ヌーブルジェ ピアノ・コンチェルト三昧
今年は何のかの言って、3曲もヌーブルジェのピアノ・コンチェルトを聴くことができます。
(まだラ・フォル・ジュルネはチケットが取れると決まってはいませんが・・・)
今年演奏されるものと、過去にヌーブルジェが演奏したピアノ・コンチェルトを私の知るかぎりあげると
2007年 ラヴェル:ピアノ・コンチェルト
2009年 モーツァルト:ピアノ・コンチェルト 第9番「ジュノム」
2009年 ベートーヴェン:ピアノ・コンチェルト 第1番
2010年 シューマン:ピアノ・コンチェルト
2010年 リスト:ピアノ・コンチェルト 第2番
2010年 ブラームス:ピアノ・コンチェルト 第1番
一人のピアニストがこれだけ短い期間に6曲も違うコンチェルトを日本国内だけで演奏するとは、なかなかないことかもしれません。
私は最初のラヴェルは、まだヌーブルジェを知らなかったので聴いていません。
曲目を眺めていて思うのは「やはり普通でないヌーブルジェ」ということです。
まずラヴェルは、「左手のための」の方が、普通はポピュラーでしょう。最近では「のだめ」で取り上げられていたりして、この両手の曲もメジャーになりつつあるのかもしれませんが。
モーツァルトは、「ジュノム」はマニア受けのする名曲だとは思います。
でも、普通のはいりとしては20番、21番、23番、24番などでしょう。
ベートーヴェンはもちろん5番「皇帝」
次が3番か4番で、1番はベートーヴェンの意欲作とはいえ、一般的人気から言ったら4番目なのでは。
シューマンも良い曲です。
しかし、シューマンだったら「グリーグ」ではないでしょうか。
リストは以前にも書きましたが、2番はとてもマイナーで、どうしたって1番です。
ブラームスの1番も名曲。
でもやはり後年の2番の名曲度には及ばないでしょう。
よくもまあ、これほど「一般受け」を避けるものです。
確信犯だとしたら、相当な自信の現れだと言えましょう。
コンチェルトが得意だったり好きそうなピアニストがいます。
ツィメルマンなども、独奏曲のCDはさっぱり出さないのに、コンチェルトは最近でもたまに出します。
そのどれもが名演で、得意なのだろうなあ、と感じています。
ヌーブルジェもそうかもしれない期待があります。
将来の来日時にも、どんどん演奏してくれるかもしれません。
名曲ながらややマイナーなものから順番に・・・
例えば・・・
ショパンなら2番。
モーツァルトなら10番台。20番台だったら22番とか。
ベートーヴェンは4番。
ラフマニノフだったら3番。
そして、当分演奏してもらえそうもないもの。
ショパン1番。
モーツァルト20番、23番。
ベートーヴェン5番「皇帝」。
ブラームス2番。
チャイコフスキー1番。
ラフマニノフ2番。
もっともこのあたりになると、結構聴き飽きていて、あえてコンサートに大枚はたこうという気持ちは萎え気味ではあります。
なので、ヌーブルジェのプログラム構成は私は嫌ではありません。
2011年はリサイタル・ツァーが行われる予定のようです。
コンチェルトも1曲くらいは披露されることを切に期待しています。
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