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2010年7月の34件の記事

2010年7月31日 (土)

ジョシュア・ベル&ユジャ・ワン@ヴェルビエ音楽祭

ヴァイオリン&ピアノのデュオ。
もちろん、ユジャ・ワンを聴きたい一心です。

シューマン3つのロマンスは初めてです。
どうやら、本来オーボエの曲のよう。
ロマンティックな曲でしたが、ピアノは伴奏的なので、ユジャ・ワン目当てではちとおもしろくない

続いて、ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ
これはピアノ大活躍ですから期待大。

そして、期待にたがわず、素晴らしいパーフォーマンスが見られました。

第1楽章。
デュナーミクの切り替え鋭く、タテノリの快速演奏。
ベートーヴェン的な構成感も見事。
キレキレタッチと、腰を浮かせた爆裂和音が強烈。

第2楽章。
全体に早めのテンポで各変奏曲の魅力を十分に表現。
終結部前の宇宙的盛り上がりが素敵。

第3楽章。
いきなりドーンときて、これまた快速で心地よいリズムと推進力。
きらびやかな盛り上がり。
ピュアな弱音。
実に楽しいそうで、例によって恍惚の表情。

これでベートーヴェンも間違いなく良いとわかったユジャ・ワン。
ますます来年のライヴが待ち遠しくなりました。

ヴァイオリンのジョシュア・ベルについては、論評できるほど私はヴァイオリンのことを知りません。
表現力旺盛で、楽しそうに弾く部分で、ユジャ・ワンとは合うのかも。

時々ユジャ・ワンを置いていってたくらいですから、かなりのテクニシャンでしょう。
逆かと想像していたのが、ユジャ・ワンは熱いながらも暴走してはいませんでした。

クロイツェル・ソナタは、何年か前、ファジル・サイ&パトリシア・コパチンスカヤ超ーーーー個性的な演奏を聴いて以来でした。
真っ当なアプローチながら熱い演奏が聴けて、満足満足。

※ユジャ・ワンはこの日、黒をベースに赤いアクセントのついた、大胆なドレス。ファッション性を相当重視しているようです。

ヌーブルジェとユジャ・ワンとのデュオ、などというものを想像してしまいました。でもタイプは違いすぎるでしょうかねえ。
火花散ってショートしてしまうかも。

※素晴らしい演奏を聴くと、最近すぐ弾きたくなってしまうのが困ります。で、弾かない楽譜ばかりが増える、と。

2010年7月30日 (金)

エフゲニー・キーシン@ヴェルビエ音楽祭2

今日はキーシンのヴェルビエでの2つめのリサイタルを聴きながら書いています。

シューマン:幻想小曲集、良いですねえ。
とても合っていると思います。

また神童時代の話になってしまいますが、子供の頃はテクニックは抜群ながら、身体も指も細く、それでいて手は大きかったので、妙にアンバランスに見え、音楽の線もやや細く感じたものです。

それが、今や堂々たる体躯。手にも厚みが出て、音楽も音もとても骨太に感じます。良い意味でのロシアンの大きさを感じるというか。

ピアノの師匠によると、やはり体重はある程度あった方が豊かな音が出るもので、大きな身体にあった弾き方、力の使い方、音の出し方というものが存在し、細い体躯のままだとなかなか感得できないとのこと。

第1曲「夕べに」は美しい音で、とても良い雰囲気の出だし。
第2曲「飛翔」はダイナミックで劇的。
第5曲「夜に」シューマンの気分の移ろいを見事に表現。
第7曲「夢のもつれ」指のもつれと言われるこの曲も難なく演奏。
第8曲「歌の終わり」これも大きさを感じる立派な演奏。昨日聴いた幻想曲を思わせます。

大好きなショパン:バラード4番。
隅から隅まで良く知っています。

なよなよしておらず、深いタッチ
美しく力強いメロディー。
ルバートはやや多め
このあたりはロシアンっぽいでしょうか。
コーダはとかくノリ過ぎて暴走気味の演奏が多いなか、決して急がず、確かめるようにガッチリ弾ききりました。

今のキーシンの音楽のスケールの大きさがよくわかりました。

アンコールはショパン:ワルツ第10番
3拍子の取り方が「 ズン、チャッ、チャ_ 」と少し独特。
って、わかりませんね^^;

2曲目、スケルツォ第2番
やはり大きく、歯切れ良い。スケルツォらしい演奏。

この2日間、キーシンをじっくり聴いてみて、ようやく昔の「神童キーシン」のイメージが払拭できた気がします。
最近のリサイタルにおける評判が納得いきました。

今年大挙来日しているショパンコンクールの覇者たちが、どちらかというと繊細系が多い中、力強く逞しい音楽を聴かせてもらいました。

2010年7月29日 (木)

エフゲニー・キーシン @ヴェルビエ音楽祭

ヴェルビエ音楽祭でコンチェルトとソロのコンサートがあったのになかなか配信されなかったキーシンのリサイタルの模様がようやく配信されました。

前にコメント欄で書いたように、私にとってキーシンはずっと「神童」のイメージをひきずっていて、あまり積極的に聴いていませんでした。
今でいうと牛牛(ニュウニュウ)みたいなものです。
有り体に言うと、際物っぽいイメージでした。

ライヴ通いを多く始めたここ数年では、もうキーシンは高すぎて、おいそれとは手がでなくなってしまっていました。

ノクターンは選曲も演奏も渋い。意外です。
少し乾いた感じの音色ではじまり、徐々に盛り上がってきました。

マズルカは、はぎれが良くダイナミックな演奏。
もうすこし深みがほしいでしょうか。

シューマン幻想曲は圧巻!
粒立ちの良い音で、大胆かつロマンティック。
第1楽章の勇壮なメロディーをこれだけ立派に弾けるピアニストはそうそうおりますまい。

第2楽章も引き続き充実しており、シューマンらしく、付点の不安定っぽいリズムをよく表現していました。

第3楽章は、ガラスのような音色を演出。
最初のショパン:ノクターンあたりよりは、だいぶ華やかで幻想的です。

シューマン:トッカータはテクニカルな曲。
力強く骨太のテクニックです。
でも、シューマンって、やはり偏執的。

あまり一生懸命聴いたことがなかったキーシンでしたが、多少聴き知った若い頃の演奏より、当たり前ながら、かなり大人の風格が出たと思いました。

アンコール1曲目、なんと、リスト/シューマン「献呈」!
今年のラ・フォル・ジュルネで、ベルトラン・シャマユの演奏で酔い、以後大好きになった曲です。
シャマユの”豊かな音量”というのとは違いましたが、上手で楽しめました。

2曲目、ショパン:ワルツ2番。
はぎれよく華麗。

※ヴェルビエの人たちは、ノリが良いです。

2010年7月28日 (水)

やはりヌーブルジェは良い~去年のルーブルのコンサート

La valseさんにロシアの動画を紹介いただき、久しぶりに去年のルーブルでの、コンサート・ライブ動画(フランクのプレリュード、コラールとフーガ)を見ることができました。(まだ全部見られていませんが)

このブログで紹介している英語サイトでは、最後の部分しか見られません。

当初mediciで配信された時は、コンサート全編見られたのですが、あまりじっくり聴く時間が取れず、後悔していました。

なので、今回の動画は大変感激!

やはり素晴らしい。
冒頭からいきなり持っていかれてしまう。
追いかけてる甲斐があります。

ここのとこユジャ・ワンづいていましたが、ヌーブルジェの世界に戻れました。

La valseさんのお許しが出たら、動画コーナーに掲載します。

2010年7月27日 (火)

ラ・ロック・ダンテロンは空振り(-_-;)

あと7時間あまりで、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭で、ヌーブルジェのコンサートが始まります。

何らかの形で聴けるのではないかと期待をしていましたが、残念ながら情報を得られませんでした。

France Musiqueのウェブ・ラジオも、今日のプログラムを隅から隅まで見たところでも、配信はなし。

あとは、この音楽祭は過去CDになっているので、それを期待するくらいでしょうか。

ところで、ヌーブルジェのコンサートとほぼ同じ時間帯に、フランチェスコ・トリスターノ・シュリメのコンサートも行われています。

私が注目している2人のピアニストが、同じ音楽祭で同じ時刻にコンサートを行うとは、感慨深いものがあります。

それと、明日には、verbier音楽祭でまたユジャ・ワンが登場。
今度はヴァイオリンとのデュオです。

こんな風に、毎日海外のライヴ・コンサートを追いかけられるようになるとは、ネットの時代はたまりません。

2010年7月26日 (月)

ピアニスト瀬川玄さんのブログ

プロのピアニストが自分の言葉でブログを頻繁に更新してくださっています。
前からたまに読んでいたのですが、プロの神髄に迫れるようで、とても参考になります。

http://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa/

8月1日に、ショパンとシューマンのリサイタルを演られるので、ちょっと聴きたい気になってます。

最近、書いておられるのは、そのリサイタルで演奏される曲に関してのさまざまな思いや分析やエピソード。

事前にこんなに種明かしされて聴きにいくと、とても親しみと理解をもって聴けるのではないでしょうか。

ネット時代の醍醐味です。

ヌーブルジェも話すととても多弁ですから、ブログでも書いてくれたら最高なのですが、まあ、ないでしょうね。

※フランス語はきついですが、Angelinaさんに教えてもらった、英語に翻訳して読めば、読めるかも。

2010年7月25日 (日)

ろう者なのに、ピアノが弾けるとは!

たまたまNHKをつけたら、生まれつき難聴なのに、ピアニストになっている方のことを放映していました。

調樹里杏(しらべじゅりあ)さん。

盲目の辻井伸行君がピアノを弾くのは、音は聞こえるわけですから、ありえない事ではないと思えます。

しかし、耳が聞こえないのに、なぜ、ピアノが弾けるのだろう。
何でも、打楽器やら、管楽器の音まできちんとわかるらしい。

人間の潜在能力って、凄いものがあるのだなあと感心。

ということは、眠っている自分の能力も、やりようによっては、きっと伸ばすことができるのでしょう。

なんだかピアノのレッスンにさらに力を得たような気がします。

※それにしても凄い名前。本名なのでしょうか。

※ユジャ・ワンに刺激されて、ナショナル・エディション(エキエル版)のショパンワルツ集を買ってしまいました。それが、結構従来の楽譜と違っていて、ショックを受けています。
まだこの版で64-2を弾いている人は少ないのでは。
ショパン・コンクールではナショナル・エディション推奨ですから、新しい演奏が聴けるかもしれません。

2010年7月24日 (土)

ラ・ロック・ダンテロンは放映されるのだろうか?

ラ・ロック・ダンテロン音楽祭でのヌーブルジェの出番が迫っています。

2010.7.27 21h30

日本だと28日の明け方です。

Jean-Frédéric Neuburger piano
Orchestre Philharmonique de l'Oural
Dmitri Liss direction


Ravel : Pavane pour une infante défunte, version pour orchestre
Ravel : Concerto pour la main gauche et orchestre en ré majeur
****
Ravel : Concerto pour piano et orchestre en sol majeur
Ravel : Boléro pour orchestre

※もう面倒で和訳をさぼりました。でもほとんどわかりますね^^;

ラベルのコンチェルトを2曲弾いてしまいます!
聴きたいですねえ。

いろいろ調べても、どうやら映像の配信はない感じです。

過去、France Musiqeがウェブ・ラジオ放送をした記録があります。
そうえば、今年のナントのラ・フォル・ジュルネもやっていました。

というわけで、France Musiqeのサイトをあれこれ探しているのですが、まだみつかりません。

もし、お気づきの方がいらっしゃったら、ぜひ情報をお寄せください。

※フランス語のサイトをだいぶ見るようになったら、良く出てくる言葉の意味がわかるようになってきてしまいました。もともと全く勉強したことはないし、今でも特に辞書を弾いたりしているわけではありません。
英語が多少わかりますから、兄弟言語だけに、想像がつくのでしょう。
例えば、
  pour = for
    et    =  and
    en   =  on

多読すると、辞書をひかなくても意味がわかるようになるらしいですが、少し納得してます。

ユジャ・ワン賛

midici.tvによるverbier音楽祭の動画配信にはまっています。
キーシンのコンサートを聴こうと思って見に行ったら、なぜかまだ配信されておらず、またユジャ・ワンのリサイタルを聴いてしまいました。

いけません、聴けば聴くほど引き込まれてしまいます。
このブログがヌーブルジェ&ユジャ・ワンになってしまいそう(^_^;)

リストのシューベルト歌曲編曲集の楽譜が欲しくなってしまっている始末。

今日はまた違った観点から感想などを。

・口をとがらせて弾く癖があります。もしかして「のだめ」はユジャ・ワンが最適では!

・ヌーブルジェと同じきらびやかなテクニックの質を持っていますが、表現されるものが違います。ヌーブルジェはソロに関しては、シリアスで時に内省的な緊張感を強いる演奏をします。ユジャ・ワンは発散的で、自身が非常に音楽に楽しく浸っている感じを表現します。

・ヌーブルジェは基本的にインテンポを守った演奏をします。その崩れないリズム感が何とも快感。
ユジャ・ワンは、時にインテンポ、時に大胆なアゴーギクを使用します。うっとりするようにロマンティックに揺れることもあります。でも、ベタベタ感じさせることがなく、センスが良いです。

・手は案外それほど大きくなさそう。ただ、強靱で、しかも非常にしなやかな動きをします。一本一本の指の独立した無駄のない動きが美しいです。

・お辞儀を無造作に120度くらいペコリとするのがおもしろいです。そして、さっさか舞台袖に下がってしまう。
若いなあ、という感じ。
ヌーブルジェも恥ずかしそうにお辞儀しますね。

・ポリティカリー・インコレクトかもしれませんが言ってしまいましょう。
可愛ゆすぎる。
あのルックスで、あの表情で、ああいう演奏をされたら、男子としてはいかれてしまいます。
ヌーブルジェはオタクっぽかった昔はともかく、ダイエットしてからというもの、ハンマークラヴィーア・ソナタのジャケットに代表されるイケメンぶりで女子のハートをいとめていることでしょう。

2010年7月23日 (金)

ヌーブルジェ&ヴァシリエヴァのショパンチェロソナタに関する嬉しい記事

実はまだヌーブルジェ&ヴァシリエヴァのCDの記事を書いていません。

CDを聴いている暇がほとんどない。
正確に言うと、買ったCDをiPodに取り込む暇がないため、隙間時間で聴く事ができない、という状態です。

買ったまま放置のCDが、もう何十枚もたまっています。

クラシックはCD、という先入観がなかなか抜けず、いまだに興味を惹くCDをついショップで買ってしまいます。

でも、聴けないわけですから、こんな無駄なこと、早いとこやめねばなりません。
直接iTunes storeで買えばよいことです。

今日、Googleアラートにひっかかった情報で、ヌーブルジェ&ヴァシリエヴァのCDを絶賛している、うれしいブログをみつけました。

http://clamemo.blog44.fc2.com/blog-entry-624.html

我が事のように嬉しいです。

私も早いとこ、じっくり聴いて、記事をアップせねば、と思いつつ、今日はverbieのキーシンを聴かねばなりません。
そんなこんなで、いつのことになることやら。

2010年7月22日 (木)

iPad同期の異常直る

ヌーブルジェのブログなのですが、iPadがあまりにも感動的なデバイスなので、たまに記事を織り込んでいます。

おそらくPCのグラフィックチップセットのせいで、iTunesと同期できなかったiPadでしたが、今日のiTunesのアップ・デートで無事、トラブルが解消されました。

あれこれいじらなくて正解でした。

iTunesもだいぶバージョンアップされた模様。
同時にiPadソフトウェアもバージョンアップされました。

まだ時間がなくてどの程度のものかは、よくわかりません。

ただ、購入した機器が、このようにどんどんソフト的に改良されていくというのは、実に消費者にとってはありがたいことです。

いずれ、iOS-4にさらにバージョンアップし、マルチタスクの機能が追加されることでしょうから、購入後も期待でわくわくさせます。

アップルはこの4月~6月の四半期で純利益32億5000万ドル(約2800億円)を稼ぎだしたということです。年換算では1兆円を突破します。
さもありなん、と思います。

心配なのは、スティーブ・ジョブズの健康だけでしょうか。

フラッシュが見られないのは、現状ではかえすがえす残念。medici.tvはフラッシュで提供されているのです。なので、外ではヴェルビエ音楽祭の模様が見られせん。
夜落ち着いてから、動画など見入っていたら、毎日睡眠不足になってしまいます。
昼間の隙間時間を利用したいのが本音です。

動画環境がアップルに寄ってくるまで、もう少し時間がかかるでしょうから、そこは我慢しなければなりません。

再びユジャ・ワン リサイタル@ヴェルビエ音楽祭

2008年のル・ジュルナル・ド・ショパンで、聴き進むうち、だんだんヌーブルジェの魅力に取り憑かれていったときと同じような興奮を今、感じています。

ヴェルビエ音楽祭で先日プロコフィエフのコンチェルト第2番の演奏を魅せてくれたユジャ・ワンが、今度はリサイタル。

数年前の演奏模様からは、やや曲芸じみた技巧が先行している印象があり、去年のヴェルビエのリサイタルでもまだそういう名残をやや残していました。
今回の演奏は、完全に一皮むけて、高いステージにあがったような印象を受けました。

はっきり言うと、相当感動してしまいました

前半】
リスト : 12の歌(シューベルト) S.558
  8 糸を紡ぐグレートヒェン
  2 水に寄せて歌う
  4 魔王

シューマン:交響的練習曲 Op.13

後半】
スクリャービン:
    24の前奏曲 Op.11-11
    6つの前奏曲 Op.13-6
    24の前奏曲 Op.11-12
    12のエチュード Op.8-9
    2つの詩曲 Op.32-1

プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ 第6番イ長調「戦争ソナタ」Op.82

【アンコール】
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
????
????

最初のリスト/シューベルト1曲目は、彼女にしてはややソフトタッチ
いーい雰囲気です。ぞくぞくしてしまいます。
2曲目もすばらしい響き。
魔王は超絶

リストはずっと食わず嫌いだったのが、ここのところだいぶ聴くようになりました。で思っているのが、編曲の方がもしかしていいじゃないか、ということ。
ジュルネで知ったシューマンの歌曲の編曲も良かったし、今回のシューベルトもすごく良い。
オリジナル曲が小難しいのに比べて、わかりやすくて、しかも素敵です。

シューマンの交響的練習曲。
少しロマン性を強調した演奏。
変化に富み、実に楽しい。
テクニカルな部分は相変わらず猛烈。

後半になると、なんとドレスを着替えてきました。
肩を出した濃いパープルの光沢のあるドレスから、今度は背中のあいた朱のドレス。

スクリャービンは、どこかで聴いていますが積極的には聴いてこなかった曲。
れれれ、わかりやすい。
こんなに普通っぽかったっけ?
初期の曲はショパンの影響などを受けた後期ロマン派的曲なんだそうで、これは今後もっとチェックしなければ。

プロコフィエフの戦争ソナタ
一般的には7番が一番有名ですが、あるプロコフィエフ大好きな方のウェブ・サイトの記事によると、この6番が1番名曲だとの情報もありました。
これもほぼ初めてですが、まったく飽きずに聴けました。
聴かせてくれますねえ。
なんという躍動感!
全身バネのよう。
フィナーレは鬼気迫るものがあります。

スクリャービンにしても、プロコフィエフにしても、聴き親しんでいなくても、十分感動しました。
なんだ、結局演奏ではないか!

アンコール1曲目はショパンの嬰ハ短調ワルツ
今年さんざん聴いている曲です。
さ、さいこうです。
正直言って泣けました。

軽妙なインテンポで入り、だんだんロマンティックになっていく。
ルバートのセンスがベタベタしていなくて、とてもモダン。
主題の再現では思い切りフォルテではいり、二度目はぐっと落とす。
ピューモッソは、軽いタッチで慌てずしっとり。

聴衆は手拍子をし、なんと足を踏みならして演奏をたたえていました。
ここまで熱狂する聴衆を見たのは初めてです。

ライブでは相当なインパクトがあったことでしょう。

2曲目はまた素敵なしっとり系の曲。
曲目がわからないので、どなたか教えてくださるとありがたい。
3曲目はサービスの超絶技巧曲。メロディは有名ですが、ど忘れ。それをリストあたりが編曲したものでしょうか。
大盛り上がりですが、最後はおまけでしたね。

2010年7月20日 (火)

iPadアプリ Magic Pianoに引き続きはまる

先日、神アプリとの報告をしたMagic Pianoですが、その後もはまりにはまりまくっています。

ピアノが弾けない人でもそれなりに、弾ける人は奥深く。
iPadの小さい画面で、鍵盤など、たたけるわけない、と思っていた盲点をみごとに解消しています。

なにしろ、だいたいの場所をタップすれば良いのですから。
音の出る順番を間違えないこと、タッチの粒立ちをそろえて、無駄なタップをしないことに気をつければ、それは見事に演奏できます。

早い曲は、かなり練習しないと弾けません。
なので、チャレンジしがいがあるのです。
ラン・ランが弾いていた「熊蜂の飛行」などは、めちゃくちゃにタップしてもそれなりに聞こえてしまうのですが、たぶん、しっかり楽譜を見ながら、音の順番を間違えなく弾けるように練習すれば、ラン・ランと同じように弾けるかもしれません。

ここ数日の練習で
    バッハ:平均律第1巻、第1番プレリュード
    ドビュッシー:月の光
    サティ:ジムノペディ
    ムソルグスキー:展覧会の絵(シンプル版)
    ベートーヴェン:エリーゼのために

あたりは、ほぼ難なく弾けるようになりました。
これらは、極端な話、一本指でも何とかなります。
でも、普通にピアノを弾くように弾いた方が、快感度が違います。

    バッハ:平均律第1巻、第2番プレリュード
    バッハ:ゴールドベルク変奏曲 第5変奏
    バッハ:トッカータとフーガニ短調

などは、かなり難易度が高く、楽譜をよく頭に入れながら、じっくり練習しないと完璧には弾けそうにありません。
それだけに、やりがいがあります。
これらは一本指ではちと難しいと思います。
2番のプレリュードは、両手でないとだめです。

これから、楽曲がどんどん追加されてくるとしたら、これはもうたまりません。仮に1曲100円だとしても購入してしまうかもしれません。

もし、機会があったら演奏の様子を動画にしてYou Tubeにアップしてみようかとも考えています。

2010年7月19日 (月)

マルタ・アルゲリッチ@ヴェルビエ音楽祭

ショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第1番を弾いています。
40歳以上若いユジャ・ワンに全く引けを取らない、切れのある、昔と変わらぬ奔放な演奏!
圧巻の第4楽章!(アンコールで2回弾いた)
女王健在です。

なぜか今までライヴを聴く機会がなかったのですが、この秋の来日で初めて聴く機会を得ました(ドタキャンがなければ、ですが・・・)
シューマンとラヴェルのコンチェルト
かなりおいしいプログラム。

しかも、春予定されていたフィラデルフィア管との協演(36,000円)に比べたらずっとリーズナブルなのが嬉しい。

また、シューマンは、ジュルネでのヌーブルジェの名演との聴き比べができます。

ショスタコのコンチェルトは初めて聴きました。
演奏がすばらしいこともあり、とても楽しかった。

1933年にできた曲だというのに、それほど前衛的な感じがしません。
親しみやすい。
まじめなんだか、ふまじめなんだかわからない、何とも不思議な雰囲気を持った曲です。

ところどころに出てくる安っぽいメロディーがユーモラス。
トランペットは人を小馬鹿にしているようで、おかしな役回り。

いろいろな曲から本歌取りしているらしいです。
第1楽章はベートーヴェンの熱情ソナタの主題がはっきり出てきます。

古典派と前期ロマン派までしか守備範囲がなかった者が、ようやく20世紀の音楽まで楽しめるようになってきたようです。

好きな曲だけをCDを買って聴くのではなく、ライブ中心の聴き方に変えたことによる変化だと思います。

アダム・ラルーム@ヴェルビエ音楽祭

今年のラ・フォル・ジュルネで、同じシューマンのダヴィッド同盟舞曲集を聴いています。

こんなに綺麗な音を出す人だったとは!
ライブより今回の映像の方が断然良い。
癒されます。

シューベルトのソナタ18番も、とても優しい。

ユジャ・ワンの刺激的な演奏の後だけに、なんだかホットしました。

ジュルネの時には響かないG402で初めて聴き、また曲もそれほど聴きこんでいるものでなかったこともあり、正直、あまり印象に残りませんでした。

ヌーブルジェのスケルツォを聴いたあと同じ曲、という影響もあったかもしれません。

ホールの影響は本当に大きいです。知っているピアニストなら、過去の演奏を思い起こして足りない響きを補って聴いているのだと思いますが、初めての人の場合、そこで聞こえてくる音がすべてですから、その音で判断せざるを得ません。

絶対間違いない音響のホールのリストでも誰か作っていただけないでだろうか。

2010年7月17日 (土)

ユジャ・ワン @ヴェルビエ音楽祭

medici.tvブラボー。
ネットでは最高レベルの素晴らしい映像と音。
これが無料とは。
演奏も素晴らしく、購入を考えてしまいます。

どこかの国の、受信料とネット配信料を二重取りするような放送局は、よっく考えてほしいものです。

思ったとおり、ユジャ・ワンのプロコフィエフ2番ははまりすぎるくらい。
カミソリのような切れ味と、大胆な表現力。リズム感はもちろん抜群。

第2楽章など、オケはついていくのが精一杯という感じです。

若々しく、激しく、テクニック抜群で、しかもルックスが良い。
魅せます。
これはもしかすると、女流ではアルゲリッチ以来の大変な才能かもしれない。

ちょっといかれてしまいそうです。

ヌーブルジェとはほぼ同年代ですから、よきライバルとなっていってほしいです。

iPad 神アプリ 1 ~Magic Piano 115円

ランランiPadで「熊蜂の飛行」をどうやって弾いているのかが、どうしても不思議でなりませんでした。プロとはいえ、なぜあんなに弾けるのだろうか?

調べてみたら、「Magic Piano」というアプリを使用していることがわかりました。

たったの115円だったので、早速ダウンロードしてみました。

使ってびっくり!
こ、これは神アプリです!

ランランは鍵盤を弾いているのではありませんでした。
iPadの画面は小さすぎるし、鍵盤を弾いているにしては、上手すぎると思っていたのです。

しくみは「太鼓の達人」と似た感じ。
光の玉が落ちてくるので、それを順番に押していけば、音楽になる。

しかし、「太鼓の達人」と大きく違うのは、
 ・玉に当たらなくても音が出る。つまり、適当に画面のどこかをタッチしさえすればよい。

 ・玉1つは単音ではなく、和音になっている場合もある。なので、片手で弾いても伴奏付きのように聞こえる

 ・玉の落ちてくる位置は、相対的には鍵盤の位置になっている。したがって、鍵盤を弾くように指を使うと、本当にピアノを弾いているような錯覚に陥る。

 ・遅くタッチすれば遅いテンポに、早くタッチすれば早いテンポになる。

 ・もちろん、一本指でも音楽になる。

というわけで、ピアノが弾けない人でもそこそこ音楽になるし、ピアノが弾ける人が右手も左手も使ってきっちり弾くと、本当のピアノを弾いているような感覚で弾ける。

遅い曲ならすぐ弾けますが、早い曲はそれなりに練習しないと弾けないので、奥が深いです。
「熊蜂の飛行」もありました。
相当難しく、これをランランのように弾くには、本気で時間をかけて練習しなければならないでしょう。
でも、練習すれば「弾けそう」な気がするのです。
本物のピアノで弾くよりはずっと簡単そう。

これはしばらくはまりそうです。
言葉だけではよくわからないでしょうから、動画をご紹介しておきます。

※ちょっとづつ、感動的なiPadアプリを見つけつつあります。
順次記事にしていこうと思います。

※早速マスターしてしまった曲が、バッハの平均律第1巻第1番のプレリュード、サティのジブノペディ。これは受けます。

2010年7月16日 (金)

ヴェルビエ音楽祭、最初はユジャ・ワン

いよいよヴェルビエ音楽祭が始まります。

初日の今日は、まずユジャ・ワンが登場。

といっても、現地時間19時ですから、日本時間では26時
見るのは明日の朝ですね。
ワールドカップサッカーも起きていられなかった身ですので。

http://www.verbierfestival.com/programme-tickets/
(プログラムのサイト)
http://www.medici.tv/#/a/639/font-size-2-verbier-festival-font/641/br-concerts/
(メディチTVのヴェルビエ音楽祭のサイト)

指揮:シャルル・デュトワで、プロコフィエフの2番のコンチェルトを弾きます。
ユジャ・ワンにピッタリの、テクニカルな曲。
ヌーブルジェとはまた違った質の、もっと鋭角的なキラキラした音を奏でます。
CDをちょっと試聴したのと、あとはネットの動画を見ているだけなのですが、彼女の個性は十分伝わってきます。

ただのサーカス芸なのか、本物なのかは、来年のライブを聴いたときに感ずることができるでしょう。

今言えることは、人を惹きつける魅力は、十分あるということ。
目が離せない。
とても楽しそうに弾いていて、見ているこちらもウキウキしてしまう。

今、とても聴いてみたいピアニストの一人です。

2010年7月15日 (木)

ラ・フォル・ジュルネ2011テーマ正式決定

来年のラ・フォル・ジュルネのテーマが正式に決まったとのこと。
ブラームスを中心とした後期ロマン派(仮称)

既にルネ・マルタン氏が発表していた通りです。

先日のヌーブルジェのブラームスの演奏には本当にしびれました。
また聴けるとしたら大きな喜びです。

ソロもよし、コンチェルトもよし。
また待ち遠しい日々が始まります。

金沢はシューベルトのようです。
一昨年の東京では出演していませんので、こちらも楽しみ。
まだ日本ではシューベルトを演奏していないように思います。

もし両方に出演となれば、またまた遠征でょう。

2010年7月14日 (水)

ウィキペディアでヌーブルジェの記載発見

といっても、日本語版のサイトではなく、ドイツ語。

http://de.wikipedia.org/wiki/Jean-Fr%C3%A9d%C3%A9ric_Neuburger

たいしたことは書いてありません。

私が編集したら、主観的で根拠がない、とか駄目出しだらけの文章になりそうです。

日本ではまだまだマイナー。
それで全くかまわないですが。

ちなみに、辻井伸行も小林愛実も日本語版にあります。
ケフェレックもあり。
コロベイニコフはなし。
エル=バシャもなし。

ショパンコンクール優勝者はあるでしょう。
(ジュジアーノはなし)

2010年7月12日 (月)

ラ・ロックの前にヴェルビエVerbierだった!

チェックしようと思って、すっかり忘れていたのを思い出し、間に合いました!

7/16(金)からヴェルビエ音楽祭です。
スイスで毎年開かれている音楽祭。

ヌーブルジェも出演したことがありますが、今年は残念ながら出番はないです。

medici.tvでライブが無料で見られるのがうれしい!
http://www.medici.tv/

気になる主なピアニストは、

7/17 マルタ・アルゲリッチ
ハイドン:ピアノ協奏曲他
まだまだ衰えないアルゲリッチ

7/20 ユジャ・ワン
シューマン:交響的練習曲、シューベルト、スクリャービン、プロコフィエフ
ラ・ロック・ダンテロンと同じようです。

7/21 エフギニー・キーシン
シューマン:幻想小曲集、ノヴェレッティ、ショパン:バラード全曲他
聴き応えのあるプログラム。

7/24 エフギニー・キーシン
ショパン:ノクターン、マズルカ シューマン:幻想曲、トッカータ
こちらもそそります。

7/25 ニコライ・ルガンスキー
ショパン、ラフマニノフ
ロシアの中堅ピアニスト。

2010年7月11日 (日)

もうすぐラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭

ルネ・マルタン氏がプロデュースしている、ピアノのための音楽祭。
今年も7月23日から8月22日の1ヶ月間にわたって開催されます。

もちろん、マルタン・ファミリーのヌーブルジェも出演
7/27にはラヴェルのコンチェルト、8/19にはシャマユらと協演します。

その他気になるピアニストをあげてみます。

フランチェスカ=トリスターノ・シュリメ
バッハ:パルティータ6番による即興演奏。
去年、バッハを聴いてびっくり。
来年の来日が待たれます。

アンナ・ヴィニツカヤ
チャイコフスキーの四季とブラームスのソナタ3番。
「憑かれた」ヴィニツカヤが見られるでしょうか。

ユジャ・ワン
シューマン交響的練習曲、スクリャービン、プロコフィエフ
早く聴いてみたい。
来年早々のリサイタルのプログラムに入るでしょうか。

ルイス・フェルナンド・ペレス
オールショパン
今年のル・ジュルナル・ド・パリで初体験します。
かなり濃そう。

プラメナ・マンゴーヴァ
リスト:コンチェルト2番
言わずと知れた先日のヌーブルジェの曲。

アンヌ・ケフェレック
ショパン:コンチェルト1番
「魅せる」ショパンでしょうねえ。

アンドレイ・コロベイニコフ
ラフマニノフ、ショパン、スクリャービン
知的なコロベイの自国ものはどうでしょうか。

ベルトラン・シャマユ
リスト、フランク
今年のラ・フォル・ジュルネで感激しました。
来年の来日予定。

その他、ベテラン・若手多数出演します。
まったくヨーロッパはうらやましい。

ネットで中継がないかどうか、今後調べてみます。

また、情報お持ちの方はぜひお寄せください。

2010年7月10日 (土)

上原彩子ピアノリサイタル@さいたま芸術劇場

こんなに個性の強いピアニストだったのかと、二度目のライブで真価がわかりました。

今年の1月にサントリー・ホールで初めて聴いて以来今年二度目。
1月の時は、プログラムの中心だったリストが私は苦手で、あまり詳しくなかったせいもあり、彼女の真価をはかりかねていた部分がありました。

今日は、まずピアノがスタンウェイであでやか(前回はヤマハ)
ホールの響きが凄い。音の洪水。
曲目は良く聴き知った、ショパンの有名曲の数々。

【前半】
ショパン:夜想曲第7番 嬰ハ短調 作品27-1
ショパン:夜想曲第8番 変ニ長調 作品27-2
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品35

【後半】
ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1
ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調作品64-2
ショパン:12の練習曲 作品25

【アンコール】
チャイコフスキー:18の小品より
                  第5曲「瞑想曲」
                  第16曲「5拍子のワルツ」
シューベルト:3つのドイツ舞曲より

上原さんはショッキング・イエローとでもいうドレスでゆったり登場。

出だしのノクターン。
右手を脇に置いたまま、身体を斜めに倒し、左手の分散和音を厳かに弾き始める。
いきなり「入り込んでいる」感じです。
慌てないテンポで、デリカシーたっぷりに、テクニックは前面に出さない。
これは、前回感じたことと同じです。

ただ、2曲とも細部まで良く知っている曲だけに、その作り込みの尋常ならざる濃さに少々びっくり。
ピアニシモへの思い入れが良くわかりました。

ソナタ第2番。
今年何回目でしょう。

ほとんど左を向いて、つまりステージに背を向けて、思い入れたっぷりの序奏。
第1主題は重々しくない。
非常に起伏に富んでいて、普通っぽく聞こえない。
なかなか飽きさせない。
第2楽章はスピードは普通ながら、やはり入れ込み十分という感じ。
葬送行進曲。
前打音の入れ方が変わっていて、新鮮に聞こえる。
トリオは終始弱音で、繰り返し部分は消え入りそう。
終楽章、それほど慌てず、クリスタルな響きを演出。

ここまで、ノリの良さといったものとは無縁で、じっくり聴かせる、という演奏でした。

後半は、当初の予定になかったワルツ。
これが格別個性的でした。
まったく予測不可能。

こんな超有名曲、いじりようがない、と思っていましたが、なんと、こんなアプローチもできるのか、と。
小犬のワルツはスピードも音量もぐっと抑えて、フレーズごとに確かめるような弾き方。目くるめくように弾くピアニストが多い中、「目くるめかない」
嬰ハ短調ワルツ
マズルカ風の主題の装飾の入れ方もやや変わっていましたが、ピューモッソの部分をそれは小さな音でスローなテンポで奏でる。

そういえば、1月のリストのラ・カンパネラを思い出しました。
あの曲もゆっくりと、いろいろ表現を工夫して、普通に聞こえないように作っていましたっけ。

作品25のエチュード
これまた非常にユニーク。
エチュードであっても、決してテクニカルな弾き方をしない。
軽めのタッチで、ディテールを凝りに凝って作り込む。
短い1曲のエチュードに、何と変化を持たせて表現することでしょう。
流れるような華麗さとか、ぐいぐい引っ張る推進力といったものはありませんが、聴く者に集中を強いる強烈なメッセージがありました。

ただうまいだけのピアニストはいくらでもいるでしょうが、このように訴える音楽を表現できる人はそうそうおりますまい。
だからこそ、チャイコフスキーコンクールを優勝したのでしょう。

エチュード終曲は、興がのってきたのか、それは強烈で魂のこもった演奏で、ちょっとアンナ・ヴィニツカヤが降りてきたかと錯覚するような、デモーニッシュなものでした。

アンコールは、誰でもそうですが、ぐっと肩の力の抜けた演奏でした。

それにしても、日本人もよくぞここまで個性的になってきたものです。

しかし、体調が今ひとつだったせいもあり、かなり集中して消耗したリサイタルでした。

※だるそうに歩くのはこの人の癖なのですね。

※斜めになって入り込んだり、聴衆に背を向けて弾いたり、まっすぐ微動だにしなかったり、そっくり反って天を仰ぎながら弾いたり、首を突き出して弾いたり、これだけいろいろな弾き方をする人も珍しい。

※さいたま芸術劇場は何度か来ていますが、音響が非常に良い。音が溢れわたります。

2010年7月 8日 (木)

コンサートの予習は必要か?2

先月「コンサートの予習は必要か?」という記事を書きました。
http://mykumasan.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-efca.html

ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんの読売新聞の記事をネタにしたものです。

「予習しないで」と訴えていた青柳さんですが、今日の読売には、こんなことを書いていらっしゃいます。

取り上げられる曲や演奏家について、事前にちょっとでも知っていれば、より深く音楽に共感することができるでしょう。

あれれれれ?
宗旨替えでしょうか?
どうしてしまったのでしょう、この脈絡のなさは。

前にも書いた通り、予習しなくても楽しめることもあるけれども、あまりよくわからないまま終わってしまうこともあるので、安くないクラシックのライブを聴くのに、予習しないことは金銭的リスクが高い、と思っています。

だから、できるだけ予習はします。

先週の大阪フィル&ヌーブルジェ
コンチェルトはかなり隅々まで知っている曲だったので問題はありませんでした。
シンフォニーの方は、多少は聴き知っていたものの、予習不足を痛感。
オーケストラにCDやDVDでたっぷりなじむだけの時間的余裕が、生活上もうないので、大事なライブの機会にはもっとしっかり予習しなければもったいない、と思っているしだいです。

2010年7月 7日 (水)

ヌーブルジェ大阪公演は放送されるか?

7月2日のヌーブルジェと大阪フィルとの協演。
そういえば、ザ・シンフォニーホールの天井から録音マイクが多数ぶらさがっているのを思い出しました。

テレビカメラは見当たらなかったので、ラジオか何かで放送されるのでしょうか。

また、ラ・フォル・ジュルネから久々にメルマガ。

過日、BShiで放送された番組が、今度はBS2で本日から毎週水曜日に放送されます。

まだBSですか(-_-)

前から書いているとおり、NHKは受信料で成り立っているのですから、その放送資産は国民のもの。
ましてや、芸術・文化など、なかなか商売にならないものほど、公共的意義があることでしょう。

それが、NHKオンデマンドで見られる過去のN響アワーはたったの27本
しかも、1本315円取るというのだから、呆れてものが言えません。

2010年7月 6日 (火)

音楽の感想って??????

ぼちぼち大阪でのヌーブルジェや大植英次の感想記事が出そろうかなと思い、あちこち検索してみましたが、今回はあまりエントリがありません。

その少ないエントリの中で、あまりにも感想がてんでんばらばらなのに、少々唖然としています。

共通しているのは、ヌーブルジェは音が明るい、ということくらいでしょうか。

オケにピアノが埋没しているとか・・・私は逆に思えたのですが
オケが重たいとか・・・もっと重くあってほしかった
大植英次がインテンポとか・・・あんなにテンポを変えてたのに
ホルンが上手だったとか・・・?????
コンチェルトのテンポが異常に遅いとか・・・早めに聞こえたのだけれど

なんだか、自分の感性をどこまで信じて良いのやら不安です。
これまでの思い込みや、ホールのシート位置などによって、聞こえ方がある程度違ってくるのはしかたないとはいえ、あまりにも違う感想を読むと、とまどいます。

少なくともヌーブルジェのピアノに関しては聴く耳は持っているつもりなのですが。

オーケストラの力量や指揮者の解釈については、もっと勉強せねばと思う次第です。

iPad使用の感想

待ちに待ったiPadを手にしてほぼ1週間がたちました。

大阪のヌーブルジェのコンサートには持っていけて、ブログがアップでき、とりあえず大活躍でした。
また、奈良の町をドライブするのにも、カーナビ代わりで大活躍。
可能性をたくさん秘めた神デバイスだとは思います。
しかし、必ずしも100%満足ということでもありませんでした。

これから、さらにパワーアップを期待したく、エールとして、不満な点をあげておきます。
購入を考えていらっしゃる方の一助となれば幸いです。

1.WiFiか3Gか
迷ったすえ、3Gにしました。
しかし、やはりレスポンスは段違いに違う。
特に、普段は仕事でも自宅でも100M以上のサービスを使用しているので、かなりいらいらしてしまいました。
やや後悔。
レスポンスが気になる方で、ポケットWiFiを一緒に持ち歩くのを厭わない人は迷わずWiFiモデルでしょう

2.WiFiスポット
ソフトバンク系のスポットだけでは少なそうなので、ヨドバシでもひとつサービスを申し込みました。それでも、スポットにはまることがなかなかない。
横浜の職場があるビル ×
通勤往復の私鉄の中 ×
東京へ向かうJRの中 ×
大阪、奈良のホテル ×
大阪へ向かう「ひかり」 ×
京都から帰る「のぞみ」 ○
横浜の田舎の自宅 何もないと× サービスでもらったWiFiルーターをつけて○
というわけで、外では3Gでつなぐことが多く、いらいらするわけです。

3.文字入力
ソフトウェアキーボードは、慣れないとかなりストレスです。
特に、反応が良すぎて、思わぬ動作をしてしまうことがある。
あと、小指は使えないかも。
漢字変換も、ATOKに慣れていると、とまどう。
PC並みのスピードで打つためには相当練習が必要と思います。

4.フラッシュ不対応
これが案外盲点でした。
現状、動画にはかなりフラッシュが使われています。
なので、見たかった動画が見られない、という事態が続出
いずれ、アップルが市場で勝利すれば、フラッシュが駆逐され、HTML5が標準となり、問題は解決されるのでしょうが、その保証があるわけではなく、googleなどの巻き返しがあったらひっくり替える可能性もあります。
どちらにせよ、当面、不便であることは確かです。

5.日本のコンテンツが貧弱
ソフトバンクの「ビューン」のサービスでさえ、ようやくWiFi専用が始まったばかり。本、雑誌、テレビ、動画などのコンテンツが揃うまで、どれだけ待てば良いのか。
日本の旧メディアは相当アホそうなので、大きな希望が持てない。

6.カーソル移動がめんどう
なぜか↓キーがない
なので、カーソル位置の移動は、指でタップしながら非常に微妙な操作をしなければならない。
これが案外ストレス。

7.iTunesが同期できない
これは私のマシンにインテルのP55グラフィックチップセットが使用されていることによるものらしいです。
まだ抜本的な解決策は提示されておらず。
いくつか、問題の切り分け方法をアップルから教えてもらっていますが、時間がなく、まだできていません。
なので、iPad単独で使用している状況。
まあ、アプリなども買えるので、当面支障はないといえばありません。

8.設定は簡単でなかった
ひととおりのことができるようになるまで、2~3日かかってしまいました。
買ってきてすぐできる、ということは絶対ありません。
ある程度のPCリテラシーを持っているか持っている人にサポートを受けないと、とても使用できません。

9.ネットが思うように見られない
8割方は問題ないのですが、たとえば、ページの中に入れ子になっているコンテンツ(ツィッター)がスクロールできなかったり、ブログを書くのに、文字の大きさ指定のアイコンが消えてしまっていたり、いくつか不具合が散見されます。
Sfariの問題なのでしょうか。

10.マルチウィンドウができない
メモ帳を見ながら、ブログを書く、と言った芸当が今のところできない。
いちいち、ホームボタンで切り替えなければならない。
まあ、キャッシュで生きているので、実質マルチといえばいえるのですが。
これはi-OS4で解決される予定です。

2010年7月 5日 (月)

腑抜けから復活。弾きたい曲トップ10

昨年4月から本格的にピアノレッスンを受けはじめました。
今年6月には生まれて初めて、音楽専用ホールで発表会。ピアノもスタンウェイのフルコンサートピアノを初体験。
タッチも音もホールも極上で大満足、と言いたいところでしたが・・・

舞台は最高なのに練習の成果は半分しか出せず(;_;)
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332。
10ヶ月近く、それは猛練習したというのに・・・
経験が足りませんでした。

しばらくの間「マラドーナコンクールに落選した”のだめ”」と同じ腑抜け状態になってしまっていました。
発表会の後、まず体調をやや崩し、モチベーションも下がり、まじめに練習する気が起こらない。たまに弾いても遊び弾きばかり。

仕事が忙しかったせいと、大阪遠征があって、ここ10日間くらいは、まったくピアノに触れることさえできませんでした。

そして、ヌーブルジェのブラームス・インテルメッツォに涙し、目の前の霧が晴れわたりました。

弾きたい。
ピアノを弾きたい!

今度は「千秋のラフマニノフ2番の演奏に触発されて目覚めた”のだめ”」状態でしょうか。

確かop.118の楽譜があったのでは、と探すも、なんと117と119があって118がない!

ええい、ままよ!
とりあえず、117-1でいいわ!
とそこから弾きまくり。

モーツァルトK.332の第1、第2楽章、バッハインヴェンション1番~3番、フランス組曲第2番のアルマンド、シューベルト即興曲Op.90-3、ショパンノクターン「レント・コン・グラン・エスプレシーネ」等・・・

もちろん、完璧に弾けるものは、いくらもありません(=_=)

完璧に弾きたい。
そのためには、コツコツ地道な練習あるのみです。
大人になってからでも、十分、弾けるようになる。
本気でチャレンジすれば、できないことはないのです(ということがわかった)

スケールはボロボロ、アルペジオに至ってはほとんど弾けなかった者が、1年ちょっとで、まだ24調のうち16調ながら、暗譜でそこそこスラスラ弾けるようになるのですから。

師匠から最初「24調全部のスケールとアルペジオを毎日練習さえしておけば、技術は維持できる。1日10分もあれば十分」と言われたときは「そんなプロみたいなことはとてもできない」と思っていたのが、あながちできなくもない話だ、と最近は思えるようになってきました。

で、完璧に弾きたい曲TOP10
コンサートで刺激を受けるたびに変わるので、あくまで今日現在、ということで。

1.ブラームス:間奏曲 Op.118-2 もちろん、大阪のヌーブルジェの刺激。
2.シューマン/リスト:「献呈」 ラ・フォル・ジュルネのシャマユの演奏の影響。
3.シューベルト:即興曲 Op.90-3 死ぬ前に弾いてみたい曲。
4.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110 転回のフーガからコーダへ、そして昇天。
5.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 グールドやアルゲリッチに迫ってみたい。
6.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第1番 ハ長調 プレリュード 宇宙船ボイジャーに積まれて宇宙を旅している曲。
7.モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 K.279 ニ長調のK.576と迷いましたが、チャーミングなモーツァルトにしました。
8.ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52 意外とショパンが思い当たらない。こんな難曲弾けっこない気もしてしまいますが・・・
9.バッハ:イギリス組曲 第2番 イ短調 これはヌーブルジェのサントリーホールライブの影響。
10.ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22 これもヌーブルジェのオーベルシュルオワーズライブの影響。

ちょっと背伸びしすぎですかね。
でも、目標は高くないと、進歩はないですから。
4番以後は順不同です。

2年で3曲くらいのペースであがれば、10年がんばれば結構なレパートリーになるでしょうか。

2010年7月 4日 (日)

ヌーブルジェのおまじない!?

昨日の徒然感想で書き漏らしたことです。

コンチェルトの演奏前、誰かが薄黄色表紙の楽譜を持ってきて、ピアノの中に置きました。
ラ・フォル・ジュルネのシューマンの時のように、今日も自分で楽譜をめくりながら弾くのだろうか?シューマンの時は、譜めくりがギリギリで危うい場面が何回かあったので、少し心配でした。

しかし、演奏が始まると、ヌーブルジェは完全暗譜で、特に楽譜をめくることはありませんでした。
とういうことは、楽譜は置いてあっただけ。

そういえば、昨年のN響とのベートーヴェン第1コンチェルトのときも、楽譜(青表紙のヘンレ版でした)が置いてあり不思議に思ったものです。

もしや、これはヌーブルジェのおまじないなのでしょうか。

理由は何なのか、とても気になってしかたありません。

2010年7月 3日 (土)

ヌーブルジェ&大阪フィル コンサート@ザ・シンフォニーフォール 4

さらに前記事からの続き

徒然感じたこと

・ヌーブルジェはこの日は黒シャツ。所沢と同じでした。

・ヌーブルジェが準・メルクルと相性が良さそうなのはわかります。
大植英次は自己陶酔型のようなので、クールなヌーブルジェとよく合わせられるなぁと、やや不思議。

・ヌーブルジェの明るく透明感のある音がブラームスらしいかというと、従来の固定観念からすると、らしくないともいえるかもしれません。昨年のソナタの演奏もそうでした。
その時のヌーブルジェはプロモーションビデオで若きブラームスの情熱を表現したい、と語っていました。
今回も自身の音質の特性を生かした確信に満ちた表現だったと想像します。

・まゆまおさまのご指摘のとおり、R列でもヌーブジェの歌が聞こえてきました。

・ザシンフォニーホールはオケよりピアノの方がよく音が出るのでしょうか?

・来年のラフォルジュルネはブラームスがかなり中心になりそうです。ヌーブジェが卒業せずにまた弾いてくれるとしたら、後期の小品集をやってくれるでしょうか。

118-2の間奏曲はまだ頭の中から消えません。しばらく反芻して浸ります。

ヌーブルジェ&大阪フィル コンサート@ザ・シンフォニーフォール 3

前記事からの続き

ヌーブルジェのピアノの余韻が、20分の休憩を経ても冷めやらぬなか、大植英次指揮によるブラームス交響曲第1番が始まりました。

もともとクラシックファンの間ではメジャーな曲ですが、のだめカンタービレによって、さらに一般的になった曲。オーケストラ食わず嫌いの私も、さすがに少しは聴くようになりました。

あれれ、前半のコンチェルトより、ずっと音が出ていて、のびのびしているように感じる。
もしかして、前半は、ピアノの音を埋もれさせないため、意識的に音量を抑えていたのかもしれません。

去年のマーラー5番の超スローテンポ事件のことがあるので、ブラ1もそうだったらどうしよう、という危惧もないではありませんでしたが、大丈夫でした。

大植英次は、それは格好付けで、登場のときから肩から顔から、力み通しです。指揮台の上りかたも尋常でない。指揮振りもこってりなのですが、音楽自体はそれほどこてこてしていることもないでしょうか。
第4楽章の有名な旋律、各パートの演奏のテンポと全体での合奏のテンポを変えるのですね。

先週N響によるマーラーの熱演を聴いたばかりというせいもあるのでしょうか、今日の大阪フィルは、他の聴衆の方々が熱狂しているほどに、私には響いてこなかったかな。
特に管楽器はわかりやすいだけに、どうしても比べてしまいます。

まだまだオーケストラ初心者なので、あまりあてにならないということで、ファンの方には御容赦願う次第です。

2010年7月 2日 (金)

ヌーブルジェ&大阪フィル コンサート@ザ・シンフォニーフォール 2

前記事から続き

さて、ではプログラムのコンチェルトはどうだったかというと、こちらはこちらで素晴らしい演奏でした。ラ・フォル・ジュルネでのシューマンを彷彿とさせる、瑞々しい演奏。
ブラームスですから和音が多いのですが、決して重々しくならない。

テンポはやや早め、というか、昔だったら普通なのかも。
力まず軽やかに、第1楽章ははいる。

第2楽章はしみじみと溢れるクリスタル音にうっとり。
快速第3楽章はいつものように、きっちりして、決めが鋭い、モダンなリズム感が心地よい。

全体として、カデンツァの部分はとにかく圧巻。
釘付けになってしまいます。

惜しむらくは、オーケストラが今一つに感じたこと。トゥッティの部分の迫力がやや欠けたのと、管楽器のミスがめだったこと、ピアノとの掛け合いでのオケの入りの部分がばらけること、などなど。
やや、合わせが足りなかったのでしょうか。
後半のシンフォニーの方はもっと堂々としていただけに、残念です。

ヌーブルジェのソロが、がぜん、輝いていただけに、オケにももう少し迫力があったら、感銘もより深かったかも、などと・・・、えらそうに・・・

さらに続く

ヌーブルジェ&大阪フィル コンサート@ザ・シンフォニーフォール 1

クリスタルな音による、ピュアな美意識の表出。まだ若干23歳(12月生まれです)の若者になぜここまで心を揺り動かされるのでしょうか。

大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮: 大植英次
ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ

【プログラム】
ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
アンコール:
    ブラームス/6つの小品 op.118-2 間奏曲

ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68

いささか不謹慎ですが、今日一番感動してしまったのはアンコールの間奏曲でした。主題が戻ってきたあたりから、もう堪えきれずに周囲もはばからず、泣いてしまいました。

ヌーブルジェの作りかたは、相変わらずインテンポで、右手の旋律も長さをほとんど揺らさずに弾く。グールドなどがロマンティックに揺らめくのと違い、たんたんと音楽が進んでいく。
だのに、そこにはほのかな詩情が垣間見える。一瞬の、ごくわずかな、静寂。

ブラームスの晩年の演奏姿と言われる肖像があります。薄暗い部屋で、ごく内輪の、少数の者だけに、語りかけるように弾く姿。
大きなホールなのに、ヌーブルジェの音楽は、夾雑物を捨て去り、ただ音楽として、空間を隔て、インティメイトに心に響いてくる。

しばし放心状態で、拍手することもできませんでした。
わざわざ横浜から時間とお金を費やして聴きに来た甲斐があったというものです。

続く

2010年7月 1日 (木)

ヌーブルジェ大阪コンサートまで、あと2日、だというのに・・・

わざわざ仕事の休暇をとって、大阪まで足をはこび、おそらく今年最後であろう、ヌーブルジェのコンサートを聴きに行ってきます。

7月2日(金)19:00開演

プログラムはブラームス:ピアノ協奏曲第1番
日本における、クラシック音楽専用ホールの草分け、大阪ザ・シンフォニーホールにて行われます。

指揮は大植英次、オーケストラは大阪フィル

去年、東京で同じ組み合わせで、モーツァルトのジュノム・コンチェルトをやりました。大植英次はその後のマーラー5番で、空前絶後のスローテンポの演奏を行い、物議を醸しました。
しかし、モーツァルトについては、ヌーブルジェを尊重し、寄り添うように伴奏をつけていました。

ブラームスの1番と言えば、かつて、グレン・グールドレナード・バーンスタインとニューヨークで協演したときに、グールドの演奏があまりにもスローテンポでユニークなものだったので、バースタインが演奏前に「グールド氏の解釈は私の意図とは違う」という趣旨の発言を行って、そのことが有名になってしまったというエピソードがあります。

その時の演奏の模様はCDとなって販売されており、私も持っていて聴いています。
バーンスタインのスピーチ入りです。
演奏は、今聴くと、それほどド外れているとは思えず、ほとんど違和感はありません。
いやいやどうして、相当素晴らしい演奏です。

その後現代の名手ツィメルマンも、若い頃に、偶然でしょうが、バーンスタインと協演したCDを残しています。
その演奏がまた十分に遅い。
おそらく、グールド盤と良い勝負なのではないかと思われます。

しらべてみると

グールド   第1楽章:25分49秒  全体:53分31秒
ツィメルマン 第1楽章:24分40秒  全体:54分09秒

第1楽章こそ、グールドの方が長いですが、全体では逆にツィメルマンの方が長い。

ちなみに

ポリーニ   第1楽章:20分47秒  全体:46分09秒

グールド以来、遅く弾くことは、必然性があるのなら、おかしなことでなくなってしまったのかもしれません。

ヌーブルジェは、たぶん、ポリーニ型だとは思うものの、指揮者の大植英次は、ロングが好きそうなので、どのあたりに落ち着くのか、ピアノの入りの最初の1小節の出だしのテンポに注目しています。

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