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2010年10月29日 (金)

ショパンコンクール落ち穂拾い2

【公式ピアノ】

コンクールでは4つのメーカーのフルコンサートグランドピアノが使用されました。

スタンウェイ(ドイツ)
ヤマハ(日本)
カワイ(日本)
ファツィオリ(イタリア)

《ファツィオリ》
中でも注目されたのが、今回初めて公式ピアノとして採用されたファツィオリ。イタリアの新興メーカーながら、近年、一流のプロピアニストたちが認めるようになってきているブランドです。

私はアンジェラ・ヒューイットの演奏をファツィオリで聴いたことがあります。
とても艶やかな音色がしていた記憶があります。

ファイナルに残った中でファツィオリを弾いていたのは、トリフォノフデュモン。(デュモンはファイナルはなぜかスタンウェイに替えてしまいました。)

特にトリフォノフは、繊細で華やかで、遊び心にあふれ、色彩感豊かな表現にファツィオリの音色がぴったりだったと思いました。

日本ではまだ備え付けているホールはわずかのようですが、今後、増えてくるかもしれませんね。もっとも、生産台数が非常に少ないようです。

《ヤマハ》
今年7月に発売されたばかりのCFXも注目だったかと思います。

ファイナリストでは、優勝したアヴデーエワと、5位のボジャノフが弾いていました。その他では、ハジャイノフフアンチなどもヤマハでした。

素晴らしい音だったと思いますが、上にあげたコンテスタントの音を思い返すと、同じピアノから奏でられたとはとても思えません。
アブデーエワはとても濃く艶やかでしたし、ボジャノフは表現は濃かったものの音は透明感があった。ハジャイノフは太く厚い低音と寂しげな高音が魅力で、フアンチは硬質でブリリアントな音でした。

もしかすると、ピアニストの個性をよく反映するピアノなのかもしれません。

《カワイ》
Shigeru Kwaiというストレートな名のピアノ。

残念ながらファイナリストの弾くピアノには選ばれませんでした。
アルメリーニや、片田愛理さん、岡田奏さんなどが弾いていました。

アルメリーニがおそらく一番Shigeru Kwaiの良さを引き出していたでしょう。
スッキリとして明るい音色だったと思います。

《スタンウェイ》

さすが世界のトップブランドだけあり、誰が弾いてもそこそこ素晴らしい音を聴かせてしまいます。
シャープでブリリアントでモダンな音色。
キム・ダソルのキレのある演奏がとてもスタンウェイらしかったです。

と書いてきながら一番感じたのは、ピアノの個性は確かにあるものの、それ以上に演奏者の個性による音色の違いの方が大きい、ということでした。

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