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2010年11月12日 (金)

呪縛のmy定番演奏

仕事先でBGMにたまたまクラシックがかかっており、つい耳をそばだててしまったところ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番でした。とてもBGMになりません。
演奏は間違いなくホロヴィッツ。ニューヨークフィル&オーマンディ指揮。ゴールデンジュビリーコンサートのもの。

若い頃、夢中になって聴いたものです。ラフマニノフ3番といったら、この演奏が脳に染みついているので、他の演奏を聴いてもなかなか入りこめません。これ以上のものを求める気もあまりおきなくなってしまったので、この曲自体に親しもうという機会も減ってしまいました。

特にカデンツァが違っていたりすると、違和感いっぱいで困ります。

こんなふうに、この曲だったらこの演奏でないと、と定番化してしまい、呪縛からなかなか逃れられないものがいくつかあります。

まず、なんといってもホロヴィッツの演奏にはそういう要素のものが多い。

●シューマン:クライスレリアーナ
どこか不器用っぽいリズム感がシューマンの精神状態を表しているようで、他の他の名手たちのスッキリした演奏を聴いても逆にスッキリしません。

●ショパン:ピアノ・ソナタ第2番
ニューヨークスタンウェイの分厚い低音の響き、ディナーミクの幅広さ、独特のリズム感。こういうデモーニッシュな感じを出せるピアニストがなかなか出ません。

●ショパン:幻想ポロネーズ
こんなふうには、もう誰も弾けないでしょう。

ツィメルマンも個性を発揮しているものははまりました。

●ショパン:ピアノ協奏曲第2番(ポーランド祝祭管の弾き振り)
ツィメルマンのこの演奏を聴いて、初めて2番が好きになりました。
ソロの出だしの1小節で昇天もの。

●ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(バーンスタイン指揮のもの)
超スローテンポなのに、すごい説得力で圧倒されました。

バックハウスの記念碑的演奏
●ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(ベーム指揮、ウィーンフィル)
天国行きと言われたものです。

グールドはまあ、バッハについてはほとんどがそう、と言ってよいほど呪縛度が高い。

●バッハ:ゴールドベルク変奏曲(ステレオ盤のほう)
たまたま先に聴いたのが後の盤で、それが染みついてしまいました。

●バッハ:イタリア協奏曲
このドライで爽快な演奏を聴いてしまったら、もう他の演奏はいらない、と思ってしまったこともあります。今では他のピアニストも聴くようにはなりましたが。

●ブラームス:間奏曲 Op.117-1
ブラームスの晩年の小品のすばらしさを実感させてくれた演奏。

リヒテルも凄い演奏は多いなか、抜けられないのがあります。

●シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 イ長調
ただ頭を垂れるしかない。

ブレンデルにもあります。

●モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310
ベートーヴェンのようなモーツァルト演奏ですが、頭から離れない。

若きポリーニの出世盤

●ショパン:エチュード集
初めて聴いたときにはひっくり返りました。
最近はやや呪縛が解けてきたかもしれません。

最後にわがヌーブルジェの呪縛盤を

●ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
冗長で良いと思ったことがなかったこの曲を、初めて素晴らしいと思いました。

●ショパン:バラード第2番
一番マイナーなこのバラードが、こんなに凄い曲だったとは。

●ブラームス:ピアノ・ソナタ第2番
ヌーブルジェに出会わなかったら、こんな渋い曲聴きませんでした。

【番外編】
ヌーブルジェのライブで呪縛されたもの

●ショパン:ポロネーズ第4番、英雄ポロネーズ(2008年11月、ル・ジュルナル・ド・ショパン)
●ベートーヴェン:ハンマークラヴィーアソナタ(2009年6月、サントリーホールライブ)
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番(2009年6月、NHK交響楽団&準・メルクル)
●シューマン:ピアノ協奏曲(2010年5月、ラ・フォル・ジュルネ)
●ブラームス:間奏曲Op.118-2(2010年7月、大阪ザ・シンフォニーホール)

【番外の番外】

先般ウェブラジオで配信された、ヌーブルジェによるサンサーンスのピアノ協奏曲(香港)

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コメント

こっこさま:

発表会ご苦労さまです。
人に聴かせることを想定して勉強すると練習になりますよね。

バドゥラ・スコダ氏は迷ったのですが行きませんでした。
歳取っても天才は天才ですかね。

ブレハッチの第2コンチェルトは素敵そうです。

聴きたい曲が多すぎて困ります。

先日パウル・バドゥラ・スコダさんの演奏会に参りましたが、年齢を重ねてこそ演奏できるものがあるということを改めて感じました。此岸でも彼岸でもないところに連れていかれたような感覚でした。
今日ステージに立ってみて、ピアニストってやっぱりそれだけで尊敬に値すると思いました。途中指が滑って(スタインウェイに対応できず…)一小節とばし…でもなんとか最後まで行き着いた…。よい経験になりました。
ラファウ・ブレハッチさんのショパン協奏曲二番も生演奏が素晴らしかったですよー。

こっこさま:

たまたま聴きたかったものが聞こえてきたり、聴いたばかりのものの言及を別のところで目にしたり、ってありますね。

ホロヴィッツのラストレコーディングは持っていなかったので、早速試聴してみました。
最晩年とは思えないです。
ショパンノクターンとか、神。

発表会楽しんでください!

たまたま昨日、ホロウ゛ィッツのラストレコーディング「トリスタンとイゾルデ…」を繰り返し聴いていました。不世出のピアニストであり長い生涯だったので、20世紀の同時期に生きたファンにとっては、どの時期のものを聴いてもその曲の原風景となっているのではないでしょうか。トリスタン…はいつか弾いてみたいなあ。私事ですが、今日ピアノの発表会で、ポロネーズ弾いてきます。ホロウ゛ィッツさんに祈ってから弾くことにします…(笑)

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