次はツィメルマンのショパン
ラ・フォル・ジュルネの興奮がようやくおさまってきました。
ポゴレリッチという毒も味わってしまったものの、ヌーブルジェのシューマンはピカイチだったし、ベルトラン・シャマユのような新しい若い才能に巡り会うこともでき、とても満ち足りた日々でした。
この後、6月くらいまでは今年前半のピアノ・リサイタルラッシュのピークとなります。
明後日はいよいよ、クリスチャン・ツィメルマンのオール・ショパンプログラムを神奈川県のよこすか芸術劇場で聴いてきます。
【プログラム】
夜想曲 嬰ヘ長調 op.15-2
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 op.35
スケルツォ 第2番 変ロ短調 op.31
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 op.58
舟歌 嬰ヘ長調 op.60
ショパン・イヤーにふさわしい圧巻のプログラムです。
いずれ劣らぬ名曲揃い。
すべてが注目に値します。
ノクターンはラ・フォル・ジュルネでヌーブルジェが弾いた曲。
残念ながら聴きませんでした。
この曲ではツィメルマンの極上の美音を堪能できそう。
ソナタ第2番は先日のコロベイニコフによる怒濤の名演奏がまだ耳に残っており、ツィメルマンがまたどんな葬送行進曲を聴かせてくれるか。
ソナタ第3番は、ポゴレリッチによってズタズタにされてしまいましたので、「清く正しく美しい」表現を期待したいところです。
有名すぎてある意味新鮮味には乏しいスケルツォ第2番を同料理するか。
ショパン後期の最高傑作「舟歌」は、ケフェレックの艶っぽい演奏を聴きました。
ツィメルマンは知的で美しい演奏を聴かせてくれるでしょう。
これで、アンコールにマズルカでも弾いてもらえたら最高です。
よこすか芸術劇場は初めてのホール。
ホームページを見るかぎりは、本格的で響きの良さそうなホールです。
期待しましょう。
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