ショパンコンクール 3次予選 3日目 前半 ゲニーシャス デュモン
いよいよセミファイナルも残すところ後4人となりました。
上位6、7人はもうわかる感じなので、この4人を聴いて、ファイナル残りの椅子を予想してみようと思います。
・ルーカス・ゲニーシャス(ロシア/リトアニア、1990年生)
2次通過の予想ではずしてしまった人。
いろいろ音楽をいじくり回す癖があります。
幻想ポロネーズ 途中までは普通っぽかったがコーダが荒くなってしまった
ソナタ2番 粗雑さあり。ためる癖頻発
エチュードOp.25 遅くしたり速くしたり、ためたり
やはり同じでした。
今度こそ、この不自然な演奏では厳しいと思います。 ×
・フランソワ・デュモン(フランス、1985年生)
2次ですばらしいパーフォーマンスみせたデュモン。
期待をしていました。
即興曲 Op.29 まだやや堅さが残るか。明瞭な演奏
幻想ポロネーズ ややスローだがセンスでまとめた
子守唄 自然な息づかいと美しい音
即興曲 Op.51 強めでノンレガートのタッチ
ソナタ
第1楽章 極めてオーソドックス
第3楽章 とても良いリズムで、聴かせる
長く感じない。
いつまでも聴いていたい
第4楽章 落ち着いたテンポ
変奏が進むにつれ、華麗な雄大さ
インテンポを守りきった感動的フィナーレ
ソナタは鳥肌が立ちました。
特に、3楽章~4楽章は、過去聴いた演奏(コンクールに限らず)の中でも最高レベルのものだったと感じました。
ほとんどのコンテスタントは、4楽章をテクニックのかぎり突っ走りますが、適度なスピードであっても、十分盛り上げられることを、デュモンが示してくれました。
間違いなくファイナルには進めることでしょう。 ○
« ショパンコンクール 3次予選アーカイヴから ボジャノフ | トップページ | ショパンコンクール 3次予選3日目 タイソン、ティスマン »
「コンクール」カテゴリの記事
- ダニイル・トリフォノフ優勝@チャイコフスキーコンクール(2011.07.01)
- チャイコフスキーコンクール、演奏終了~優勝の行方は(2011.06.30)
- チャイコフスキーコンクール、いよいよ最終日~順位の行方は(2011.06.30)
- チャイコフスキーコンクール2次予選の行方は?(2011.06.21)
- トリフォノフ、ソン・ヨルム、シンチュク、ドゥボフ@チャイコフキーコンクール(2011.06.19)
この記事へのコメントは終了しました。
« ショパンコンクール 3次予選アーカイヴから ボジャノフ | トップページ | ショパンコンクール 3次予選3日目 タイソン、ティスマン »
コメント