最近のトラックバック

« やはり変わりつつあるヌーブルジェ!! | トップページ | まだ聴けるナント:ラ・フォル・ジュルネのウェブ・ラジオ »

2010年2月 2日 (火)

イリーナ・メジューエワ&真嶋雄大 レクチャーコンサート@朝日カルチャーセンター

メジューエワは昨年、べートーヴェン:ピアノ・ソナタの全曲のレクチャーコンサートを行いました。
途中からみつけて、5回目と6回目に行くことができました。。

そのメジューエワが、今年は音楽評論家の真嶋雄大氏を解説者に加え、「ショパンvsシューマン」の4回シリーズのレクチャーコンサートを行います。

その1回目として、1月30日(土)に新宿住友ビルの朝日カルチャーセンターに行ってきました。
休憩なしの1時間半。

【物語】
ショパン:バラード第1番 Op.23
シューマン:ノヴェレッテ Op.21-1

【情景】
シューマン:子供の情景 Op.15
ショパン:24のプレリュード 20番 ハ短調
                 24番 ニ短調

【ショパンらしさ】
ショパン:エチュードOp.25-1 変イ長調「エオリアンハープ」
シューマン:謝肉祭 Op.9-12 変イ長調「ショパン」

【物語の形式】
ショパン:バラード第3番 Op.47
シューマン:ノヴェレッテ Op.21-8

去年は演奏が主でレクチャーはおまけでしたが、今年はレクチャーもなかなか長く、たっぷり勉強させていただきました。
メモも何もとらなかったので覚えている範囲で。

《ショパンの特徴》
 音楽はロマン的だが、形式は古典的である。
 曲想が変わっても、論理的な一貫性はかわらない。
 難しいけれども無理がなく、ピアノが弾きやすい。
 言葉の助けをかりず、音楽のみを表現した。
 音楽自体が詩になっている。
 組曲的なものがない(唯一24のプレリュードか)。

《シューマンの特徴》
 一応、古典の形式をとっている。
 曲想は1曲のなかでも随分変わり、あまり一貫性がない。
 言葉で論理を補っているようなところがある。
 言葉遊びもはいっている。
 頭で考えたような音楽である。
 指示が細かい。
 ピアノが弾きづらい。
 組曲的なものが多い。
 
解説はいろいろなエピソードも交え、なかなか面白かったです。
シューマン「子供の情景」のトロイメライでは「クララー」と叫んでいる、とか、ショパン:プレリュード24番の最後の3つの音を左手で両脇の鍵盤を押さえ右手の拳で叩く弾き方がある(ピアノの森のカイの弾き方)とか、変イ長調がショパンを表す調性(一番多い)だとか。

予定されていなかった、変イ長調の2つの曲(ショパンエチュードと、シューマン謝肉祭)のさわりの演奏で、両者が本当に良く似ていてびっくりしました。両方の曲とも良く知っている曲(多少弾けます)なのに、今までまったく気がつきませんでした。

メジューエワの演奏については、相変わらずです。
決して華麗ではない。
厳しく、暗い情念
で、そこが良い。
なので「子供の情景」よりは、「プレリュード」の20番、24番の方がはまります。

「プレリュード」の20番と24番はかなり衝撃でした。
20番は本当に墓場に落ちてしまいそうだし、24番は普通、響きの中に埋もれてしまう左手のパッセージがまる聞こえで、それが何ともおぞましい効果を出していました。

シューマン:ノヴェレッテはほぼ初めてのような曲でした。そうわかりづらくはないけれど、8番などはそれが1曲である必要があるのか、と思える統一性のなさ。ある意味、シューマンの特徴が端的に表れていて、この日のレクチャーにうってつけだったのでしょう。

しかし、何を聴いても、そのたびに凄い個性に打ちのめされる。
癖になるメジューエワでした。

« やはり変わりつつあるヌーブルジェ!! | トップページ | まだ聴けるナント:ラ・フォル・ジュルネのウェブ・ラジオ »

他のピアニストの記事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1169149/33214237

この記事へのトラックバック一覧です: イリーナ・メジューエワ&真嶋雄大 レクチャーコンサート@朝日カルチャーセンター:

« やはり変わりつつあるヌーブルジェ!! | トップページ | まだ聴けるナント:ラ・フォル・ジュルネのウェブ・ラジオ »

twitter

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ