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2010年5月 4日 (火)

ショパン:ピアノ・ソロ全曲演奏第12部「豊穣のノアン」@ラ・フォル・ジュルネ#325

ショパン:タランテラ 変イ長調 op. 43(エル=バシャ)
ショパン:幻想曲 ヘ短調 op. 49(エル=バシャ)
ショパン:即興曲第3番 変ト長調 op. 51(エル=バシャ)
ショパン:3つのマズルカ op. 50(ケフェレック)
ショパン:スケルツォ第4番 ホ長調 op. 54(ケフェレック)
ショパン:バラード第4番 ヘ短調 op. 52(ケフェレック)
ショパン:ポロネーズ 変イ長調 op. 53「英雄」(ヌーブルジェ)

いよいよ私のラ・フォル・ジュルネ2010は最後です。
締めはヌーブルジェの英雄でスッキリ終わりたいところです。

エル=バシャはさらにソフトさに磨きがかかった、というか、少しお疲れなのかも。破綻はしていないし、ソフトに作っていることは、2008年のル・ジュルナル・ド・ショパンの頃と違ってモーツァルトのレッスンで1年苦しんだ者としては多少わかるようになりました。
でも、やや精彩を欠いている感じがしました。

対照的にケフェレックは連日の激務にもかかわらず、元気いっぱい
コミック「ピアノの森」で最近カイが弾いたマズルカ3曲。
思わずマンガの情景が思い浮かんでしまいました。
ノリノリで最高。
スケルツォ4番は、4曲の中でもっとも「諧謔」的要素にあふれ、それでいて、深い。その諧謔性と深みを見事に表現。
バラード4番は、華麗な変奏と物語要素の強い劇的な表現。やや性急かもしれないけれど、そこはまたエレガンスによる統一の範囲に収め、コーダも圧倒的でスタンディングオベーションも出るようでした。

そしてわがヌーブルジェが最後に登場。
なんと、初めて見る白いシャツです。
ル・ジュルナル・ド・ショパンの時にはスピード感で一気に押し切ったものでしたが今日はどうでしょう。

ややペダルで響かせ、スピードは幾分抑えた感の出だし。
ポロネーズが始まり、今日はどちらかというとフレーズごとにしっかり確認をいれているようで、怒濤の推進という感じではない。
和音が厚くなる主題の提示も、前に聴いた時より凄みがなく、技巧も全般的にやや不安定。あれれ、今日はどうしたのでしょう?
中間部の行進曲風連打のピアノからフォルテへの盛り上がりも想像までいかなかったし、その後の叙情的なメロディー部分はいつもならテンポを落として集中するはずのところが、やや性急。
コーダからフィナーレもちょっと投げやりな感じ。

なんだかとても変でした
他のファンの方は東京最後のヌーブルジェをどう見たでしょうか?

時差ボケで疲れがピークに達していたのか、次に金沢に行かねばならないから焦っていたのか、私の聴いていた位置がいけなかったのか、そもそもホールとの相性が悪いのか(ホールB7ではとうとう彼のクリスタル音を聴くことはできませんでした。)

でもエル=バシャやケフェレックはそこそこ「らしい音」を出していたし、ヌーブルジェ自身も昨日のホールCのコンチェルトでは、みずみずしい音を出していました。

なんだか原因がよくわからずすっきりしないまま、私のラ・フォル・ジュルネは終わってしまいました。

※一度アップして、一途なファンでありながらちょっとネガティブなことを書きすぎたと反省。
いや、もちろん素晴らしい演奏ではあったのですが、期待がふくらみすぎてしまっていて、抱いていたイメージと食い違いが出てしまったことが主な原因です。

※外的原因と考えられるのが、ホールでのシート位置。今回はついぞ真っ当な位置のシートが手に入りませんでした。
ホールB7での全曲演奏シリーズはすべて最初の抽選で当たったのに、ついていなかったです。

※ホールCのシューマンの協奏曲の時も、1階ながらかなり後ろの左側という、あまり良い条件でなかったにもかかわらず、クリスタル音が聞けましたので、ホールB7自体の問題もかなりあったと思います。

※最初の演奏での弦切り事件、眼鏡ずり落ち事件の影響は全く不明。

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コメント

まゆまおさま:

ボレロは今回聴かなかったです。
時間は空いてたのですが、聴きすぎて夜のシューマンに差し支えるといけないと思い。
タランテラはエル=バシャのソフト演奏を聴きました。

金沢ではホールもあると思いますが、ヌーブルジェ自身も、ぼちぼち時差ぼけが完全解消する頃合いで、若いだけに元気が回復していたのかもしれませんね。

協奏曲のCD、たしかに出して欲しいです。
シューマンでも、リストでも、ショパンでも、ブラームスでも。
名盤になること間違いなしです。

まいくま 様

こんばんは。
度々すみません。

私、なんか勘違いしてました。

ボレロ、フツーに東京でもヌーブルジェ氏が弾いてましたね。

何を思い違いしていたんでしょう…?
あ、タランテラです、全然ちゃうやん…!
お恥ずかしい…失礼いたしました…赤面…。

それはそうと、コンチェルトのCDリリースして欲しいですね。

まゆまおさま:

早速レポートありがとうございます!

>それはそれは素晴らしかったです!
>無理して行った甲斐がありました。

うー、私も行けばよかった。
昨日は3時間も拷問のような音楽を聴かされてました。
大失敗でした。

>それで、一番年少のヌーブルジェ氏にお鉢が回ってきて…

結構、それあると思いますよ。
「フーガはぜひジャンで!」とか(^^;)

>ボレロは、東京で聞いたエル=バシャさんのとは全然違う世界でした。

ボレロ、タランテラとかエコセーズも私、ヌーブルジェで親しんだので、あのノリノリキレキレ演奏がしみついてしまっていて、エル=バシャの演奏を聴くと、別の曲みたいに聞こえます。

>ポロネーズ ハ短調 Op.40-2は、
>東京ではバル=シャイの「軍隊ポロネーズ」の大熱演の後に
>演奏され、さぞやりにくかろうと思いきや、とってもいい感じで
>かっこよかったので再び聴けてよかったです。
>低音に、シビレました~。

軍隊ポロネーズって、全然名曲と思わないんですよね。
40-2の方が絶対格好良い。
と思うようになったのもヌーブルジェのおかげです。
今回聴けなくてとても残念でした。

>16歳の時のCDよりも速かったかもしれません。

スピード違反ですね!

続いて演奏されるOp.10-6とのメリハリを効かせるのかと思いきや
こちらも速くて、!?って感じでした。
まぁ、徐々に落ち着いていきましたけど…。

>最後にはスケルツォ。
>全曲演奏会ではスケルツォの後エチュードOp.10でしたが、
>こちらでは順番が入替っています。
>でもその方が真っ当ですよね、聴く方も演奏する方も…。

エチュード全曲でないから、スケルツォ最後ですね。

>今回は弦切れもなく、アンコールは

そんなに切ってたら怖いものがあります(^^;)

>ノクターンOp.15-2でした。
>プログラムに入っていたらいいな、と思っていた曲だったので
>嬉しさひとしお。

もう、良い曲全部そろってしまいましたね。
本当にうらやましい。
これで、1500円ですものね。

>音のいいホールでしたし、
>ヌーブルジェ氏の輝く音の世界を満喫できました。
>あぁ…ホント、うっとり…でした。

金沢市アートホールですよね。
音楽専用ホールで308席。
ピアノを聴くには最高です。
ホールの重要性を、今回また再認識しました。

>シューマンも東京同様素晴らしかったです。

あの演奏を2回も聴けるとは!

>ただ、例の“メガネ問題”が、再発していて、
>メガネは上げるわ、譜面はめくるわで、
>相当忙しかったです…。

おやおやどうしたのでしょう。
東京でも譜めくりだけでも、相当ヒヤヒヤものだったのに。

>シューマンも先入観から全然興味がなかったのですが、
>予習のために聴いて、今回の演奏で好きになって、
>ヌーブルジェ氏のお蔭で世界が広がります。

私もシューマンのコンチェルトは、それほど親しんでいなかったのが、今回でもう完全に虜(とりこ)になってしまいました。
第3楽章の「ターン、ティーラリラ、ターン、タッ、ターン」というリズムがまだ頭に渦巻いています。

>ライト・アット・ワンスでなければ
>ダビングして差上げてもいいですが…。

これはお気持ちだけで十分です。
著作権とかの問題があるでしょうから、やめときましょう。
ありがとうございます。


まいくま 様

LFJが終わっても、
まだまだレポートネタ山積ですね!
お疲れでしょうが、ゆっくり読ませていただきますので
ゆっくりupして下さいませ。お待ちしております。

>実はまゆまおさんの感想を聴いてみたかったもので

と、とんでもない…。
私なんぞの愚にもつかないコメントなど、
お恥ずかしい限りです…。
じゃぁ書くな!って感じですけど、
この感動を共有してくれる人が周りにいないので
拙いなりにも、お邪魔している次第です。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

>>ご本人が、ショパンモードじゃなかったのかな?と…。

なんて書いちゃいましたけど、
金沢のリサイタルでは、
当然ながらオールショパンでしたが、
それはそれは素晴らしかったです!
無理して行った甲斐がありました。

ボレロ イ短調 Op.19以外は、
東京でも聴けるプログラムでしたが、
金沢とはスタンスが違ったように思います。

全曲演奏会の曲目は、
児玉桃さんによると、
「6人がそれぞれ弾きたい曲を出し合って決めたけれど
不思議と重ならなかった」ということですが、
多分ノクターンOp.9-2なんて誰も弾きたいって
言わなかったんじゃないでしょうか?
それで、一番年少のヌーブルジェ氏にお鉢が回ってきて…

…なんて、想像すると、全曲演奏会は
全曲を年代順に演奏することが目的なので、
演奏者としても演奏曲や曲順などで
妥協する点が多少ともあったのではないでしょうか。

その点、金沢のリサイタルでは、
ご自身で組まれたショパンプログラムでしょうから、
“ヌーブルジェ氏のショパン”ワールドが堪能できました。

ボレロは、東京で聞いたエル=バシャさんのとは全然違う世界でした。
CDにも収録されていますが、それともちょっと違って、
私の感覚では、ホセ・イトゥルビ国際コンクールの時の
「巡礼の年」を彷彿とさせました。
超ノリノリでした。

ポロネーズ ハ短調 Op.40-2は、
東京ではバル=シャイの「軍隊ポロネーズ」の大熱演の後に
演奏され、さぞやりにくかろうと思いきや、とってもいい感じで
かっこよかったので再び聴けてよかったです。
低音に、シビレました~。

ノクターンOp.37-2でクールダウン。
その後のエチュードOp.10-4は、すっごく速くて、
16歳の時のCDよりも速かったかもしれません。
続いて演奏されるOp.10-6とのメリハリを効かせるのかと思いきや
こちらも速くて、!?って感じでした。
まぁ、徐々に落ち着いていきましたけど…。

最後にはスケルツォ。
全曲演奏会ではスケルツォの後エチュードOp.10でしたが、
こちらでは順番が入替っています。
でもその方が真っ当ですよね、聴く方も演奏する方も…。

今回は弦切れもなく、アンコールは
ノクターンOp.15-2でした。
プログラムに入っていたらいいな、と思っていた曲だったので
嬉しさひとしお。
かっ飛ばし系の曲が多かったので、
最後はしっとりと…。
音のいいホールでしたし、
ヌーブルジェ氏の輝く音の世界を満喫できました。
あぁ…ホント、うっとり…でした。

このあとシャマユさんを聴こうかと
思っていたのですが、
しばらくヌーブルジェワールドに浸かっていたかったので、
折角のLFJでしたが、止めてしまいました。

シューマンも東京同様素晴らしかったです。
ただ、例の“メガネ問題”が、再発していて、
メガネは上げるわ、譜面はめくるわで、
相当忙しかったです…。

こちらのアンコールは、
エチュードOp.25-2でした。

シューマンも先入観から全然興味がなかったのですが、
予習のために聴いて、今回の演奏で好きになって、
ヌーブルジェ氏のお蔭で世界が広がります。

>BSで放送していたのでしたね。
>再放送されると嬉しいです。

NHKは結構使いまわすので、
再放送されるかもしれませんね。
さすがに10時間放送は無理なので、
細切れか縮小版になるでしょうけど。
ライト・アット・ワンスでなければ
ダビングして差上げてもいいですが…。
(Blue Rayにしてからディスクに焼いたことがないので
あまり自信がありませんけど)

調子に乗って、エラそうに長々とコメント、
失礼いたしました…。

まゆまおさま:

いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
実はまゆまおさんの感想を聴いてみたかったもので、記事に匂わせてしまいました。

>(金沢、“弾丸”で行ってきます!)

おーうらやましい!
私、今日はポゴを入れてしまいました。
でも、あのクレージーな演奏だったら、あまり気が進まない・・・
金沢行きたいとこです。

>確かに最高の出来、という感じではなかったようですね。

やはりそう思われますか。

>スケルツォ1番やエチュードOp.10も
>ル・ジョルナルド…の時の方が
>凄かったと思います。

ル・ジュルナルドの時は私聴いておらず。
今回スケルツォとエチュードの時は前列の方にいたので、
それなりの迫力で聞こえたのですが、記事にも書いたように
やや荒っぽさは感じていました。

>会場のせいかもしれませんね。
>間口が広くて、フラットで、散漫な感じ…。

たぶんその影響は大ですね。
座席位置でも相当違って聞こえそうだし。

>ご本人が、ショパンモードじゃなかったのかな?と…。

そうですね。
今年のプログラムはフランスものとかが多そうで。
ショパンだけに固まる年齢でもないですしね。

>ちなみにメガネ問題は、
>万事解決したようでよかったです。

みたいですね。

>NHKの番組を確認したら、
>やはり『演奏会用アレグロ』の時は
>メガネなしでした。

BSで放送していたのでしたね。
忙しくてそこまで準備しきれませんでした。
再放送されると嬉しいです。

>…長々と失礼いたしました。

なんのなんの。
昨日は1日で700アクセス以上あったのに、案外コメントいただけないものですから、嬉しいです(^^)
記事内容がマニアックすぎて、引かれてしまうのですかね・・・

金沢でのヌーブルジェの演奏の様子を、ぜひ教えてくださいね!楽しみにしております。

まいくま 様

こんばんは。
とうとう終わりましたね。
3日間お疲れ様でした。

「英雄ポロネーズ」、
私もこれが東京最後のLFJでした。
(金沢、“弾丸”で行ってきます!)

私は、ル・ジョルナルド…では聴いておらず
今回初めてだったのですが、
前回出色の出来だったと聞き期待していました。

まいくま様のように細かい分析は出来ませんが
確かに最高の出来、という感じではなかったようですね。

そういう意味では、
スケルツォ1番やエチュードOp.10も
ル・ジョルナルド…の時の方が
凄かったと思います。
終演後、おそらくあの会場にいた8~9割くらいの人が
ヌーブルジェ氏に魅了されたんではないかと思います。
圧倒的な演奏でした。

会場のせいかもしれませんね。
間口が広くて、フラットで、散漫な感じ…。

それと、まったくの憶測ですが
ご本人が、ショパンモードじゃなかったのかな?と…。
今回のプログラムでは、
ネタおろしはチェロソナタぐらいですし、
コンチェルトはシューマンだし、
ソロのコンサートもなかったですし。
“ショパン弾き”って言われたくないようなことを
以前ライナーノートで読んだ気がします。

…え、えらそうに、素人が大変失礼いたしました。

ちなみにメガネ問題は、
万事解決したようでよかったです。
4日は一回も演奏中に上げることはなかったです。

NHKの番組を確認したら、
やはり『演奏会用アレグロ』の時は
メガネなしでした。

…長々と失礼いたしました。

また、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

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