ショパンコンクール ファイナル 2日目 ハジャイノフ
圧倒的な優勝候補がいない中、第1次予選では「圧倒的ではないか」という期待を持たせたハジャイノフ(ホジャイノフ)が登場。
彼の演奏の暗めの色調がショパンのコンチェルトにどの程度マッチするか、大いに注目。
・ニコライ・ハジャイノフ(ロシア)
ピアノ協奏曲第1番
第1楽章
素直でまっすぐな音楽
気品のある音を持っている
やや堅さがあるか
今日は明るめの良い音が出ている
中間部やや走り気味
技術が不安定
オーケストラといまひとつ息合わず
途中ホールの証明が落ちるアクシデント発生
第2楽章
力の抜けたナチュラルな詩情
はかなげでしんみりさせる
すばらしい
第3楽章
調子があがってきたか
やや走り気味のところもあったが、ノっている
終盤になってようやく若いパッションが出てきた
小さなミスは多かった
演奏時間が短く感じたので、惹きつける何かを持っている人だとは思います。
音楽の質にはとても好感が持てます。
問題は、かなり技術的な不安定を感じさせたこと。
経験もあるとはいえ、オーケストラとも合わせられていなかった。
未完の大器なのか、今日の出来が限界なのか。
なかなか判断しかねます。
優勝できる絶対的なものはなかったでしょうか。
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コメント
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rsw250 さま:
私も聴きかえしています。
やはり1次予選の幻想曲が最高でした。
あそこにピークをもっていってしまったのが失敗でしょう。
彼、まだ技術的な課題がかなりある感じがします。
才能はピカ一だとは思います。
フランスのコンセルバトワールあたりで、みっちりピアニスティックな基礎練習つんだらどうでしょうか。
あのセンスはぜひ開眼させてほしいです。
投稿: まいくま | 2010年10月26日 (火) 00時18分
改めてこの人のピアノを聞き返したみたのですが、あまりショパン向きではないのかもしれないですね。この若さで低音の迫力はすごいので、未完の大器を感じさせるものがあります。聞いていて思うのが、一番近いピアニストはリヒテルかなーと。リヒテルがショパンはそれほど得意とはしなかったように、彼にはブラームスやラフマニノフなどに挑戦してほしい気がします。ベートーヴェンも面白そうです。モーツァルトやショパンはむしろ不得意な方かも知れません。となると、ギレリスの方が近いのかな?ラフマニノフの前奏曲や音の絵を素晴らしく弾きそうですが。
投稿: rsw250 | 2010年10月25日 (月) 15時11分
ショパン・コンクールに行かれているとの内容に嫉妬して、今日まで無視していました。いいなー。
投稿: signalfalls | 2010年10月23日 (土) 08時54分