ショパン:ピアノ・ソロ全曲演奏第7部「生気あふれる日々」@ラ・フォル・
2008年のル・ジュルナル・ド・ショパンで、私がヌーブルジェを本物だと確信できたときのプログラムと同じものです。
ショパン:2つのポロネーズ op.26(ヌーブルジェ)
ショパン:2つのノクターン op.27(児玉桃)
ショパン:12の練習曲 op.25(エル=バシャ)
ポロネーズの1番と2番。普段弾かれることは少ないですが、十分すばらしい曲です。優れた演奏家の手にかかれば。
ここでのヌーブルジェは、なんだかやや抑え気味な感じに見受けられました。
もちろん、それでも十分ヴィルトゥオーソぶりは発揮しているのですが、朝のスケルツォとエチュードが炎が出るようだったのと対照的。
ダンス音楽とはいえ、ヌーブルジェの演奏のベースはインテンポ。
リズムをしっかりきざんで端正に演奏します。
そして叙情的な部分は幾分テンポを落とし集中した感じになり、ルバートはほのかにかける。
第2番のポロネーズでは、それに加え彼お得意の「間」の妙味をみせる。
抑えているよに聞こえたのは、ヌーブルジェの体調のせいなのか、シートの位置(かなり左側でした)のせいだったのか、私の予断が大きすぎたのか、朝弦を切ってしまって「ヌーブルジェさん、ちょっと抑えてください」と言われたのか・・・
本人に聞いてみたいところです。
児玉桃さんは音が明るく聞こえました。
エル=バシャはソフトなエチュード。
慌てず、騒がず、大切に。
一曲一曲に十分説得力はありますが、12曲まとめて聴くとなると、ヌーブルジェのような演奏が好きだなあ、私は。
ポゴレリッチ・ショックはまだ尾を引いていました。
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