ヌーブルジェはジャズ!@ラ・ロック・ダンテロン
ようやく今日未明に配信されたラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭の映像を見ました。
発表されていたプログラムとは若干異なっているプログラムもありました。
30周年記念の最終日ということで、エンタメ気分満載。
期待していたヌーブルジェの出番は2度。
はじめは元バスケット選手で16歳からピアノを始めたという異色のジャズ・ピアニスト、ヤロン・ヘルマンとのジャム・セッションでした。
2009年の東京のラ・フォル・ジュルネのミュージック・キオスクにおいて、小曽根真とセッションしていたのを聴いていたとはいえ、サプライズではありました。
ヘルマンはキーズ・ジャレットに続く、と言われているように、モダンでクールなタイプのジャズピアニストのようです。
ジャズではあるけれど、クラシックの現代音楽を聴いているような感も。
その前に演奏した、小曽根真とチック・コリアのセッションが、これぞジャズという感じだったので、違いを感じました。
ヌーブルジェは幾分、髪の毛を伸ばし、少女コミックに出てくるイケメン王子さまのよう。
2度目は、ブリジッド・エンゲラー、エマニエル・ストロサー(?)と、6手のピアノ曲。
ジャック・カステレドという作曲家によるもので、おふざけ感いっぱいの曲。ヌーブルジェがおどけ役でした。
ガッツリしたクラシック曲でなかったため少々残念ではありましたが、相変わらず多弁で楽しげなインタビューなどもあって、演奏の時は求道者のようでありながら、やはりまだまだ20代前半の若者なのだな、という一面を見ることができました。
その他、気になったプログラムなど。
ネルソン・フレイレのショパン:ピアノ協奏曲第2番の第2楽章は素晴らしかった。ベテランもたまには良いです。
アルド・チッコリーニがショパン:タランテラを弾いていましたが、ヌーブルジェに親しんでいると、切れやスピードがなく、ややもの足りず。リストのコンソレーションは素敵でした。
ニコラ・アンゲリッシュとグルジアカティア・ブニアティシヴィリのブラームスの連弾。かっこよい曲です。ブニアティスヴィリ、色っぽすぎ。
バッハの4台のピアノのための協奏曲。ほとんどバッハの協奏曲は聴かないけれど、ライブなどでは楽しくて良いかも。
ラーンキ、随分久しぶりに見ました。白髪になってしまった。
モーツァルト3台のピアノのための協奏曲K.242。レベルの違う3人のために書かれたそうで、評価はわかれているようですが、初期のモーツァルトらしく、チャーミングで悪くないです。エンゲラー、シャマユ、ラルームの3人、幾分アンサンブルが乱れていたかなあ。
6台のピアノ、12人で演奏する、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」のトランスクリプション。
そこまでやるか、といったところ。
バル・シャイの椅子の高さが際立っていました(^_^;)
« 【再告知:訂正あり】ヌーブルジェライブ@ラ・ロック・ダンテロン30周年記念コンサート | トップページ | 宮田大、田村響、イム・ドンヒョク@サントリーホール »
「ヌーブルジェコンサート鑑賞記」カテゴリの記事
- ヌーブルジェ、ショパン・コンクールに参加したならば~クラシカジャパン放送(2010.10.05)
- ヌーブルジェはジャズ!@ラ・ロック・ダンテロン(2010.08.23)
- ヌーブルジェによる「サン=サーンスピアノ協奏曲第2番」の演奏(2010.08.17)
- 音楽の感想って??????(2010.07.06)
- ヌーブルジェのおまじない!?(2010.07.04)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 【再告知:訂正あり】ヌーブルジェライブ@ラ・ロック・ダンテロン30周年記念コンサート | トップページ | 宮田大、田村響、イム・ドンヒョク@サントリーホール »
Arte TVのラロックダンテロン音楽祭のビデオ見ました。
最後のワーグナー、12人で演奏する様子、楽しいですね。
終わりのところ、舞台の上、後方でシンバルが鳴りますが、
番組のアナウンスによると、このシンバルは何とヌーブルジェさん
とのことです。
投稿: Svenska | 2010年9月 5日 (日) 15時33分
まいくまさま
あふらっとさま
> シュトロッセと読むのですか。わかりませんでした。
LFJにも参加されている、マルタン一派のピアニストさんの様です
> しかし、よくみつけられますね。
別に特別な検索方法がある訳ではなく、ヒットはたまたまなんですよ

ある程度のヤマはかけますが。。。
それと時には友人が教えてくれることもあります
+ + + + + +
>> LFJナントのショパン・ソロ全曲演奏会、3夜=14公演を聴くことができます。
>> http://sites.radiofrance.fr/francemusique/ev/fiche.php?eve_id=255000216
> アーカイブが残っていたのですね。情報ありがとうございます。
通常ラジオフランスのアーカイブ掲載期間は30日位らしいので、今年はショパンイヤーですし特別なのだと思います。
> こ、これは!?早く帰って聴かなければ!!
お役に立てて良かったです~

お聴き逃しのないように~
投稿: La Valse★ | 2010年8月27日 (金) 22時35分
La Valse★さま:
遅くなりました。連日ハードなもので・・・
>エンゲラーさんとシュトロッセさんと
シュトロッセと読むのですか。わかりませんでした。
>そして、愛されキャラということも。
結構お茶目なのですね。
演奏になると別人のようです。
>是非とも記事のネタにして下さいませ。
毎度、助かります。
しかし、よくみつけられますね。
>LFJナントのショパン・ソロ全曲演奏会、3夜=14公演を聴くことができます
アーカイブが残っていたのですね。情報ありがとうございます。
投稿: まいくま | 2010年8月27日 (金) 01時08分
> LFJナントのショパン・ソロ全曲演奏会、3夜=14公演を聴くことができます。
> http://sites.radiofrance.fr/francemusique/ev/fiche.php?eve_id=255000216
こ、これは!?早く帰って聴かなければ!!
La Valse★さん、ありがとうございます!
投稿: あふらっと | 2010年8月26日 (木) 18時43分
面白かったですね
。
。
。
。
想像していたのとは全く違う内容でしたが、すご~く楽しめました
エンゲラーさんとシュトロッセさんと共演した曲、思わず声を出して笑っちゃいました
若いというかやっぱりフランス人なんだなぁ~と頷いてしまいました
そして、愛されキャラということも
様々な表情を垣間見ることができて、嬉しかったです。
+ + + + + + +
ポッドキャスト音源をいくつか見つけましたのでアップしますね。
是非とも記事のネタにして下さいませ。
- Ravel: La Valse
- Franck: Piano Quintet in F minor
http://www.instantencore.com/buzz/item.aspx?FeedEntryId=101438
http://www.gardnermuseum.org/music/podcast/concert4.asp
いつの演奏されたものか詳細が分からないのですが。。。
何度聴いても素晴らしいLa Valse!!!
そして、フランクのクインテットを聴くのは初めてだったのですが、彼が弾くとフランスものもすんなり聴けてしまうのですよね。
シュミットも全部聴けたら良かったのになぁ。
+ + +
こちらは既にご存知かもしれませんが。。。
LFJナントのショパン・ソロ全曲演奏会、3夜=14公演を聴くことができます。
http://sites.radiofrance.fr/francemusique/ev/fiche.php?eve_id=255000216
投稿: La Valse★ | 2010年8月26日 (木) 01時17分
まゆまおさま:
今朝確認できました。
何ですかねあれは?
ヌーブルジェもまじめ一本ではなく、良いことです。
多少浮いた話などもあってよいかも
投稿: まいくま | 2010年8月24日 (火) 14時35分
まいくま 様
こんばんは。
お疲れのところしつこくてスミマセン。
>期待していたヌーブルジェの出番は2度。
いえいえ、3度です。
マイスタージンガーの最後に“ジャーン”とシンバルで登場。
完全に3枚目でした…。
くだらないので、レスはお気になさらずに。
>バル・シャイの椅子の高さが際立っていました
笑えましたね!シャマユとの段差がスゴかった。
投稿: まゆまお | 2010年8月24日 (火) 01時10分