イム・ドンヒョク コンサート@ラ・フォル・ジュルネ#374
1984年韓国ソウル生まれ。10歳でモスクワに移住し、音楽学校に進んだ。2001年のロン=ティボー国際コンクールで優勝して注目を集めた他、05年のショパン国際コンクールでは第3位となる
【プログラム】
ショパン:マズルカ イ短調 op.17-4
ショパン:マズルカ ハ長調 op.56-2
ショパン:マズルカ 嬰ハ短調 op.63-3
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 op.61「幻想ポロネーズ」
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58
チケットを取るのに苦労した公演です。
CDでもライヴでも聴いたことはありません。
ただ、ショパンコンクールの時に、ノクターン13番ハ短調を弾いている映像を見たことがあり、迫力があって印象に残っています。
期待をもって望みました。
ホールはG409でまたまたデッドな場所。
ドンヒョクのマズルカは、さすがにショパンコンクール入賞者だけのものはあったと思います。音もリズムも磨かれている。
幻想ポロネーズも立派で構成感がしっかりしている。
終結部のオクターブの連打は聴いたことがない強烈なものでした。
もしかしたら、ドンヒョクは小品よりある程度構築的な大曲のほうがあっているのかも。
ソナタをしっかり聴きたかったところなのですが、ここにきて疲れがピークに達してきたのか、だいぶ意識がもうろうとしてしまいました。
というわけで細かくコメントできるほど覚えていないのですが、思ったとおり、ソナタは堂々としていて興に乗っているようでした。
ドンヒョクもまた小柄なのに、大迫力。
第3楽章は左手できっちり「ずん、、、、ちゃちゃ」のリズムをきざみながら、右手は案外大きく音を出し、耽溺することはない。
第4楽章は慌てずに落ち着いた開始。最初を急いでしまうと後大変なことになってしまいますからね。
一気呵成に弾ききるというより、確かめるように変奏を進めていたと思います。
なかなか強烈でした。
ただ、いかんせん、今日のホール(会議室)では、音楽がダイレクトすぎて、正直初めてでは音色や響きやひ表現の雰囲気がよくわからない。できれば、普通の音楽専用ホールで聴いてみたいです。
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