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2010年5月27日 (木)

エヴァ・ポブウォッカ リサイタル@日経ホール

ポーランドのピアニスト。1980年のショパンコンクールで第5位。マズルカ賞を受賞。現在ワルシャワ音楽院教授。

泰然とした弾きっぷり。あっさりと聞こえるのだけれど、実は結構ロマンティック。小品の作りが凝っている。アンコール4曲のサービスぶりで、そのアンコールがまたすばらしく、満足しました。

【前半】
ショパン:2つのノクターン op.55
ショパン:4つのマズルカ op.41
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 op.58

【後半】
シューマン:色とりどりの小品 op.99より5つのアルバムの綴り 第1~5曲
シューマン:アラベスク ハ長調 op.18
シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 op.22

【アンコール】
シューマン:謝肉祭から第12曲「ショパン」
ショパン:ワルツ 第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」 op.64-1
ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2
ショパン:スケルツォ 第1番 ロ短調

ノクターンはショパン後期の地味な曲。
ご挨拶がわり、ということで、まだここでははっきりポブウォッカの特徴はつかめず。あまり緊張を強いるタイプではないかなと。

ショパンコンクールでマズルカ賞をとったというだけあって、マズルカは変化に富んでいました。あまり知らない41-2、41-3も楽しめました。
(ちなみにナショナル・エディションによっているそうで、従来版とは曲の並びが違います。)

ショパン第3ソナタ。先日ツィメルマンの名演を聴いたばかり。
ポブウォッカは、ツィメルマンほどの迫力はないものの、十分余裕があって、いかにも先生らしいオーソドックスな演奏でした。
奇をてらわないので、先日のツィメルマンの演奏が結構個性的であったことがわかりました。
フィナーレはツィメルマンに匹敵するほど快速。ロンド主題の変奏を見事に弾き分け。
コーダの部分がやや乱れた感はありますが、非常に高いレベルの演奏でした。

後半のシューマン一つ目は、ほとんど知らない曲でした。
シューマンらしい性格的な小品。

次はよく知ったアラベスク。多少自分でも弾けます。
かなり早いテンポ。自由に曲を伸び縮みさせていて、ユニークです。
おもしろかった。

シューマン第2ソナタ
”のだめ”で取り上げられた、ややマニアックなソナタ。ハデハデの技巧を要します。

派手な曲なのに、なぜかあっさり聞こえる。
どっしりしていてアクションも控えめであるせいもありましょうか。
そのためか、やや聴衆の反応が悪く、カーテンコール2回目ではやくも拍手がまばら気味に。

かろうじて3回目につながり、アンコールが始まりました。

最初がシューマンの謝肉祭から「ショパン」と、今日のプログラムにちなんだ粋な選曲。幾分リラックスしたようで、実に軽いタッチで、シューマンが感じていた「ショパンらしさ」を表現。すばらしい。

2曲目、3曲目続けて、ショパンの最も有名なワルツ2曲。
最近はあまり聴きたいとも思わない垢まみれの曲ですが、これが実に良い。ニュアンスたっぷり、リズムがかなりが変化しますがいやらしくなく、自由闊達でした。

十分堪能して終演かと思いきや、さらに1曲。なんとスケルツォの1番が始まりました!これはとてもアンコールピースではありません。
何かがふっきれたような、怒濤のスケルツォ。プログラムの方は8分の力に抑えていたのだろうか、と思われるような熱のこもり方。
ラ・フォル・ジュルネのヌーブルジェも凄かったですが、タイプは違えど、これもまた凄みのある演奏でした。

というわけで、アンコールに圧倒されてしまったコンサートでした。

※ホールの音響はまあまあでしょうか。横須賀にくらべればずっと良かった。

※ポブウォッカの演奏は、体幹が安定して姿勢が良く、じたばたしないで、美しい。見習わなければ。

※ピアニストの東誠三さんがいらっしゃいました。身を乗り出して拍手されていました。

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