ヌーブルジェ&N響 コンサート@ミューズアークホール その1
ラ・フォル・ジュルネ以来、約2ヶ月ぶりにヌーブルジェの演奏を聴くことができました。
市制施行60周年記念事業
NHK交響楽団
準・メルクル:指揮
ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ:ピアノ
【プログラム】
リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
(アンコール:ベートーヴェン:バガテルop.119 11番)
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
昨日、パルテノン多摩での同じプログラムのコンサートレポートで、「やや物足りない」「(N響と)一緒に音楽を作り上げていく感じ」という感想をいただきました。
なるほど、どういうことかわかった気がします。
ヌーブルジェは、たぶん、キレキレで絶好調だったと思います。
全くミスがなく、躍動感と、音楽の決めが素晴らしい。
ただ、曲の性格~ピアノ付きの交響詩~からであるのか、かなりソフトペダル(左足)を多用しており、あまりピアノがでしゃばらないような音楽作りをしていたのかもしれません(まったくの素人考えです)
左足を離したところの音は、いつものヌーブルジェのクリアで明るい音が”概ね”堪能できました。
なぜ、概ねかというと、ホールの問題です。
昨日はわかりませんが、今日の所沢ミューズアークホールは、そこそこの音質ではありましたが、ピアノの音が前に出てくる感じは少しもの足りませんでした。
2000人収容と大きいこと、そして、結構ホールの幅が広く感じ、焦点がぼけ気味かな、というところです。
オーケストラの音はまままあだったと思います。
リストだけに、テクニカルで華やかなイメージを抱いていたのですが、おとなしめの印象でした。
というか、後半のオーケストラの演奏を聴いて、その印象は増幅されてしまったわけですが・・・
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まゆまおさま:
>実は、私は近年稀にみる大ポカ(遅刻)をやりまして、
>リストのコンチェルトをまともに聴けなかったんです…。
おやおや、それはもったいないことをしました。
>アンコールのベートーヴェンは美しい音にうっとり…でしたし、
すてきでしたね。
ヌーブルジェを聴いた!という感じでした。
>悩殺モノだったのでは…?と思ったのですが、
それを期待していたのですが・・・
ジュルネでのシューマンのように。
考えられるのは、ホールしかありません。
演奏の出来は、相当良かったように思いますので。
>一番後ろでは、パルテノンよりは粒立ちのピアノが
>聴こえて来たように思います。
パルテノンは一度しか行ったことがありませんが、
その時聴いたファジル・サイの音は、とてもよく響いて
いました。
席は前の右の方でした。
>ヌーブルジェ氏の美音を浴びたい…と願っていたが為に、
>ちょっと欲求不満…に感じちゃったのかもしれません。
だんだん贅沢になっちゃいますね。
>ちなみに、ヌーブルジェ氏、マーラーを客席で聴いてらっしゃいましたね。
それはまったく気がつきませんでした。
めずらしいですね。
ヌーブルジェとメルクルはよほど相性が良いのでしょうか。
>この蒸し暑いのに、相も変らず革のジャケット。
シャツはローテーションでしょうか、ピンクではなく、黒シャツ。
投稿: まいくま | 2010年6月28日 (月) 22時47分
まいくま 様
こんにちは。
ミューズの記事、早速掲載して頂き有難うございました。
実は、私は近年稀にみる大ポカ(遅刻)をやりまして、
リストのコンチェルトをまともに聴けなかったんです…。
(頭の中がまだコンサートの余韻でいっぱいで、
電車を乗り過ごし終点まで行っちゃいました…)
なので、さぞや素晴らしかったろうと推測するしかないのですが、
>ピアノがでしゃばらないような音楽作り
は、パルテノンと同じ印象だったということですね。
同じプログラムだから当たり前なんですが…。
アンコールのベートーヴェンは美しい音にうっとり…でしたし、
マーラーもパルテノンの時よりも迫力があって、
音に包まれているような素晴らしい体験が出来ましたし、
私はきっとホールが良く、リストもまともに聴いていたら
悩殺モノだったのでは…?と思ったのですが、
まいくま様の印象だと、そうでもないのですね。
遅れて入って最終楽章以降は聴けたのですが、
一番後ろでは、パルテノンよりは粒立ちのピアノが
聴こえて来たように思います。
今回は曲の特質もあったのでしょうが、
ヌーブルジェ氏の美音を浴びたい…と願っていたが為に、
ちょっと欲求不満…に感じちゃったのかもしれません。
来年の開催というリサイタルが待たれます。
ちなみに、ヌーブルジェ氏、マーラーを客席で聴いてらっしゃいましたね。
この蒸し暑いのに、相も変らず革のジャケット。
さすがEuropéenです。
投稿: まゆまお | 2010年6月28日 (月) 11時57分