最近のトラックバック

« 何と言われようが素敵だった演奏@ショパンコンクール | トップページ | ショパンコンクール落ち穂拾い2 »

2010年10月28日 (木)

ショパンコンクール落ち穂拾い1

どっぷりつかったついでに、期間中、いろいろ感じたことを書き留めてみます。

【楽譜:エキエル版~ナショナルエディションについて】

確か前回のショパンコンクールから推奨楽譜になったと記憶しています。
ヤン・エキエルが編者となり、今年のショパン生誕200年祭の完結に向けて編集された楽譜です。

ショパンの自筆譜や、ショパンが弟子の楽譜に書き込んだ指示やアレンジを研究して編集された楽譜です。

これまでスタンダードだったパデレフスキ版とは、だいぶ異なる箇所があるようです。

まだコンテスタント全員がこの楽譜で弾いていたようには思えませんが、はっきりとこの楽譜で弾いているのがわかる演奏もかなりありました。
何しろ、慣れ親しんだ曲だと、突然、今まで聴いたことのないような音がするので、思わず「ミスタッチか?」と感ずるくらいでした。
バラード4番や舟歌ではかなりドキッとしたものです。

一番わかりやすかった部分をひとつあげておきます。
ピアノ・ソナタ第3番の第3楽章。

Photo

画像はパブリックドメインのものから。
この後ろから3小節目の右手の旋律。
レーー-ドシー-シ|シドーーレ|シー-ミミ_レドシーシ

となっています。これが今までの楽譜。
エキエル版では、たぶん2分音符のレと次の8分音符のレをつなぐ「タイ」がない。
だから、

レーードシー-シ|

この「レ」がタイでつながれているのと、2回連打されるのとでは、かなり雰囲気が違って聞こえます。
最初は相当違和感がありましたが、連打の弾き方をする人がかなりいたので、だいぶ慣れました。

ショパンの遺作集のエキエル版楽譜を持っていて、ノクターン嬰ハ短調(レント・コン・グラン・エスプレシオーネ)を弾きますが、映画「戦場のピアニスト」で弾かれた版の曲とは全然違うのでびっくりします。
もう慣れてしまったので、この曲をエキエル版で弾いてくれるピアニストにまだあたらないので、逆に違和感を感じたりしています。

まだ教える方が古いエディションで教えることが多いでしょうから、なかなか新しい楽譜は広まらないと思います。
あと2回くらいショパンコンクールを経れば、エキエル版もだいぶ世に普及するのかもしれません。

※ほんの3,4年前までは、原典版の楽譜などほとんど興味がありませんでした。趣味で聴いたり弾いたりする分には、わざわざ高い原典版などいらないだろうくらいに思っていました。

たまたまあるきっかけから、原典版と校訂版との違いをはっきり知ることになり、一番普及している全音の安い楽譜などは、かなり原典とかけ離れていることがわかってショックを受け、以来、少しづつ原典版を揃えつつあります。

ピアノのレッスンでは、趣味とは言え相当きっちり指導していただいているので、当然原典版を使用しています。

« 何と言われようが素敵だった演奏@ショパンコンクール | トップページ | ショパンコンクール落ち穂拾い2 »

コンクール」カテゴリの記事

コメント

ポゴさま:

井口基成、ですね。

当時の水準ではしかたなかっとしても、未だに楽譜コーナーでかなりの棚を占めているというのが、不思議です。
まあ、全音もですけど。
安いからでしょうね。

もっとも、全音の楽譜でも「ソナチネアルバム 第1巻 初版及び初期楽譜に基づく校訂版」(2003年に出たらしい)などは、かなり本格的でびっくりしました。

私の学生時代、桐朋の先生は皆、春秋社版を指定しました。

あれ、固くて使いずらい。
バッハにも、思いっきりフォルテ!とか書いてある(笑)

留学先に持って行ったら、、、、一回目のレッスンで馬鹿にされました

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ショパンコンクール落ち穂拾い1:

« 何と言われようが素敵だった演奏@ショパンコンクール | トップページ | ショパンコンクール落ち穂拾い2 »

twitter

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ