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2010年3月の20件の記事

2010年3月31日 (水)

金沢のラ・フォル・ジュルネは理想的だったかも

昨日、「ラ・フォル・ジュルネは誰のためのものか?」という記事を書きかけて落ちてしまい、続きを書こうとしましたが、重くなりそうなのでやめました。

東京のラ・フォル・ジュルネがいろいろかかえる矛盾をあれこれ考えていたら、逆に去年行った金沢のラ・フォル・ジュルネの良さを思い出しました。
そちらの方が書きやすい。

金沢が良かったのは、まず、人がそれほど多くないこと。
もちろん、ある程度賑わってはいましたが、東京ほどごったがえしていません。
当日券も十分余っており、それを買うために列をなすこともない。
それこそ、ふらりと行って、当日券を買って、すっと入れる状態でした。
(私はヌーブルジェの2公演しか前売りを買いませんでしたが、結局その他にも3公演ほどふらっと聴いてしまいました。)

有料会場は音楽ホールなので音質も良い。

聴衆は子供連れの家族が目立つ。
幼児もいる。
だから、演奏中騒ぎだして、お母さんが慌てて抱きかかえて脱出することもありました。
全体的に、コアなファンでない人たちが多かったような気がします。

また、石川県立音楽堂の前には、テラスが用意されており、朝方行ってみるとアーティストらしき人たちが、三々五々集まってお茶をしていました。
その中には、ヌーブルジェとバルシャイも居て楽しそうに話していたではありあませんか。
もう、至近距離でその様子を観察してしまいました。
(英語もフランス語も話せないので、見ているだけだったのが残念です)

金沢駅の構内では、子供の合唱団が合唱をしており、駅を通りすがる人々が足を止めて子供たちの歌声に聞き入っていました。

音楽堂の反対方面からも、なにやらブラスバンドの音が響いてきていました。
音楽堂の隣の全日空ホテルの中でも、無料の演奏会が開かれている。
音楽堂の地下の無料公演会場では、1日中、セミプロレベルの人たちによる、モーツァルト・ソナタの連続演奏会が開かれている。
その脇にはプレスセンターがあって、ガラスごしに、ヌーブルジェが演奏後にインタビューを受けている姿も見える。

町全体がこじんまりしており、自然な感じでクラシック音楽にあふれていて、溶け合っているようでした。
アーティストとも距離が近い。
そして、まったりと、幸せな感じで1日を過ごせました。

ルネ・マルタンは、こんな感じの音楽祭を目指していたのではないのかなあ、というような想像をします。
それくらい、金沢にはラ・フォル・ジュルネはよくはまっていたと思います。

東京でも、国際フォーラムの中や、丸の内近辺でさまざまな音楽の催しが行われていますが、とにかく人がごったがえしており、「イベントをやっているんだ!」という雰囲気が満々。「熱狂の日」ということでは熱狂度は十分ながら、ほのぼの幸せというより、一生懸命遊ばなくては、という感じ。
必死の形相で、ホールからホールへかけずり回っていた気がします。

金沢市の人口  :45万人
東京都23区の人口:870万人

約20倍違います。これでは集客度が違うわけです。
周辺地域もあるわけですから、実際はもっとカバー人口は違うはずですね。

金沢であれば、クラシックのコアのファンも、通りすがりのたまたまファンも、それなりに十分楽しめる音楽祭になっていたなあ、と今思い返しています。
今年は行きませんが、いつかまた行ってみたいと思っています。

2010年3月28日 (日)

一ノ瀬 海ようやくショパンコンクール第2次予選に登場

といっても、これはコミックの中の話。
閑話休題といったところです。

《ネタばらしにつき注意》
コミックモーニングに、不定期連載されている「ピアノの森」
不定期というより、ほとんど随意、というか、お気に召すままのような連載状況になってきてしまっています。
一度落ちたこともあります。

一色まことは相当苦しんで描いているのでしょうか。

カイが参加しているショパンコンクールが始まってから、ずいぶん経ちますが、遅々として物語がすすみません。
ライバルをいろりろ登場させすぎて、その中でカイが台頭する感じを描くのは、結構しんどいのかもしれません。よほど明確なスタイルを、各キャラクターに与えないとならないでしょう。

先週のモーニングで、ようやく、2次予選でカイの出番が回ってきました。
いよいよ、カイが弾き始めます。
曲はショパン:マズルカのOp.50の3曲から。
ソナタの3番も予定されているようなので、いよいよ、阿字野を超克できるかどうか、という局面にくるのですね。

あんまり連載がのんびりしていると、秋の本物のショパンコンクールが始まってしまいます。

コミックよりおもしろいドラマがあるかもしれませんから、それまでには、コミックのほうはコンクール終わらせておかないといけないのではないかなあ。

2010年3月27日 (土)

『クラッシックの音楽祭がなぜ100万人を集めたのか』(片桐卓也)

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「ラ・フォル・ジュルネの奇跡」と副題のついた新刊書。(ぴあ発行)
著者の片桐卓也氏は、クラシック音楽のライターで、ラ・フォル・ジュルネのクラシックソムリエを務めています。

ラ・フォル・ジュルネがどのように始まり、どのように日本に伝わり、今日の盛況をみたのか、その経緯や理由を記したドキュメンタリー風の内容です。
天才プロデューサーである、ルネ・マルタンのエピソードやインタビューを中心に、梶本音楽事務所(現カジモト)社長の梶本眞秀、東京国際フォーラムの関係者など、ラ・フォル・ジュルネを作り上げた人々の関わり合いが述べられています。

ラ・フォル・ジュルネを楽しんでいるファンにとっては、とても興味深い内容に仕上がっているでしょう。
ぜひ、今年の本番前に読んで、さらに思い入れを深くすれば、楽しみも倍増すること請け合いです。

いくつか私が興味深かった内容をご紹介します。

ルネ・マルタンは子供の頃好きだったのはクラシックではなく・・・
ピアノの祭典「ラ・ロック・ダンテロン」の最初のスポンサーはある日本の会社だった。
「ラ・ロック・ダンテロン」の初期の頃のピアノはスタンウェイではなく・・・
ナントのラ・フォル・ジュルネがなぜ1月開催になったかというと・・・
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの最初の最初のきっかけを作った人物は・・・
なぜ東京国際フォーラムでの開催になったかというと・・・
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの第1回の顛末は・・・
ラ・フォル・ジュルネでできる3つの楽しみ「はしご」「△△△」「○○○」
金沢のラ・フォル・ジュルネが開かれるきっかけは・・・

などなど。

ちなみにヌーブルジェに関する言及は2カ所。

2007年のナントで、アマチュアを指導した話。
ラ・フォル・ジュルネで紹介された新しい才能の例。

著者は、ヌーブルジェには好印象を持っているようです。

そんなこともあって、私の読後感は満足でした(^_^;)

2010年3月25日 (木)

チェロ・ソナタまたもや敗退(;_;)

昨日、通常の「チケットぴあ」の先行抽選販売の結果が出ました。
またもやヌーブルジェ&ヴァシリエヴァによるチェロ・ソナタは落選してしまいました。

当選確率が倍という、「ぴあ」のプレニアム会員になっておけば良かったと気がつきましたが時すでに遅し。

残るは一般販売のみです。
この様子だと、一般販売もかなり望みが薄いことでしょう。
何せ、ネットがつながらなくなってしまうのですから、どうしようもないです。

これだけヌーブルジェに思い入れているのに、神は容赦ないです。
2008年のル・ジュル・ナル・ド・ショパンの3日目以来、日本で聴けるプログラムの異なるコンサートはすべて聴いてきただけに、ここで落とすのは何とも悔しい限り。
(たぶん、2009年2月の大阪でのモーツァルト:ピアノ協奏曲「ジュノム」以外は全部聴いているはず。金沢も行ったし、N響公演も2回聴きました)

最後はオークション頼みになってしまうのでしょうか。

それにしても、ラ・フォル・ジュルネ&ショパン人気は凄いものです。

2010年3月23日 (火)

ツィメルマン2010年来日公演のプログラムが判明か?

「音楽の友4月号」別冊付録のコンサート・ガイドを見ていたら、クリスチャン・ツィメルマンの今期の来日コンサートのうち、なぜか、神奈川の横須賀芸術劇場で行われるリサイタルのプログラムだけ、情報が載っていました。

オール・ショパン・プログラムで、ソナタの2番と3番を演奏することはすでに発表されています。

その他の曲として、
  スケルツォ、即興曲、マズルカ
とあります。

ソナタもそうですが、これらの曲はCDでは聴けないものばかり。
(スケルツォの2番だけはDVDになっている)

スケルツォは1番から4番まで、何でも楽しみです。
もし1番だったら、ヌーブルジェのラ・フォル・ジュルネでの演奏と比べられます。
3番だとポリーニの演奏などとの違いがわかることでしょう。

即興曲は確か3回前の来日リサイタルの時、1曲聴いたと思います。(前回がベートーヴェン32番とブラームス119、シマノフスキ、2回前がモーツァルト10番ソナタ、ベートーヴェン悲愴ソナタ、ラヴェル、その前がブラームス118、ベートーヴェン31番ソナタ、ショパン即興曲、ショパン3番ソナタだったかな?)
その時同時に聴いたソナタ第3番は圧巻でした。

ツィメルマンのマズルカは、たぶん私は聴いたことがありません。
ポーランド人だけに、どういうリズム感で弾くかがとても興味深い。
実は、マズルカはやや苦手でした。
ライブ通いを多く始めた一昨年から、マズルカをだいぶ聴くようになったものの、ホロヴィッツの演奏のように、味のある演奏になかなか出会えません。
なので、期待は大きいです。

ツィメルマンはジャンルを問わず何でも弾きますが、やはりショパンはお似合いだと思います。
CDをなかなか出さないので、しっかりライブを堪能したいと思います。

ツィメルマン2010年来日公演の予定はこちら↓
http://mykumasan.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/2010-c714.html

2010年3月22日 (月)

シューマン:ピアノ協奏曲を予習

ラ・フォル・ジュルネでのヌーブルジェを100%堪能するために、そろそろ予習開始です。
シューマンの協奏曲は、若い頃結構聴きましたが、ずいぶんご無沙汰していました。CDもなく、なんとLPがどこかで埃をかぶっています。
リヒテルともう一枚誰だかのを持っていたはずですが、忘れました。

1978年のアルゲリッチ&ナショナル交響楽団(ロストロビーヴィッチ)のCDを昨日入手して、今日聴いてみました。
懐かしい懐かしい。
久々だったせいか、とても新鮮でした。
良い曲です。

第1楽章冒頭の激しい付点リズムの入り。
続くオーボエの超甘い主題旋律
それを受けて同じ旋律でピアノが優しく登場。
ピアノの伴奏に乗せてオーケストラの流れるような演奏。
その後シューマンらしく、さまざまなエピソードが続くも、冒頭のオーボエによる主題でかなり統一されている。
提示部の終わりは行進曲風の曲想。

展開部では、主題をさらに優しく甘くアレンジして美しい。
その後冒頭の激しい上下オクターブ和音の展開。
経過部を経て、オーボエによる主題旋律が戻る。

再現部は提示部と同じような経過をたどり、わかりやすい。
カデンツァはシューマン自身の作り付け。実に華麗。
終結は木管による執拗な主題の繰り返しにピアノは伴奏的に動き、パッと終了。

第2楽章(間奏曲)、つぶやくような4つの上昇音でピアノとオケの呼びかけあい。
オーケストラによる、ロマンティックで優しいメロディーが提示される。
木管で転調され、ピアノが絡み合う。
美しいです。
その後また、つぶやきあい。

第1楽章の主題が挟まり、間をおかずに第3楽章。

3拍子の付点リズムによるのりやすい主題。
途中、ピアノの上昇アルペジオによる勇壮なパッセージが印象的。
オーケストラの対位法的な展開もあり。
付点リズムの主題が、繰り返し出現し、統一感があってこれもやはりわかりやすい。
終結に向けた盛り上がりも申し分ない。

また、アルゲリッチの演奏の素晴らしいことと言ったら!
「天馬空を行く」とはまさにこのような演奏のことです。
切れ味抜群、情熱ほとばしる熱演。
やや先走ってオケが置かれていってしまう部分が散見するのはご愛敬。

しばらく聴かないうちに、甘ったるい感じの曲だったような印象が残っていましたが、アルゲリッチの演奏を聴くと、どうしてなかなか、甘い旋律も多いけれど、リスト的なテクニカルな部分の多い曲ではないですか。

これはヌーブルジェの特質を発揮できそうです。

クリアな音質と、抜群のテクニシャンであることはアルゲリッチとヌーブルジェは似ています。
ただ、情熱に身を任せるアルゲリッチと、理性で情熱をコントロールするヌーブルジェとでは、アプローチの仕方は全く違うと思います。
ヌーブルジェがどんな演奏を見せてくれるか、今から想像するだけで楽しいです

2010年3月21日 (日)

レイフ・オヴェ・アンスネス&ノルウェー室内管弦楽団@オペラシティ・コンサートホール

早くも今年のベスト・コンサートを聴いてしまった気分です。
春分の日である今日、東京オペラシティ・コンサートホールで行われたマチネ。
アンスネスとノルウェー室内管によるモーツァルトの協奏曲の演奏は、18世紀後半にウィーンで行われた、モーツァルトの予約演奏会を実際に聴いてしまったような、実に感動的で素晴らしいものでした。

至福の時間を過ごすことができました。

【前半】
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
【後半】
グリーグ:ホルベルク組曲 Op.40
モーツァルト:ピアノ協奏曲:第24番 ハ短調 K.491
【アンコール】
モーツァルト:ピアノ協奏曲:第14番 変ホ長調 K.449から 第3楽章
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-1

モーツァルトの協奏曲はアンスネスの弾き振りで、ピアノは屋根を取り、をオケに正対させ、つまり聴衆に背を向けて振る形でした。
また、オケ単独曲では指揮者はおらず、コンミスがリードしていました。

アンスネスとノルウェー室内管が奏でるモーツァルトはミューズの神が舞い降りたごとく、全編これ音楽にあふれており、やや早めのテンポでぐいぐい推進しながらも、しっかりしたリズムを保ち、息もバランスもぴったり。
また、ピアノの音がオケに埋もれることがない

オケの音は歯切れがよく、なよなよしておらず、小規模な編成なのに実に豊かな音量で響いてきて、ディナーミクの見事さ、アーティキュレーションの弾きわけのすばらしさなど、オケをあまり知らない私でも、非常に堪能できました。

オケの奏者たちは皆、音楽にノリノリの感じで、特に、私が正対してしていた、ちょっと西川史子に似たフルート奏者(ややハスキーな演奏をする)などは、演奏中ずっと音楽に身をゆだね、楽しそうに笑みをこぼしており、それを見ていてるだけでも幸せな気分になってしまいました。

「ハフナー」では指揮者がいなくても息のあったところを十分見せてもらえました。

23番の協奏曲。
第1楽章、明るくとても華やかで流動感あふれている。カデンツァはモーツァルトのオリジナル。このカデンツァが実に即興性にあふれていて、やや崩しすぎ、と思う向きもあるかもしれないけれど、カデンツァなんだから、とアンスネスが言っているようでした。
第2楽章は過度にセンチにならずとも、美しくも悲しい音楽が十分伝わってくる。
第3楽章も早めのテンポでぐいぐいと推進するも、前のめりになるという感じではなく、極めて安定していて安心して聴いていられました。

前半のカーテンコールはたぶん4回はあったでしょうか。
私もそうでしたが、早くも聴衆は興奮気味でした。

後半のグリーグ。
ご当地のノルウェーものですね。
私は始めてでしたが、古典的形式にのっとりながら、美しい旋律。
わかりやすかったです。
特に、第4曲アリアはとても悲しげで印象的でした。
チェロの旋律も印象的。

モーツァルト24番の協奏曲
23番とは打って変わったこの重苦しい曲をどう表現するのか興味津々。
第1楽章のオケによる減七の和音の出だしが終わったあとの、トゥッティ。
弦は強く引き込み、専門的には何というのでしょう、ピアノだったらノンレガート奏法的に、一瞬にしてハ短調の世界に連れて行かれました。
アンスネスのピアノは美しいながらもやや陰を作り、流麗な中にも悲しみがあふれている。
オーケストラとピアノがピッタリ溶け合って、絡み合い、感動してしまいました。
カデンツァはたぶん、アンスネスによるものだと思われます。
幻想曲風の自由な曲想で、最後は第1主題による力強いパッセージ。

第1楽章でもこの時期のモーツァルトの曲の特徴で、十分管楽器は活躍しているのですが、明るい第2楽章からは、管楽器がさらに活躍します。
弦と管とピアノによるコラボ。
美しい。

第3楽章はまたもや、大丈夫か、と思うほどの早いテンポ。
でも崩れない。
ここでも主題がどんどん変奏されながら、オケとピアノが見事な掛け合いを演じる。
もう、他の聴衆がどうしているかわからないほど、音楽に没頭してしまいました。
この曲は最後までピアノが弾かれるので、ピアノの最後の決めと曲の終わりが同じであることもあって、格好良い。
終わったと同時に怒濤のような拍手が起こったことはいうまでもありません。
正直、私はスタンディングオベーションしたいくらいでした
皆盛り上がっているのだけれど、日本人ってやはりおとなしいです。
ブラボーは少しありましたが、スタンディングはなし。
こういう良い演奏を聴いたときには、してみたいのですが。

アンコールもモーツァルト14番協奏曲の第3楽章。
明日、トッパンホールでやる曲ですね。
これも引き続き素晴らしい。
ロンド主題が特徴的で、後をひきます。
うーん、明日も聴いてみたくなってしまう。

アンコール2曲目。
ショパンワルツ。
これも過度にセンチにならず、あっさり目の表現なのですが、それがかえって趣味がよくて、ショパンのロマンティシズムが十分伝わってきます。
飽きのこない演奏というのでしょうか

アンスネスは、近年だいぶ人気が高まっていたようですが、私は不覚にもノーチェックでした。
昨年、テレビでラフマニノフの協奏曲を弾いているのを見たときは、それほどインパクトを感じず、その後シューベルトのソナタをCDで聴いたものの、良いけれども夢中になる、というほどではありませんでした。

今日わかったのは、彼の演奏はライブの方がずっと良い。
もう一度聴きたいピアニストのリストに入りました。
絢爛たるテクニックで外見華やかに演奏するタイプでなく、とにかく”音楽”を奏でようというタイプです。

いずれ、リサイタルを聴いてみたいです。

とにかく、今日は幸せな気分です。

※最後の挨拶が終わり、オケが引き上げ始めたとき、私は先般の内田光子のベルリン・フィルとのコンサートを思い出して、オケが去った後もコールしてみようと思い立ち、消えそうな拍手をもう一度盛り上げるべく、かなり強く目立つように拍手してみたところ、一部の聴衆がそれを感じてくれて拍手がやや盛り返し、いよいよ舞台袖に退こうとしているオケの団員が不思議そうに振り返ってくれました。

でも、やはりオケがいなくなってしまったら、サーっと拍手は退いてしまい、私の試みは失敗しました。
演奏の善し悪しで、もっとはっきり意思表示できるようになりたいものだなあ、とまた思った次第です。

※モーツァルトの第24番の協奏曲は、もちろん、以前から好きですし、名曲だと思ってはいました。
今日、アンスネスとノルウェイー室内管との名演奏を聴いて、ますますこの曲のすばらしさを感じ入りました。
20番代以降の協奏曲は、皆、名曲とされていますが、おそらく最高の部類だし、古今の他の作曲家の有名な協奏曲と比較しても、トップレベルであると言えるでしょう。

2010年3月20日 (土)

ピアノ発表会へ暗雲~奥が深すぎるクラシック・ピアノ

ヌーブルジェはじめ、プロのピアノ演奏を追いかけているだけでは飽きたらず、本格的にピアノレッスンを再開(うん十年ぶり)から、約1年がたちました。

6月に人生初のコンサート・ホールでのピアノ発表会を控え、本来追い込みにかかっていなければならないところ、仕事が忙しく、満足に練習できていませんでした。

今日、ひさびさにレッスンを受けたところ、結構できてきていた気になっていたモーツァルトソナタも、まだまだ詰めが大いに甘いことが露呈。

やってもやってもゴールが遠のきます。
というか、うっかり深く考えずに練習をたくさんやると、かえって下手になるとおしかりを受けてしまいました。

プロレベルを10とすれば、たぶん、0合目から始まって、やっと3合目あたりまできたところなのでしょう。

あと2ヶ月ちょっとで5合目あたりまでたどり着ければ良いところでしょうか。

ソナタ全楽章と、短いリストの曲を演奏する予定でしたが、たぶん、ソナタの1楽章があがれば御の字という状況になってきました。

残念ですが、不出来と自分でわかる状態で人様の前で演奏などしたくないので、しかたないです。

今日のレッスンで新たに課せられた課題が、「左手のパッセージを歌いながら右手だけ弾く」「右手のパッセージを歌いながら左手だけを弾く」というものです。

そう、コミック『のだめカンタービレ』で、"のだめ"がパリのコンセルヴァトワールの"マジノ先生"に、バッハの平均律の練習でやらされた、あの練習です。

これが実に難しい。
脳が破裂しそうでした。
どうしても「手」に引きずられて、歌が歌えないのです。
調子が狂ってしまう。
弾いている「手」とハモるように歌を歌わなければならない。
何度もゆっくりトライして、やっとできるようになったところで、両手で弾いてみると、あれ不思議、それをやる前と全然違う音楽ができあがりました。

これを自宅でじっくり復習しなければなりません。

それにしても、プロは、この練習をバッハの平均律全曲でやらなければならないというのですから、アマチュアなどと、てんでステージが違うわけです。
(しかも、単に右手、左手ではなく、四声の曲だったら、ひとつの声部だけ歌うということを歌う声部を変えて1曲につき4回やるわけですから尋常ではありません)

深い
まことに深いクラシック・ピアノの世界の一面をまた垣間見てしまいました。

2010年3月19日 (金)

壮絶!チケット争奪戦~ラ・フォル・ジュルネ

昨日午前10時から、ラ・フォル・ジュルネの先行先着順販売が始まりました。
何とか仕事の都合をつけ、友人と連携して抽選で当たらなかった小さなホールの公演のチケットを取るべく、パソコンの前にスタンバイしました。

販売開始10分前くらいまでは、まだサイトへの出入りは自由にできました。
しかし、開始3分くらい前から、にわかに様子がおかしくなり、IEの更新ボタンを押すと、ビジー状態が表示されるようになってしまいました。

慌てているうちに10時を迎え、目的の公演(まずはヌーブルジェ&ヴァシリエヴァのチェロ・ソナタ)を選ぼうとしても選べない。

何度もやり直し、ようやく一つ先にたどりつくも、その先へ行けない。

10時7分頃に、やっと購入画面にたどりつき、IDとパスワードとスパム防止の数字の入力が終わり「買える!」と、思って最後のクリックをしたら「購入できません」の表示!

すぐさま戻ってやり直そうとするも、なかなか入っていけない。

10時10分頃、ようやく公演番号のクリックに成功すると、なんと「予定枚数終了」の表示。

戦いは10分で終わってしまいました。

15分頃になると、ビジー状態が少し緩んだ感じで、他の公演に比較的短時間で入っていけるようになりました。

しかし、抽選ではずれた小さなホールの公演は、すべて完売でした。
壊滅です。

凄まじき争奪戦でした

たったの150~200席を、3回に分けての販売ですから、単純計算で1回あたり50~70席くらい。
ましてや先行分ですから、割り当てはもっと少ないのでしょう。

やる気のあるもんだけかかって来い、といったところですね。

ちなみに、販売開始2日経った先ほど、5月3日の状況を確認したら、5,004席ある一番大きなホールAはまだすべて残っていました。

1,490席のホールCは、小曽根真の公演が予定枚数終了だった他は、まだ残っています。
なのでヌーブルジェのシューマン:ピアノ協奏曲もまだ大丈夫

しかし、878席のB7は、最終の№227以外はすべて売り切れ。
最終公演は21時45分開始の22時45分終了ですから、よい子は行けませんものね。

その昔、ポリーニのチケットを取るのに、プレイガイドに朝早くから並んだり、電話がつながらなかったり、さんざん苦労したものです。
インターネットの時代になって、プレリザーブなどができるようになってだいぶチケット争奪戦から解放されるようになってきたものの、まだ苦労しなけらばならないこともあるのですね

2010年3月17日 (水)

ヌーブルジェのピアノ協奏曲再び

昨日、ラ・フォル・ジュルネの先行抽選販売結果が出たことで、ヌーブルジェによるシューマンのピアノ協奏曲を聴けることが決まりした。

これで今年はヌーブルジェの演奏で

    シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調
    リスト:ピアノ協奏曲 第2番 イ長調
    ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調

の3曲のピアノ協奏曲を聴くことができることになりました。
まことに嬉しいかぎりです。

一番期待している、というか、よく知っていて、興味をかき立てられるのが、ブラームスです。
昨年のリサイタルでの、ピアノ・ソナタ第2番の素晴らしい演奏がまだ耳に残っているということもあります。

ピアノ・ソナタの演奏から予想されるのは、とかく重厚に演奏されるブラームスを、ヌーブルジェはその若い頃のパッションを重視して、明るく華麗に表現してくれるのではないか、ということです。
おそらく、また新鮮な感動を味わえると思っています。

シューマンのピアノ協奏曲は甘く流麗な曲。ヌーブルジェの硬質なタッチが、どういう表現を生み出すのか、また、良い意味で予測を裏切られるのではないか、などと今からワクワクしています。

そういえば、昨年封切られた映画「クララ・シューマン」では、シューマンのピアノ協奏曲で映画が始まり、最後はブラームスのピアノ協奏曲第1番で締めるという演出だったのを思い出しました。

さて、リストの第2番は、前にも書いたとおり、もともとマイナーですし、リストの苦手な私は、当然聴いたことがありませんでした。
ここのところ、リヒテルの演奏でだいぶ予習して、ようやく曲がわかってきました。

と言ってもショパンの協奏曲などに比べると、全くわかりずらく、さまざまなエピソードが細切れに登場するばかりで、形式を感じることができません。
それぞれのメロディーはなかなか美しい、ということはわかりますが・・・
特に、第1部の主題のメロディーなどは、多少現代的なハーモニーも混じり、なかなか感動的です。

ただ、最後の方に現れる行進曲風の曲想あたりは、ちと、陳腐でしょうかねえ。

ヌーブルジェはリストの再来と思わせるほど「らしい」演奏ができますから、そういう意味での期待感は大きいです。

2010年3月16日 (火)

ラ・フォル・ジュルネ先行抽選販売結果発表!~厳しい(-_-;)

ラ・フォル・ジュルネのチケットの先行抽選販売の抽選結果が発表されました。
予想以上の厳しさでした。

座席数の少ないホールは軒並み落選です。
878席のホールB7、1,440席のホールC、5,004席のホールAはすべて当たり、それ以外で狙っていたのはかなりはずれました。

なので、ヌーブルジェについては
  3日の「12の練習曲Op.10」
            シューマン「ピアノ協奏曲」
  4日の「ノクターンOp.37-2」
            「英雄ポロネーズ」
         
が取れ、

   3日の「チェロ・ソナタ」

が取れませんでした。
  エチュード、シューマン、チェロ・ソナタ
は是非とも行きたかったので、今のところ2勝1敗です。

18日10時からの先行先着順販売は、何せ平日ですから、普通は仕事やってます。

さて、どうしたものか・・・

ショパン:チェロ・ソナタ@ラ・フォル・ジュルネ

ショパンのチェロソナタは私にとって初物です。
とにかく独奏曲が好きなので、他のジャンルには、何かきっかけがないと首をつっこみません。

つっこめば、それなりに楽しめてしまうものですが。

今回はラ・フォル・ジュルネのおかげで、チェロソナタの世界に入ります。
ベートーヴェンの数曲くらいしか聴いたことがありません。
リヒテルとロストロポーヴィッチのデュオは火花を散らすような壮絶な演奏です。
聴けばはまりますね。

ショパンのチェロソナタは、楽曲解説などによると、対位法などが多用され、複雑かつ難解な音楽のようです。

ショパンの晩年1846年に、生前の一番最後に出版した曲で、もしかしたら、このあたりから、新しい境地を目指していたのかもしれないと言われているようです。

玄人好みのする名作だと聞いたこともあります。

とにかく、まずは聴いてみないことにははじまりません。

例によってamazonを探してみると

 ヨーヨー・マ&アックス
 アルゲリッチ&マイスキー
 デュプレ&バレンボイム
 アルゲリッチ&ロストロポーヴィッ

あたりのようです。

入門としては、どのあたらりがよいでしょうかねえ。

あっ、アルゲリッチ&ロストロというのは凄そうですね。

2010年3月14日 (日)

ラ・フォル・ジュルネの予習

クラッシック音楽の場合、エンタテイメントとしての要素も十分あるものの、やはり芸術鑑賞という意味合いが大きいですから、何も予備的教養なしで演奏を体験するより、ある程度の準備があったほうが、より深く楽しめることは間違いありません。

そのことを痛感したのが、昨年のヌーブルジェ・リサイタルにおける、ブラームスのピアノ・ソナタ第2番の演奏でした。

ます、守備範囲の狭い私にとってブラームスのソナタ自体がなじみが薄い。
そのうえ、一般的に有名な第3番でもなく、ベートーヴェンのハンマークラヴィーア・ソナタの本歌取りである第1番でもなく、一番演奏機会が少ないと思われる第2番!(さすが、おたくヌーブルジェ)

正直言って、何も準備なしで聴いたら、ヌーブルジェの演奏の素晴らしさの半分もわからなかったかもしれないところでした

あらかじめリヒテル盤を聴きこみ、それでもなかなか曲に入っていけなかったので、とうとう、楽譜を買って、楽譜とにらめっこしながら聴いて、やっとソナタの全体像をつかんだところで、リサイタルに臨みました。

おかげで、リヒテルの「しぶーい」演奏とは全然違う、ヌーブルジェの実にみずみずしく、明るい曲作り、若きブラームスの情熱の表現を、よく理解することができた気がします。

今度のラ・フォル・ジュルネでは、チェロ・ソナタが私にとってはお初。
折しも、ヌーブルジェとヴァシリエヴァのデュオのCDが発売されます。
でも、今回も(ブラームスの時と同様)購入は我慢して別の演奏で予習し、本番は新鮮に聴きたいと思っています。

シューマンのコンチェルトも昔はよく聴いたものの、最近はめっきりご無沙汰していたので、聴き直ししたいところです。
LP(!)では持っていたのが、CDのライブラリにないので、何かを求めなければ。

誰を聴きましょうか。
アマゾンで見ると、
    リヒテル
    ツィマーマン(ツィメルマン)
    ミケランジェリ
    アルゲリッチ
    リパッティ
    ルービンシュタイン
    ルプー
    アシュケナージ
    フライシャー
    キーシン
    フレイレ
    アラウ

   
あたりになりましょうか。

若きツィメルマンの新鮮な演奏か、リヒテルの深い表現か、ミケランジェリの鋭利な響きか、アルゲリッチの奔放か、どれも捨てがたいですね。
去年知ったフライシャーあたりも興味があります。
リパッティは録音は期待できませんが、すごみはありそう。

シューマンの場合、倒錯した感じが欲しいので、優等生的なルプーやアシュケナージやルービンシュタインはいいかな。

予習もまた楽しからずや。

2010年3月13日 (土)

ラ・フォル・ジュルネ 先行抽選販売

昨日12日から始まった、ラ・フォル・ジュルネのチケットの先行抽選販売をようやく申し込みました。

悩んだ末、ル・ジュルナル・ド・ショパンとだぶっているヌーブルジェの公演はかなり切り捨てました。
あの時はオペラ・シティのコンサートホール。
どう考えても、国際フォーラムのB7より音響は良い

予断をもって2度目を聴いてがっかりするといけないので、未聴のヌーブルジェや、未聴のアーティストを中心にしました。

あと、コンチェルトは2曲ともいれました。

コロベイニコフの1番とポゴレリッチの2番。

楽しみかつハードな3日間になりそうです。
(うまく当たればですが・・・)

2010年3月11日 (木)

金沢のラ・フォル・ジュルネは安い!

昨年、金沢市で開催されたラ・フォル・ジュルネに足を運んで知ったのが、ほととんどの公演がたったの1,500円という安い料金で聴ける、ということ。

また、当日券もある程度残っていたので、ヌーブルジェだけ前売りを買っていき、空いた時間は市内観光でもしていようと思っていたのに、あれもこれも聴きたくなってしまったものでした。

今年の金沢もやはり1,500円でほとんど聴けます。
先行販売は東京より一足先に終わってしまったようですが、たぶん一般販売でも十分空きがあることでしょう。

金沢近辺にお住まいのピアノファンの方は、ぜひ足を運ばれるとよろしいかと。
時間は短いながら、たったの1,500円で一流の演奏を聴ける機会など、そうあるものではありません。

ちなみに今年私は行く予定はありません。
たぶん、東京でお腹いっぱいです
おまけに、ジュルネが終わった翌日にはポゴレリッチのリサイタルがある・・・

ゴールデンウィークはピアノ漬け、ショパン漬けです。

2010年3月 7日 (日)

ショパンの左手 ~「クラ女のショパン」

ショパン生誕200年にちなんで、ショパン関連のいろいろな本が徐々に出版されてきているような気がします。

今読んでいるのは「クラ女のショパン」(室田尚子他:河出書房新社)
クラッシック好きの女性3人の共著がショパンの名曲を解説している本です。「歴女」をもじって「クラ女」とのこと(あまりセンス良いとは言えないかな)

ニックネーム付きの超有名曲を中心に書いています。
今半分ほど読み終わったところ。

24の前奏曲の第3番の解説のところに、石膏で作った有名な「ショパンの左手」の写真が載っていました。
何度も見ている写真ですが、ふと、自分の左手を見たら、結構似ているのでびっくりしてしまいました。
あと中指が数ミリ長かったら、さらに良い感じです。

本にも書いてあるとおり、決して大きそうでもなく、ごつくもなく、薬指などは弱そうに見えてしまいます。
ショパンの数々の力強い作品を、あの手でどう弾いたのだろうか、と不思議です。

もっとも、伝えられている話によれば、ショパンの演奏はとても音が小さく、大きなコンサートホールでは耳をそばだてて聴かねばならぬようだったそうです。
そのかわり、大変繊細で、ニュアンスに富んだものだったとのこと。

現代の名手の演奏は、多くがバリバリとしたテクニックで弾かれますから、ショパンが聴いたらビックリなものばかりでしょう。

しかし、ショパンと同時代にも、バリバリとしたテクニックと大きな音が売りのリストがいましたから、リストみたいのがたくさんいる、ということになるのでしょうか。

ヌーブルジェなども、ショパンというより、たぶんリストの再来と言った方が似合うのだと思います。
動画情報に掲載したリストの「ピアノ協奏曲第1番」などを観ると、あまりにもはまっていて仰天します。
もちろん、ショパンの演奏も十分素敵なのですけれども。

2010年3月 6日 (土)

ラ・フォル・ジュルネに出演する若手ピアニスト

どの公演を聴こうか、なかなか決められず、知らないピアニストも多いので、2010年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出演するピアニストのうち、30歳くらいまでの若いピアニストの情報をまとめてみました。

【生年】   【氏名:赤は女性】     【主な受賞歴】    

???    クレール・デゼール   パリ国際音楽院のピアノ・クラスで一等賞
1975年 セドリック・ティベルギアン  1998年ロン・ティボー優勝
1980年 プラメナ・マンゴーヴァ  2007年エリザベート2位
1981年 ベルトラン・シュマシュ  2001年ロン・ティボー4位
1981年 河村 尚子  2006年ミュンヘン2位、2007年クララ・ハスキル優勝
1983年 小菅 優
1984年 イム・ドンヒョク 2001年ロン・ティボー優勝、2005年ショパン3位
1985年 ダヴィッド・カドゥシュ  14歳でパリ国立音楽院入学、一等賞
1986年 アンドレイ・コロベイニコフ  2004年スクリャービン2位、2005年ラフマニノフ2位
1986年 ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ   2004年ロン・ティボー3位、2006年ヤング・コンサート・アーティスツ優勝
1987年 カティア・ブニアティシヴィリ   2008年ルービンシュタイン3位
1988年 リーズ・ドゥ・ラ・サール  2004年ヤング・コンサート・アーティスツに入賞
1989年 マルチン・コジャク  10歳でポーランドの国内コンクール優勝
1991年 北村 朋幹    2006年浜松3位
???    アダム・ラルーム  2009年クララ・ハスキル優勝

生年不詳の人もいます。

コンクール受賞歴などは、参考程度にしかならない、というのがここのところライブをたくさん聴いての印象です。実際、わがヌーブルジェは17歳の時のロン・ティボーで勝てなかった。

とはいいつつ、メジャーなコンクールの上位入賞者はやはり気になります。

ティベルギアン、ドンヒョクなどは一度聴いてみたいところです。

それと、コロベイニコフ以後の20代前半のピアニストは、まだ伸び盛りでしょうから、興味があります。

それにしても、やはりパリ国際音楽院出身者が多く、しかも皆早熟で13歳とか14歳のうちに入学し、20歳前に卒業しているようです。

「のだめ」で言えば、リュカのような子がわんさかいる、ということなのですね。
日本では考えられないことです。

少し行きたい公演が絞れてきたような気がします。

2010年3月 4日 (木)

ラ・フォル・ジュルネ大いに悩む

1.ル・ジュルナル・ド・ショパンで聴けなかったヌーブルジェのプログラムは聴く。
2.ヌーブルジェの本邦初公演の曲は聴く
これを最低限の条件にしてプログラムを組んでいます。

これだけだと、まだスカスカで固まりません。

あと基準とするとしたら、

3.ショパンのピアノ部分の編曲ものは避ける。
  なぜなら、ショパンのピアノ曲はピアノのために最適化しているので、  ピアノ以外の楽器のために編曲されてしまっても、原曲以上にはなりようがないはずだから。

4.ショパンとただ同時代ということで、曲がショパンとゆかりのないものは避ける。
  せっかくのショパンのアニバーサリーですから、できればショパン漬けが良いでしょう。

とまあ、こんな風に絞っていくと、だんだんいくべきコンサートが見えてくるかもしれません。

2010年3月 3日 (水)

ヌーブルジェ ピアノ・コンチェルト三昧

今年は何のかの言って、3曲もヌーブルジェのピアノ・コンチェルトを聴くことができます。
(まだラ・フォル・ジュルネはチケットが取れると決まってはいませんが・・・)
今年演奏されるものと、過去にヌーブルジェが演奏したピアノ・コンチェルトを私の知るかぎりあげると

2007年  ラヴェル:ピアノ・コンチェルト
2009年  モーツァルト:ピアノ・コンチェルト 第9番「ジュノム」
2009年  ベートーヴェン:ピアノ・コンチェルト 第1番
2010年  シューマン:ピアノ・コンチェルト
2010年  リスト:ピアノ・コンチェルト 第2番
2010年  ブラームス:ピアノ・コンチェルト 第1番

一人のピアニストがこれだけ短い期間に6曲も違うコンチェルトを日本国内だけで演奏するとは、なかなかないことかもしれません。

私は最初のラヴェルは、まだヌーブルジェを知らなかったので聴いていません。

曲目を眺めていて思うのは「やはり普通でないヌーブルジェ」ということです。

まずラヴェル、「左手のための」の方が、普通はポピュラーでしょう。最近では「のだめ」で取り上げられていたりして、この両手の曲もメジャーになりつつあるのかもしれませんが。

モーツァルトは、「ジュノム」はマニア受けのする名曲だとは思います。
でも、普通のはいりとしては20番、21番、23番、24番などでしょう。

ベートーヴェンはもちろん5番「皇帝」
次が3番か4番で、1番はベートーヴェンの意欲作とはいえ、一般的人気から言ったら4番目なのでは。

シューマンも良い曲です。
しかし、シューマンだったら「グリーグ」ではないでしょうか。

リストは以前にも書きましたが、2番はとてもマイナーで、どうしたって1番です。

ブラームスの1番も名曲。
でもやはり後年の2番の名曲度には及ばないでしょう。

よくもまあ、これほど「一般受け」を避けるものです
確信犯だとしたら、相当な自信の現れだと言えましょう。

コンチェルトが得意だったり好きそうなピアニストがいます。
ツィメルマンなども、独奏曲のCDはさっぱり出さないのに、コンチェルトは最近でもたまに出します。
そのどれもが名演で、得意なのだろうなあ、と感じています。

ヌーブルジェもそうかもしれない期待があります。
将来の来日時にも、どんどん演奏してくれるかもしれません。
名曲ながらややマイナーなものから順番に・・・

例えば・・・

ショパンなら2番。
モーツァルトなら10番台。20番台だったら22番とか。
ベートーヴェンは4番。
ラフマニノフだったら3番。

そして、当分演奏してもらえそうもないもの

ショパン1番。
モーツァルト20番、23番。
ベートーヴェン5番「皇帝」。
ブラームス2番。
チャイコフスキー1番。
ラフマニノフ2番。

もっともこのあたりになると、結構聴き飽きていて、あえてコンサートに大枚はたこうという気持ちは萎え気味ではあります。
なので、ヌーブルジェのプログラム構成は私は嫌ではありません。

2011年はリサイタル・ツァーが行われる予定のようです。
コンチェルトも1曲くらいは披露されることを切に期待しています。

2010年3月 2日 (火)

クリスティアン・ベズイデンホウト リサイタル@王子ホール

実はひそかに日本一早いコンサート感想アップをいつもねらっているのですが、ベズイデンホウトのリサイタルについては、仕事が忙しかったりラ・フォル・ジュルネの話題があったりなどで、棚上げになってしまっていました。

2月24日(水)に王子ホールでフォルテピアノによるリサイタルを聴いてきまいした。
ただし、前半遅刻したので聴けたのは後半のみです。

オール・モーツァルト・プログラム
【前半】
ピアノ・ソナタ 第18番 ヘ長調K533/494
幻想曲 ハ短調 K475

【後半】
ピアノ・ソナタ 第16番 変ロ長調 K570
「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K455
(グルックのオペラ「メッカの巡礼」より)

【アンコール】
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K330 第2楽章
                                                   第3楽章

                                       
クリスティアン・ベズイデンホウトは1979年南アフリカ生まれということですから、まだ31歳くらいのはずですが、結構おじさんに見えました。とても大きな人です。

2007年になんでもアンドレアス・シュタイアー(ぶっとびフォルテ・ピアノ弾くアーティスト)の代役で注目を浴びたとか。

フォルテ・ピアノはWALTERモデルで2002年チェコで制作の復元版。(たしか東京文化会館での菊池洋子のコンサートも同じだったような)

王子ホールくらいの大きさだと、フォルテ・ピアノでも十分聞こえました。
後半聴けたプログラムは、あまりなじみがないし、少し時間が経ってしまったので、残念ながらあまり思い出せません。

むしろ、アンコールのK330は、よーく知っている、というか一応ざっと弾けるので、楽譜が頭にはいっており、アプローチがよくわかりました。

シュタイアーほどではないけれど、第2楽章の繰り返しにはいると、相当装飾をいれます。主題の再現部分も戻らない。
たぶん、モダンピアノでやったらいやらしくなりそうな装飾も、フォルテ・ピアノだと適度に華麗になって良い感じです。
モーツァルトの時代は、きっとこんな風に自由に即興的に弾いていたのだろうなあ、と想像します。

1曲だけの予定だったのが、拍手に応えて、第3楽章も弾いてくれました。
こちらも流動感にあふれ、でいかにもモーツァルトらしい遊び心満載の楽しい演奏でした。

モーツァルトに対するアプローチは、エレガントであったり、ソフトであったり、なめるようであったり、寂しかったり、快活であったりといろいろあります。
中には、”遊び”を表現するアーティストもいます。
ファジル・サイなどがそうだと思います。
そういうモーツァルトはまことに楽しいものがあります。

ベズイデンホウトのモーツァルトもそういうタイプで、聴きおわって、つい顔がほころんでしまうような演奏でした。

こういう弾き方もたまにはしてみたいです。

モーツァルトのソナタには、明らかに、おしゃべりの様子が書かれていると思います。
歌をうたっているように弾かないと感じが出ない気がしますね。

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