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2010年9月17日 (金)

読売新聞にショパンコンクールの記事

読売新聞にショパンコンクールの特集記事が載りました。
いよいよ第16回目が10月2日に開催されます。

日本人の17人を筆頭に、アジア人が4割強を占めること、審査員の顔ぶれが一新され、また採点方法も変化したことなどが取り上げられています。

審査員12人の過半数を占めていたポーランド人出身者が減り、有名ピアニストが招かれた、ということで誰がいるかというと、
      

       アンジェイ・ヤシンスキ(審査委員長ポーランド、1936年)
   マルタ・アルゲリッチ(1965年優勝アルゼンチン、1941年)
      ダン・タイ・ソン(1980年優勝ベトナム、1958年)
      フー・ツォン(1955年3位中国、1934年)
      ネルソン・フレイレ(ブラジル、1944年)
      フィリップ・アントルモン(フランス、1934年)
      アダム・ハラシェビッチ(1955年優勝ポーランド、1932年)
      ケヴィン・ケナー(1990年1位なし2位アメリカ、1963年)
      小山実稚恵(1985年3位日本、1959年)
      ピオトル・パレチネ(1970年3位ポーランド、1946年)
      Katarzyna Popowa-Zydro(ポーランド、たぶん1950年代)
      ベラ・ダヴィドヴィッチ(1949年1位ソ連、1928年)
      
なるほど、日本でも名の知れたピアニストがかなりいます。
ポーランド人は4人。
それにしても、お年寄りばかりですねえ。
70歳以上が5人。ベラ・ダヴィドヴィッチにいたっては今年82歳です。
一番若いケナーで47歳。
こういう面子で、果たして若くて突出した才能を果たして見いだせるのでしょうか。やや心配です。
どちらかというと、優勝者は突出型よりバランス型が選ばれる傾向がありますね。

ちなみに、読売ではアシュケナージが審査員であるかのように書いてありますが、公式サイトには名前はありません。

また新聞にはダン・タイ・ソンのインタビューがあり、面白いことを言っています。

私の採点基準は簡単です。もう一度聴きたいかどうか。先生を喜ばせるような正確無比な演奏は、概して面白くない。

コミック「ピアノの森」の阿字野の台詞そのままです。
ダン・タイ・ソン自身はかなりオーソドックスと思うのですが・・・

アルゲリッチがまた激怒して審査員を辞退、などということにならないことを祈りましょう(^^;)

※ヌーブルジェにしても、ユジャ・ワンにしても、年齢的には出場しても全くおかしくありません。
しかし、すでにキャリアをスタートしている彼らにとっては、もはやコンクールは必要ないようです。
ヌーブルジェはショパンコンクールで優勝してもおかしくない力量を持っていると思います。
ユジャ・ワンは、突出しすぎていて、コンクール向きではないかもしれません。だいたい、第2ソナタの葬送行進曲の行進の再現部をあんな風に弾いたら(1オクターブ低い)予選も通らないでしょう(^^;)

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随想」カテゴリの記事

コメント

うららさま:

ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m
さっそく訂正いたしました。

記事内容は所詮素人の戯れ言ですので、気軽にお楽しみくださいませ。

シューマンの時の記事以来です。あのときは言葉が見つからず更にレスはできませんでした。すみません。

この記事中ですが、小山さんのお名前間違っていませんか。
小山実"稚"恵さんのはずです。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/MichieKoyama/

よろしければご修正ください。

こんにちは
新しい情報が見つかりましたのでアップさせて頂きます
まず、ロシアのサイトから
演奏会の詳細がイマイチ分からないのですが、(多分)2009年ロシアでのリサイタルの音源をDLすることができます。

#良く響くホールという感じがしますが、その響きに合わせたような伸びやかで華やかな美しい演奏を聴くことができました。ハンマークラヴィアなどCDよりもこちらの方が良いのではと思ってしまったほど
ドビュッシーはコチシュが大好きでよく聴いているのですが、それにも劣らない素敵な演奏で嬉しくなってしまいました。流石、お国ものです。ドビュッシーもどんどん録音して欲しいなぁ。どれも名演ですよぉ~必聴です

紹介サイト
http://www.intoclassics.net/news/2009-10-21-10022

DLサイト(上から3番目"Жан-Фредерик Нойбургер")
http://files.mail.ru/1JH3XU
#DLには少々時間が掛かりますのでご注意下さいませ。

+ + + + + + +

それからもうひとつ
2010年8月24日に行われたフーズム音楽祭でのリサイタルの模様が11月11日にベルリン・ドイツ放送局にて放送予定です。
ラジオ局の11月のスケジュールがまだ掲載されていませんので、要チェック願います!

#フーズム音楽祭はコアなピアノファンが集まると聞きました。彼の評価がどうだったのか気になるところです。
11月にはルツェルン音楽祭(ピアノ部門)でもデビューするんですよね。着々とドイツでの足場を固めているって感じなのでしょうか。。。

http://www.raritaeten-der-klaviermusik.de/start.phtml
http://www.raritaeten-der-klaviermusik.de/29.218.0.0.1.0.phtml

ベルリン・ドイツ放送局
http://www.dradio.de/dkultur/vorschau

+ + + + + + +

最後に動画情報をひとつ
medici tv からのメールにありましたので、既にご存知かも知れませんが。
いつぞや、フランスからお取り寄せしたDVD、ラ・ロック・ダンテロン2004の映像がアップされています。
plaiviewでヌーブルジェさんのベートーヴェン/ロンド・ア・カプリッチョ Op.129「なくした小銭への怒り」の一部が見られます。
有料ダウンロードで全編見られると思います(ダウンロードした事はないのですが。。。)

http://www.medici.tv/#/movie/22/

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