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2010年9月23日 (木)

メジューエワがラフマニノフ協奏曲第2番を弾く!

先日、アンヌ・ケフェレックがその実力のわりには市場の評価がそれほど高くない、というような話を書きましたが、イリーナ・メジューエワもまた実力と市場評価が著しくかけ離れているアーティストだと思っています。

例えが悪いかも知りませんが、株式におけるPER(株価収益率)が低い会社、といったところでしょうか。つまり、儲かっているわりには株価が低い会社。

良い方に考えると、ファンにとってはとてもリーズナブルで、ありがたい存在とも言えます。

メジューエワは今年に入って次々とショパンのアルバムを発表しており、そのどれもがレコード芸術の推薦盤。評者の一人濱田滋郎氏は毎回絶賛で、10月号のピアノ・ソナタ第3番他のCDにいたっては、

このCDに関しては、聴く前から、素晴らしい1枚であることを予想・・・否、確信せざるを得なかった

とまで書くようになられました。

 ショパン/Piano Sonata  3  Fantasy  Etc: Mejoueva ショパン/Piano Sonata 3 Fantasy Etc: Mejoueva
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

ライヴもCDもそれはそれはユニークで、「はまったら抜けられない」音楽を聴かせてくれます。

もっとも、あの暗く重い情念のようなものには、好き嫌いがはっきり出るかもしれません。

そのロシアの荒涼とした暗く寒い大地を思わせるような演奏をするメジューエワが、ラフマニノフを弾いたらどうなるのだろう、とかねがね思っていたところ、いよいよ聴くチャンスがめぐってきました。

来年1月16日にすみだトリフォニーホールラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番を演奏することを知りました。
チケットはなんとたったの2,000円

確かにいつも安いとはいえ、なぜここまで安いかというと、オーケストラが「グローバル・フィルハーモニック・オーケストラ」というアマチュアオーケストラなのです。
アマとはいえ、年2回定期公演を行い、しっかり活動しているオケのようです。

http://www.globalphil.com/index.htm

いろいろな意味で、ちょっと怖いもの見たさのコンサートです。
メジューエワの世界を体験したい方にはおすすめです。
(甘く華麗なラフマニノフは期待できませんので注意)

メジューエワはメジャーとなってもおかしくない実力を持ちながら、あまり商業ベースに乗らずに、地方の小さな会場でリサイタルを開いたり、カルチャーセンターでレクチャー・コンサートを行ったり、今回のようにアマ・オケと共演したり、実に地道な芸術活動を繰り広げており、頭がさがります。

ちなみに、同時に演奏されるムソルグスキー「禿山の一夜」は原典版となっています。つまり、一般的に知られているリムスキー・コルサコフの華麗な編曲版ではなく、ムソルグスキーの野趣溢れる原典版ということのようです。
オーケストラにとっては、非常に難易度が高いそうなので、アマオケにとっては挑戦なのかもしれません。

ヌーブルジェについてもメジャーになっていって欲しいと思う反面、いつまでもユニークで知る人ぞ知る、というタイプのアーティストでも良いかなと思うこともあります。
少なくとも、プログラムの組み方などからすると、安易にメジャー路線を追うタイプでないとは思います。

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