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2010年5月 8日 (土)

ホールの音響問題@ラ・フォル・ジュルネ

コンサートホールの音響にはいつも悩まされています。
ホール自体の音響と、シートの位置による聞こえ方の問題があると思います。
貴重なお金をはたいてライヴに行くのに、ホールの条件によって感銘度合いが大きく違ってしまいます。

ラ・フォル・ジュルネで使用する東京国際フォーラムは、専用音楽ホールが「ホールC」しかないわけで、今回も音響的な当たりはずれが随分ありました。
以下、ホールごとに感じたことをまとめてみました。

【ホールA】
5000人の収容能力があり、普通は国際会議などに使用されている。
クラシックのコンサートを開催するには広すぎる。
アーティストの姿が米粒のようにしか見えない。
それでも、思ったより音が聞こえたのは、実はPA(音響装置)を使用していたらしい

今回、舞台上手と下手に巨大スクリーンが設置され、演奏者の姿が大映しされた。
ピアニストの手元などもはっきり見えて、たいへんありがたかった。と言いたいところだが、気がつくと、スクリーンしか見ていない自分がいて、これではテレビ見ているのと変わらない、と思った。

ディテールはわからなくても、生の臨場感を味わうのなら、もしかしたらスクリーンはない方がよいのかもしれない。

【ホールC】
約1500席の音楽専用ホール
さすがに、音の響きは悪くなく、雰囲気は良い。
今回は1階中程の列の左手で聴いた。
ピアノを聴くには決してベストな位置ではないと思うが、ほぼ満足のいく音を聞けたと思う。

【ホールB7】
平土間式のだだっ広い正方形の部屋。
会議や展示会を予定しているようで、クラシックのコンサートには本来適さない。
今回、ショパンピアノソロ全曲演奏が主に開催され、一番たくさん聴くことになった。
このホールが曲者(くせもの)
シートの位置によって、かなり音響が違う。
前列近くはそこそこ良い音が聞こえたが、後列へ行くとかなり散漫な感じ。
また、どういうわけだか、ピアニストによって、影響を受けやすいタイプと受けにくいタイプがありそう。
ヌーブルジェのクリアで切れのある特質はほかなり消されてしまった。
逆に、オペラ・シティでは全然音が鳴らなかったエル=バシャはそこそこ響いていた。ケフェレックはあまり影響を受けないようだった。
不思議だ。

【ホールD7】
映画、演劇、コンサート用であり、残響可変装置もあるという。
なかなか雰囲気のある良い音がした。
「暗闇のコンサート」は照明が落ちたなか、ピアニストの姿も見えず、音だけに集中したのだが、ピアニストによる音色の違いが十分わかった。
ソロや室内楽を聴くのには大変適していると思う。

【G402,G409】
そもそも会議室。
コンサートをするには相当無理がある。
音響は超デッド
ピアノの場合、もろにダイレクト音が響いて、というか鳴っている。
大変迫力はあるが、音楽的にはかなり辛いものがある。
演奏する方にとっても、演奏の調整がたいそう難しいのだろうなと思う。
タッチやペダリングなどのテクニックが丸裸になる。

※番外編
【サントリーホール】

ラ・フォル・ジュルネ終了の翌日、ポゴレリッチを聴いたサントリーホール。
シート位置は2階のLB
以前から、音響が良いサントリーホールの中でも、LBとRBは一番音が良い、という噂だったが、LBは初めて。
実際聴いてみて、噂は本当だとわかった。RBより良いかも。
演奏者の姿も近く、ピアノの場合、後ろから見下ろす感じで顔は見えないが、演奏の全体像と手の動きはばっちり見える。
しかも、嬉しいのは、一流演奏家でもここはA席になりそうなので、少し安い。
安くて、演奏がよく見られて、音が良い、と三拍子揃っている。
今後も利用しようと思う。

ポゴレリッチの演奏解釈はきつく、叩きつける強音は聴くに堪えなかったが、弱音は良い音がした。

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コメント

まゆまおさま:

>コメントが少ないことを気にされておりましたので
>ド素人の私ですが、図に乗って書き込ませて頂きます。

お気遣い痛み入りますm(_ _)m
記事の更新は孤独な作業ですので、コメントは本当に励みになります。

>上記のホールの比較にはB5(ジョルジュ・サンド)がありませんが、
>今回はお聴きにならなかったのでしょうか?

そういえばそうですね。16も聴いたのに、ひとつもありませんでした。

>ラ・フォの場合は、特殊な空間を楽しめるので
>G409とかB5とか、それはそれで私は結構好きです。
>サロンで聞いたらこんな感じかなぁ…とか。

確かに、演奏家を間近に見ながら聴けるのは得難い体験です。
去年のG409だったか、ヌーブルジェのシャコンヌが鬼気迫るものであったことを思い出します。
ただ、皆さん小さくても手加減しない! ので「サロン」という優雅な感じよりか、緊張感を強いられることが多かったように感じます。

>ラ・フォならではということで…。

1,500円とか2,000円で超一流の演奏のダイレクト音を聞かせていただけるわけですから、贅沢な悩みではあります。


まいくま 様

こんにちは。
いつもマメな更新ありがとうございます。

コメントが少ないことを気にされておりましたので
ド素人の私ですが、図に乗って書き込ませて頂きます。

上記のホールの比較にはB5(ジョルジュ・サンド)がありませんが、
今回はお聴きにならなかったのでしょうか?

ヌーブルジェ氏の音を堪能するには、
音楽ホールがベストであることは当然ですが、
ラ・フォの場合は、特殊な空間を楽しめるので
G409とかB5とか、それはそれで私は結構好きです。
サロンで聞いたらこんな感じかなぁ…とか。
まぁ、楽器自体がずいぶんと違うでしょうけど…。

ピアノのダイレクト音も
演奏者と同じ音を聴いていると思うと
ワクワクします。

音楽の鑑賞という意味では、
全く邪道ではありますが、
ラ・フォならではということで…。

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