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2009年12月 5日 (土)

レオン・フライシャーのシャコンヌ(バッハ/ブラームス)を聴く~NHK芸術劇場

昨日、NHK芸術劇場で、アメリカのピアニスト、レオン・フライシャーのリサイタルが放映されました。

ヌーブルジェが今年のリサイタルで弾いたバッハ/ブラームスのシャコンヌを弾くということで録画して聴いてみました。

レオン・フライシャーは今年81歳。なんと、シュナーベルの直弟子。長い間ジストニアという病気を患って右手が効かず、最近になってまた復活したという波瀾の人生を送っている芸術家とのこと。

なぜ左手のためのシャコンヌなのかは、これで納得です。
むしろ、右手は大丈夫なのにブラームス編のシャコンヌを弾いたヌーブルジェが変わり者です。
めったに聴きそうもないこの曲を、今年は随分聴きました。

フライシャーのシャコンヌは、一切の夾雑物を廃し、力を抜き、決して熱くならず、ただ純粋に音楽だけを求めているような弾き方でした。
大きな響きは出しません。
超絶技巧もありません。
ただ、たんたんと、そして、歌うべき旋律はしっかりと浮立たせ、フライシャーの辛かった人生が投影されているかのような、なんとも寂しくも切なげなシャコンヌでした。

正直なところ、かなり感動してしまいました

ヌーブルジェとは同じ曲を弾いているとは思えないほどです。
ヌーブルジェはもっとテクニカルで、きびきびしており、どっきりする響きがあったり、目を見張る技巧があったり、技術と一体化した音楽を表現しました。

ここのところ、ピアノのレッスンでモーツァルトの練習の中から、音楽的ということがどういうことなのかを、ずっともう3ヶ月以上学んできて、少し見えてきた部分があります。

今日のフライシャーの演奏は、81歳での演奏で22歳のヌーブルジェに技術的には及ぶべくはないものの、こと音楽においては、実に深いものが合ったと思います。

他のバッハの曲も良かったですし、シューベルトの最後のソナタが実にしみじみとしていて良かったです。

80歳になっても、こういうプログラムを組めばまだまだ立派に鑑賞に堪えるのだということがわかりました。

ここのところ、生きの良い若手ばかりを追いかけていましたので、たまには、ベテランも悪くないかもしれないと、ちょっと反省しました。

2010年はリリシズムのラドゥ・ルプー(64歳)、ウィーン三羽ガラスのイェルク・デームス(81歳)、アルゼンチンの重鎮ブルーノ・レオナルド・ゲルバー(68歳)なども来ますので、チェックしてみることにしましょう。

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