最近のトラックバック

« 5/3朝のラ・フォル・ジュルネ会場 | トップページ | のだめカルテット@ラ・フォル・ジュルネ »

2010年5月 3日 (月)

ショパン:全曲演奏第4部@ラ・フォル・ジュルネ#221~ヌーブルジェ登場!

ショパン:ノクターン 変ロ短調 op.9-1(ケフェレック)
ショパン:ノクターン 変ホ長調 op.9-2(ヌーブルジェ)
ショパン:ノクターン ロ長調 op.9-3(エル=バシャ)
ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 op.20(ヌーブルジェ)
ショパン:12の練習曲 op.10(ヌーブルジェ)

昨日の11時まで弾いていたケフェレックがまず朝一で登場。お疲れ様です。
疲れもみせず、華やかなノクターンを聴かせてもらえました。

そして、いよいよヌーブルジェの登場です。
ワシントンからの移動で、時差ぼけが心配です。
足取りは軽やか。今日はジャケットはなしで、黒いシャツの前ボタンを全部閉じてチャイナ服のような出で立ちです。

最初の一音を待つ。
ソフトペダルを踏んでいるので、キラキラの透明感こそありませんが、彼らしい硬質なショパンが始まります。
ほぼインテンポで集中が高まる。かすかなルバート。
装飾音のセンスが良い。
何度目かの主題で、今度はテンポをアップする。
最後までソフトペダルは踏み通しでした。
コーダの細かいパッセージはあわてない。
最後、左手のテヌート音を強調する。
エレガンスあふれた演奏。
集中して聴いたのでため息が出てしまいました。

エル=バシャのノクターン。
優しい音は相変わらず。今日はちょっとリズム感が今ひとつでしょうか。
疲れがでているのか。

さて、ここからがヌーブルジェの独断場です。

まず、スケルツォ第1番
実にクリアで豪快。快速テンポ。音がすべて見える。決めが鋭い。
中間部はぐっとテンポを落とす。インテンポのほのかな叙情はいつものとお
り。音がだんだん小さくなる。消え入るようなピアニシモ。
コーダはまた豪快に一気呵成。
ブラボー。
やはり動画などで見ているより、はるかにすばらしい。
パッションにあふれている。

そして、待ちに待ったエチュードOp.10
ナントではやや調子悪そうでしたが今日はどうでしょうか。

全編、ものすごいヴィルトゥオージティ。スリルあるれるスピード感と、メリハリ、強烈なフォルテシモ、ほのかな叙情。
CDでさんざん聴いていましたが、だいぶ変わっています。
特に今日は感情の乗せ方がいつもより激しいような。
その分、ややフォルテが大味になってしまっていたのはしかたないところか。
もしかすると、今日は普通のリサイタルよりは聴き慣れていない人が多いことを見込んで、緻密さや繊細さよりも、大胆さを強調したのかもしれない。

別れの曲の中間部圧巻、アタッカのように弾かれた4曲目も超絶。
事件は9曲目に起きました。
演奏中に「バシッ」という音。
高音部の弦が切れてしまったのです
ショパンの時代、まだピアノが弱かったせいもありますが、リストなどはバシバシ弦を切っていたらしい。
ヌーブルジェもとうとうやってしまいました。

11曲目の艶っぽい演奏の後、最後のこれまたパッションあふれる革命エチュードが終わると、割れんばかりの拍手とブラボーの嵐。
さすがに今日はアンコールなしでしたが、聴衆もいたく感激したようです。

いつもはピュアでクリスタルガラスのような響きを演出するヌーブルジェが今日は真っ赤な炎を燃やしているようでした。
予想していた以上に吹っ飛びました。

昨日は、どちらかというとフランス風エレガンスに満ちた演奏をたくさん聴いたので、テクニクカルでストレートな今日のヌーブルジェは胸のすくような演奏でした。

1年間待った甲斐がありました。
今日は、もうこれで帰っても悔いが残らないくらい満足でした。

« 5/3朝のラ・フォル・ジュルネ会場 | トップページ | のだめカルテット@ラ・フォル・ジュルネ »

ヌーブルジェコンサート鑑賞記」カテゴリの記事

ラ・フォル・ジュルネ」カテゴリの記事

コメント

まゆまおさま:

お疲れさまでした(お互いに!)

先ほどようやく3日のコンサート記事を全部書き終わりました。
何せ、ネタが満載で大変でした。
ヌーブルジェ以外にも、ポゴレリッチとコロベイニコフ。

そういえばフライング拍手がありましたね。
まあ、初めての人ではわからないでしょうからね。

メガネは私も相当気になっていました。
そこでメガネを直しますか!って感じでしたね。

たぶん、メガネ替えたような気がしますが。

今日(昨日)はシューマンの協奏曲の最高の演奏が聴けたことで、それまでの疲れがすべてチャラになりました。
明日(今日)は英雄ポロネーズでカタストロフィを味わいたいです。

まいくま 様

こんばんは。
連日お疲れ様です。

今日は私も一日がかりで疲れましたが、
帰宅しても、まだ耳には、
スケルツォに始まって(何故かノクターンではない)、
ポロネーズ、シューマン…と
ヌーブルジェの響きが残っていて、幸せです。

それにしても“弦切れ”驚きました…。
時々あることなんでしょうか?
進行を止めるわけにも行かず、気の毒でした。

>ややフォルテが大味になってしまってもしかすると、
>今日は普通のリサイタルよりは聴き慣れていない人が多いことを見込んで、

エチュードの1曲目の後の拍手が
一つの原因じゃないかと…?
ちょっとイラっとしたようにお見受けしました。

それに曲と曲の間を取りすぎると、
またいつ拍手が入るか…という感じで、
ちょっと調子が狂ったんではないでしょうか?

それと、私が気になったのは“メガネ”。
以前は演奏中はかけていませんでしたし、
ナントの時はかけていましたが、
演奏後にちょっと上げるくらいでしたが、
今日は演奏中に
何度も何度もずり落ちたメガネを
上げていて、大丈夫かしら?と気になりました。

その次の222の演奏会用アレグロは、
遠目からでしたが、メガネなしで
やっていたように見えましたが…?

その後ネジでも締めてもらったんでしょうか、
チェロソナタ以後はメガネを上げる回数は
かなり減っていました。

…くだらない話で失礼いたしました。

また、明日も早朝から頑張りましょう!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1169149/34501761

この記事へのトラックバック一覧です: ショパン:全曲演奏第4部@ラ・フォル・ジュルネ#221~ヌーブルジェ登場!:

« 5/3朝のラ・フォル・ジュルネ会場 | トップページ | のだめカルテット@ラ・フォル・ジュルネ »

twitter

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ