノが響くホールで、ピアノのダイレクト音よりも間接音の方が多いので、響きをコントロールするのが難しそうです。

2曲目のワルツもなかなかエレガントでした。

その後、大曲2曲で、早くも見せ場です。
ゴルラッチのアプローチは正統的で、素直に音楽が入ってくるのですが、前回にも感じたように、もう一段の切れ味、インパクトが欲しいかなというところでしょうか。

これは彼の音質によるところがあると思います。
指はよくまわり、技巧は十分ながら、クリアで明晰というタイプの音でないので、高音部の強奏などがやや安っぽく聞こえてしまうのです。

力が抜けてゆったり弾いている部分は、とても幸せな音を出せる人ではあります。

そういうわけで、後半も、テクニカルで大受けだったバラードやスケルツォより、マズルカの67-3や4、68-2や4が私は好きでした。
繊細な曲になると、美しく響かせ、テンポも非常にルバートを効かせて、でもいやらしくなく、センスよくまとめていたと思います。

アンコールは3曲ともテクニカルな曲で、ここぞとばかりに腕の良さを見せつけましたが、どうも、私はこういう曲らが必ずしも彼の個性に合っているように感じませんでした。

ショパンならおとなしめのノクターン、ドビュッシーなら月の光、シューマンなら子供の情景などが良かったなあ。

※ゴルラッチの演奏すがたはなかなか美しいです。

※今日はフライング拍手にフライングブラボーの荒でした。
そういう終わり方の曲が多かったせいもあります。

※エチュード10-4はちょっとスピード違反でしたかね。
大受けでしたが。

※「夢のもつれ」はアルゲリッチともろかぶり。うーん、やはりアルゲリッチは凄かった。

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