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2010年10月12日 (火)

ミシェル・ベロフ ピアノ・リサイタル@紀尾井ホール

今日はショパンコンクールを一休み。
フランスの巨匠、ミシェル・ベロフのライブを聴いてきました。
しばし、ショパン以外の音楽に浸りました。

【前半】
フランツ・シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調

【後半】
ヤナーチェク・レオシュ:ピアノ・ソナタ 「1905年10月1日、街頭にて」
クロード・ドビュッシー:ベルガマスク組曲
バルトーク・ベーラ :ハンガリー農民の歌による即興曲

【アンコール】
シューベルト:ハンガリー風のメロディ ロ短調
ドビュッシー:アラベスク 第1番
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女

前半と後半でプログラムを入れ替えてきました。
正解でした。
シューベルトの21番で終わってしまったら寂しかったですから。

若いコンテスタントたちの、キンキンする音をさんざん聴いて、少々耳が疲れていたところ、今日は最高のリハビリになりました。

シューベルトの静かな出だしから、慈愛に満ちたほっとする音。
ややフランス風とでもいうのか、洗練されたシューベルトでした。
なので、音は彩り溢れて、ウィーンのシューベルトという感じではなかったかも。
第2楽章が泣かせてもらいました。

ヤナーチェクのソナタは2度目。前はやや荒っぽい、アメリカのジョナサン・ビスでした。
同じ曲とは思えません。
フランス近代の響きがします。
こんな良い曲だったんだ、という感じ。もっと聴きこんでみたくなりました。

ドビュッシーは、ベロフの18番ですから自家薬籠中という感じで、極上のシャンパンをいただいているような、夢幻の世界を堪能させてもらえました。

バルトークは初めてききました。
打楽器系の音楽ながら、民族的で素朴なメロディーが浮き上がり、親しみがもてます。また、強い打鍵であっても、まったく汚い、ということがないので、聴いていて疲れません。
初めての曲なのに、楽しくてあっという間に終わってしまいました。
メロディーは何となく懐かしく、石焼きいも~、という調べを想像してしまったものです。

アンコールのシューベルトは、やはり洒脱でフランス風、ドビュッシーは壊れそうなクリスタルガラスのようで絶品。

いいもの聴かせてもらえました。
自分の人生がまた一つ豊かになったような。

こういうのが芸術だと思います。

ショパンコンクールの多くの若手コンテスタントは、ひたすらピアノを速く弾いたり、ぶっ叩いて大音量を出すことにエネルギーを使っています。

その中で、「音」でなく「音楽」を奏でようとし、それを妙な作為を感じさせずにナチュラルに表現できる子が、入賞するはずです。

だから、もう上位6人はほぼ固まっているようなものです。

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