ショパンコンクール2次予選 4日目 前半
時間がないので3日目後半のレビューはもう省略。
4日目 トップに、1次予選で圧倒的演奏をした優勝候補登場。
・ニコライ・ホジャイノフ(ロシア、1992年生)
ポロネーズ Op.44
音が太い。なぜかシャカシャカつぶれている。どうしたのだろうか。安定した推進感は良いのだけれど、なんだかパッとしない。ミスも多少ある。
緊張しているのか、調子が悪いのか。後半やや盛り返す。
前奏曲 Op.45
やや力が抜けて、きれいな音が出てきた。
ボレロ
軽やかなタッチ。なかなか良くなってきた。
ワルツ Op.42
流麗感はもう少しほしいが、気品はある。
マズルカ Op.50
とても美しいのだが、リズムがやや甘い気がする。
舞曲は難しい。
バラード Op.38
太い演奏。暗い。
とにかく厚みのある太い音量を持つ。
それでいて弱音も美しい。
ベースとなるリズム感も良い。
構成力もあり、表現も素直。
才能はピカ一と思われるが、今日はベストと言える演奏でなかった。
演奏後の本人の不満足そうな表情もそれを物語っていました。
しかし、ここで落とされることはあり得ないでしょう。
ソナタ、幻想ポロネーズ、コンチェルトを聴いてみないわけにはいきませんから。 ということで2次予選は ○
立ち直ることを期待しましょう。
・渡辺友理(日本、1988年生)
マズルカ Op.24
なんだかセンスを感じない。
とここまでしか観られませんでした。
マズルカだけで無謀ですが、第1印象的には通過は厳しい感じ。 ×
今日、ホジャイノフが素晴らしい演奏をしたら、優勝はもう決まり、と思っていたのですが、かなり調子が悪かった。
入賞者はだいたい想像がついてきたものの、優勝争いは混沌としてきてしまいました。
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コメント
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Marcin Koziak の演奏がかなり良かったです.
私は優勝候補だと思います.
投稿: | 2010年10月13日 (水) 04時12分