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2009年12月の22件の記事

2009年12月31日 (木)

『KAJIMOTO音楽日記』でヌーブルジェが好印象

ヌーブルジェの招聘元であるKAJIMOTO。
『KAJIMOTO音楽日記』に年末のあいさつが載っていました。
その中で、今年の心に残ったコンサートということで、ヌーブルジェのリサイタルがあげられていました。

http://www.kajimotomusic.com/news/2009/12/30/post-137.php

KAJIMOTOの担当者の方も、ポリーニから引き継ぐ次代のエースの登場を予感しているのではないでしょうか。

ヌーブルジェがKAJIMOTOの看板アーティストとして成長してくれること、そして、定期的に来日するようになってくれることを願って、今年最後の記事とします。

2009年12月30日 (水)

クリスチャン・ツィメルマン(ツィマーマン) 2010年日本公演

だいぶアクセスが多いので、この際まとめておきます。
日本に半分住んでいるとのうわさなので、これだけ演奏してもらえるのでしょう。

【クリスチャン・ツィメルマン 2010年 日本公演スケジュール】
プログラムはショパン:ピアノ・ソナタ2番と3番とあとは未定。

   <日時>    <ホール>         <問合>
5月13日(木)  武蔵野市民文化会館 武蔵野文化事業団  0422-54-2011

5月15日(土)  よこすか芸術劇場     同左             046-823-9999

5月16日(日)   びわ湖ホール    びわ湖ホールチケットセンター  077-523-7136
          
5月21日(金)  ホクト文化会館   オフィス・マユ       0262-26-1001
         
5月28日(金)   愛知県芸術劇場  CBCイベント事業部   052-241-8118
          
5月29日(土)   倉敷市民会館   くらしきコンサート      086-422-2140
         
5月30日(日)   兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
                 芸術文化センターチケットオフィス   0798-68-0255
         
6月3日(木)    サントリーホール  ジャパン・アーツぴあ     03-5237-7711
         
6月5日(土)    サントリーホール  ジャパン・アーツぴあ     03-5237-7711
         
6月6日(日)    新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)
          りゅーとぴあチケット専用ダイヤル      025-224-5521
         
6月10日(木)   サントリーホール   ジャパン・アーツぴあ    03-5237-7711
         
6月11日(金)   横浜みなとみらいホール 神奈川芸術協会   045-453-5080
         
6月12日(土)   所沢ミューズ     ミューズチケットカウンター     04-2998-7777

私はとりあえず、よこすかを押さえています。
全プログラムが発表されたら、また考えるかもしれません。

2009年12月28日 (月)

2009年のベスト・コンサート

趣味に極端に偏りがある者がベストなど選んだところで、ほとんど意味はないものの、2009年はかなりのコンサートに行ったので、一応振り返ってみます。

ベストはもちろん、
  6/20 ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ@サントリー・ホール
 ブラームスの初期の作品の良さを知りました。
 アバン・ギャルドなハンマー・クラヴィーア・ソナタに脱帽。

しかし、選んでいて恥ずかしいです

第2位
  11/27 内田光子@サントリー・ホール
 諦めていたのに、急遽チケットがとれ、大正解でした。
 泣けたモーツァルトのイ短調ロンド。
 ノンペダルなのに響くフランス組曲のサラバンド。
 一流のピアニストのオーラを感じました。

後は甲乙つけがたいものが多く、順位付けは難しいです。

イリーナ・メジューエワの発見は嬉しいものでした。
すべてに真摯で、直球ど真ん中をついてきます。
超メジャーというわけでないのに、素晴らしくて、しかも日本でたくさん弾いてくれる。
良く知っている曲を、良いホールでなんとしても聴いてみたいです。

クリスチャン・ツィメルマンの完成度は何と言っても高い。
しかも、弱音のとろけるような美しさは特筆もの。
2010年は、真骨頂のショパン・プログラムだけに、期待できます。

セルゲイ・シェプキンのシャンパン・バッハは新鮮でした。
フランス組曲を聴きたいです。

日本人では河村尚子さんあたりがヨーロッパ本流の演奏を聴かせてくれたでしょうか。

その他、若手の新鮮な演奏、ベテランの味わいある演奏、たくさん楽しめた1年でした。

メジャーなピアニストには、あまり行かなかったです。
既成概念がどうも邪魔をします。
ブレハッチ
キーシン
ブーニン
ラン・ランなど。

超ベテランもやや敬遠。
パウル=バドゥラ・スコダ
イェルク・デームスなど

話題の人で行きそびれ
ピョートル・アンデルシェフスキー
辻井伸行

若手中堅ベテランそれぞれ味わいが違うので、2010年はバランス良く行ってみたいです。

2009年12月25日 (金)

レコード・アカデミー賞器楽部門賞にシフのベートヴェン後期ソナタ集

「レコード芸術」1月号で、2009年のレコード・アカデミー賞が発表されました。

器楽曲部門の部門賞は、アンドラーシュ・シフの「ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集-8」(後期三大ソナタ)に決まりました。

私も持っています。
確かに素晴らしい演奏と録音です。全体的にゆったりとしたテンポで、決して荒く、また前のめりにならない。けっこうアゴーギクをきかせ、音楽が直線的で単調になることを避けています。(若干作り込みすぎな部分もないではないけれど)
音質は安定感があって、男性的な力強さと、艶やかさをあわせもっている。。ベーゼンドルファーを弾いており、スタンウェイのように金属的でシャープな音ではなく、雰囲気のあるたいへん美しい音色。ベートーヴェン後期ソナタの境地を表現するには、最高の音だと思います。

シフは、昔のモーツァルト集などのころあたりは、録音のせいもあるのでしょうが、やや線が細く、ナイーブでこじんまりした演奏という印象がありました。最近出たバッハのパルティータ集などでは、力強さと美しさが同居しており、ステージがだいぶあがった感があります。

実は昔からずっと知っているのに、ライブをまだ聴いたことがありません。
たぶん30年以上前、ハンガリーの若手三羽がらす(シフ、ラーンキ、コチシュ)の一人として注目されていたころから知っているのに。
私のピアノの先生がシフと同門(同じ師匠)ということもあり、最近親近感も増しています。
2011年の来日時には是非聴きたいと思っています。

その他のノミネート曲をみると、まず、メジューエワのスクリャービン・ラフマニノフがあります。今年白寿ホールで聴いた曲です。いいと思います。

シュタットフェルトポリーニの平均律第1巻があります。
若きバッハ弾きシュタットフェルト。インヴェンションとシンフォニアは聴いています。かなり遊び心があるので、どの程度平均律を遊んでいるかは興味深いです。
ポリーニはどうなのだろう、と言いたいところですが、バッハ平均律できましたか。
もしかすると良いかもしれない。でも、また落胆するかもしれない。
聴くのがやや怖いです。

アンデルシェフスキのカーネギー・ホール・リサイタル。
プロ演奏家からの評価が高いというアンデルシェフスキー。
今年はジャン・マルク・ルイサダと公演日が重なってしまい、ルイサダに行ってしまいました。結果論ですが、アンデルシェフスキを聴きたかった。

エデルマンというピアニストのアルバムが2枚もノミネートされていました。
バッハとショパン。全くノーチェックです。
今度CDを聴いてみたいと思います。

レコード・アカデミー賞は国内盤のみを対象としています。
ですので、ヌーブルジェの今年のベートーヴェン・アルバムは残念ながら対象ではありません。

もし、土俵にあがれれば、絶対にいい線いったと思う。
のは、ファンの贔屓目というものでしょうか

2009年12月23日 (水)

【動画】シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番(ヌーブルジェ、庄司紗矢香、ヴァシリエバ)

埋め込めないのでリンクです。

http://www.arte.tv/video_partner2/video-45-98.html

お宝映像を発見しました。
2008年のナントのラ・フォル・ジュルネの模様のようです。
47分以上の大作を全部無料で見られます。

シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D929
  ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
  バイオリン:庄司紗矢香
  チェロ:タチアナ・ヴァシリエバ

しかも、アンコール付き。

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49から
                     
第3楽章 スケルツォ

庄司紗矢香さんとの協演というのも貴重です。

このときのヌーブルジェはまだふっくらしています。
この年(2008年)の秋には日本でル・ジュルナル・ド・ショパンがあり、その時には痩せて今のヌーブルジェに近い感じでしたので、ここで何か心境の変化があったのでしょうね。

2009年12月22日 (火)

2010年、所沢ではヌーブルジェはN響とリスト2番!!!!!!

朗報第2弾!

やはり今年と同じ組み合わせ、N響&準・メルクルとで、所沢市民文化センター「ミューズ」のアークホールで、ヌーブルジェリストの協奏曲を弾きます。

【ミューズのサイトより】
http://www.muse-tokorozawa.or.jp/koen/20100627.html

公演名 NHK交響楽団
準・メルクル:指揮
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ:ピアノ
チケット
情 報 2010年1月14日(木)発売開始!
公 演 日 2010年6月27日(日)
開演時間 14:30開場/15:00開演
公演ホール アークホール
入場料金 S席 7,500円
A席 6,500円
B席 5,500円
C席 4,500円
P席 4,000円
曲 目 リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」

これは日曜日なので、問題なし!
ミューズのアークホールは行ったことがありませんが、シューボックスタイプの音楽専用ホール(2002席)ですので、NHKホールで聴くよりか、ずっとましなことでしょう!

2010年日本でヌーブルジェがブラームス協奏曲第1番を弾く!!!!!!!

ウォーーーーーーーーーーーーーーーー!
ヌーブルジェファンにとって、
超ビッグニュースです。

来年、大阪フィルとヌーブルジェの協演が発表されました。
今年と同じ組み合わせで、指揮は大植英次です。
今のところ、大阪以外で演奏されるかどうかはわかりません。

【大阪フィルのサイトより】
http://www.osaka-phil.com/news/detail.php?d=20091221

ブラームス交響曲全曲演奏会Ⅰ~Ⅳ
指揮:大植英次 ザ・シンフォニーホール 19:00開演

Ⅰ 2010年7月2日(金)
ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ    
ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68

もし、大阪以外でやらないとしたら、これは休暇を取ってでも行かねば!

リサイタルがなさそうだとがっかりしていたので、こんなに嬉しいことはありません!(^^)!

2009年12月21日 (月)

ヌーブルジェはライブ型!?

今日は仕事の行き帰りで、サントリーホール・ライブのCDをずっと聴いていました。どの曲も良いなかで、特にリストのロ短調ソナタに、なぜか今日は聴き入ってしまいました。

リストもなかなか良いじゃないか・・・

実は、リストはちと苦手。
ソナタは昔から聴いていましたが、あとはメフィストワルツだとかラ・カンパネラだとか、超絶技巧練習曲だとか、有名どころを数曲知っているだけで、深入りはほとんどしていません。
いかにも技巧的な曲が多くて、音楽的にはあまり癒されない感じがして。

リストはたくさん書いていますから、中にはしんみりできる曲もあるのでしょうが、食わず嫌いです

ヌーブルジェのロ短調ソナタを聴いていると、激しくも甘く、ワンテンポ早い入りに切迫感がこもり、音楽は鮮烈で純粋。弱音と強音の対比対位法の見事な弾き分け、どれをとっても一流で、釘付けになってしまいます。
BGMにならんのです。

うーん、ほかのリストも聴いてみたい、という気になる初めてのピアニストです。

ショパンエチュードはアルバムが出ています。
16歳頃の録音で、これはこれで、すばらしく、完成度が高いものです。
しかし、動画情報にアップしてある、革命のエチュードだとか、つい先日アップしたシャトーでの作品25のエチュードの演奏などは、録音からは感じられないパッションがあふれ出ていて、実に素晴らしい演奏です。

実は、雑誌「ショパン1月号」を読んでいて、ポリーニの記事があったのです。
ポリーニの最高の名盤、エチュード集について書いてありました。
たしかに、録音されたもので、あの演奏を超えるものはそうありますまい。

でも、ライブでのヌーブルジェが弾くエチュードはもっとすごいインパクトを与えてくれそうな気がします。
2010のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで、もし、Op10の再演をやってくれるなら、これは絶対に
聞き逃すわけにはいかないと思っています。
気絶するほど感激してしまうかもしれない・・・

ハンマークラヴィーア・ソナタも、ライブの方が、CDよりはずっと良かったですから、ヌーブルジェは聴衆の前だとずっと力を出すタイプの演奏家なのかな、と、ふと思い至りました。

以下、「ショパン1月号」から小ネタ
ポリーニは15分で10ページ暗譜できた
ゴルラッチは来年のショパンコンクールはさすがに出ないようだ
ゴルラッチのショパンはナショナル・エディションの楽譜をつかっている
・来年アルゲリッチの単独リサイタルは、やはりないようだ
「のだめ」映画の後編では、ショパンのコンチェルトを弾くようだ
・浜松で優勝したチョ・ソンジン15歳は、「久々に聴いた桁外れの才能」なのだそうだ。(中村紘子談)

2009年12月20日 (日)

medici.tvで聴くヌーブルジェ、ハンマークラヴィア

先日見つけたmedici.tvのヴィデオ・オン・デマンドにもう一度アクセスしました。まだ聴けます。
サインアップすると、メールが送られてきて、そのメールに記載されているリンクから入っていくと、全編が見られるようです。
今のところ、特に危ないことは起こっていないので大丈夫だと思います。

今日はハンマークラヴィーア・ソナタをじっくり聴きました。
6月のサントリーホール・リサイタルの感激が戻ってきます。
ルーヴルではパープルのシャツです。

手の大映しがふんだんにあります。
気がついたのが、爪がとても短いこと。指先が爪と一体化している。
指は黒鍵をさわることが多いせいもありますが、伸ばして腹のところで弾くことが多いです。
憎らしいほど独立して動きます。

第3楽章がショパンのようだという感想があったように記憶しています。
でも、じっくり指や手首の動きを見ながら聴くと、決してショパンを弾くようなタッチではないです。

フーガはかなり指をクネクネと動かしますね。
一見無駄が多いように見えてしまいますが、あの動きから明晰なタッチが生まれているのでしょう。

とにかく手が大きそうです。
うらやましい。

映画版「のだめカンタービレ」の小ネタ~のだめの実演

いよいよ昨日から封切られています。
そのうち見たいと思っています。

「音楽の友」1月号に載っていた記事の中のネタです。

のだめが、モーツァルトのK.331のイ長調ソナタ(トルコ行進曲付き)を弾く場面があるそうです。
そのピアノの実演担当が、なんと、ラン・ランなのだそうです。

のだめを実在のピアニストに例えたら、誰だろう、とたまに考えたりします。
超絶技巧で、奔放。
マルタ・アルゲリッチあたりではないかと。

今回は、ラン・ランということ。
はじけて、すっ飛んでいる、というところでは、多少納得がいくところでしょうか。

2009年12月19日 (土)

ナントのラ・フォル・ジュルネ2010でのヌーブルジェのプログラム

もう来月には開催されるというのに、なかなかプログラムを見つけられなかった本場ナントのラ・フォル・ジュルネ2010
ようやく見つけることができました。

残念ながらヌーブルジェの単独リサイタルはありませんでした。

2008年に日本で行われたル・ジュルナル・ド・ショパンとほとんど同じプログラムが、同じメンバーで組まれていました。

ヌーブルジェの出番に関しては、全く同じでした。

・ポロネーズ ニ短調 op71-1
・3つのエコセーズ op72-3
・コントルダンス 変ト長調
・ワルツ 変ホ長調 KK IVa-14
・ノクターン 変ホ長調 op9-2
・スケルツォ 第1番 ロ短調 op20
・12の練習曲 op10
・演奏会用アレグロ イ長調 op46
・ノクターン 嬰ヘ長調 op15-2
・ボレロ ハ長調 op19 
・2つのポロネーズ op26 
・ポロネーズ ハ短調 op40-2 
・ノクターン ト長調 op37-2
・ワルツ 変イ長調 op42
・フーガ イ短調
・ポロネーズ 変イ長調 「英雄」op53 

日本のラ・フォルジュルネでも同じ企画になるのでしょうか?
すでにル・ジュルナル・ド・ショパンでやっていますから、同じ企画だとすると、やや残念です。
もっとも、最初のポロネーズから、作品10の練習曲までは、聴きもらしているので、もしもう一度やってもらえるのなら、是非聴きたいとは思います。

その他、ヌーブルジェは協奏曲を2曲弾きます。

・リスト:協奏曲第1番 変ホ長調
・ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11

ショパンの方はモディリアーニ弦楽四重奏団との協演となっているので、オーケストラ版の協奏曲とはひと味違ったものになるのでしょうか。

こちらは日本で演奏してもらえるのだったら大変うれしいかぎりです。

2009年12月15日 (火)

【動画】ヌーブルジェリサイタル@ルーブル

10月21日に行われたルーブルでのリサイタルの完全版動画をついにみつけました。
埋め込めないので、リンクになります。

medici.tv

というVODサイトがあります。

http://www.medici.tv/

ダイレクトにヌーブルジェがあたるかどうか、わかりません。
よく使い方がわからないサイトです。

(※追記:Louvreのタブをクリックすると出ます)

みつかったとしても、途中までしか見られず、全部は見るためにはサインアップする必要があります。
たぶん、課金はかからないと思いますが、自己責任でお願いします。

フリーの期間は限定で、そのうちカタログリストのほうに載るのかもしれませんが、そのあたりの仕組みもよくわからず。
もし、使い方を知っている方がいらしたら是非教えていただきたいです。

日本でもこういう試みをやってくれるとありがたいのですが・・・

【プログラム】
フランク:プレリュード、コラールとフーガ
フォーレ:ノクターン Op.63、Op.119
シュトックハウゼン: ピアノ曲 第9
ベートーヴェン:ソナタ Op.106「ハンマークラヴィーア」
リスト:ペトラルカのソネット 

なかなか聴き甲斐があります

2009年12月13日 (日)

【動画】バッハ/ブラームス:シャコンヌ、シューマン:アラベスク、ショパン:エチュード~ワインのシャトーで

画質は良くないですが、またまた格好良いヌーブルジェが見られる動画を発見。

フランスの最高級ワイン、シャトー・ラフィート・ロートシルトのシャトーで開かれた贅沢リサイタルの模様です。

一部しか聴けないのが残念ですが、響きが凄い!

今年のサントリーホールで弾いた、バッハ/ブラームスの左手のためのシャコンヌと、シューマンのアラベスク、ショパンのエチュード(Op.25-5)が聴けます。

アラベスクはCDにもなっていないので貴重な映像。

それにしても、思わずため息が漏れてしまいます。
魅せます。
オーラがあります。
ショパン・コンクールに今出たら圧勝ではないでしょうか。(出るわけありませんが・・・)

中村紘子 ピアノ・リサイタル@東京文化会館

もう50年もプロとして弾いているですね。
ピアニストは、統計的にはどうだか知りませんが、かなり高齢まで現役で活動できる仕事のように感じます

たまたま時間ができて、東京文化会館(大ホール)で行われた、中村紘子のデビュー50周年の記念リサイタを当日券(3階ほぼ中央)で聴いてきました。
中村紘子を生で聴くのは、もう○十年ぶりです。

【1961年12月、東京文化会館での初リサイタルの再現プログラム!】 とのこと。

【前半】
・スカルラッティ=タウジッヒ:パストラーレとカプリス
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13 “悲愴”
・シューマン:謝肉祭 Op.9

【後半】
・フォーレ:ワルツ・カプリース 第1番 Op.30
・ラフマニノフ:2つの前奏曲 変ホ長調 Op.23-6
                  ト短調  Op.23-5
・ショパン:
  バラード 第1番 ト短調 Op.23
   練習曲 変ト長調 Op.10-5 “黒鍵”
  練習曲 ハ短調 Op.10-12 “革命”
  ポロネーズ 変イ長調 Op.53“英雄”
 
【アンコール】
・グルック:“精霊の踊り”
・ショパン:
  ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42
  ワルツ 第7番  嬰ハ短調 Op.64-2
・ラフマニノフ:前奏曲 嬰ト短調 Op.32-12
・ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66

 昔からの中村紘子の演奏の印象は、起伏があって激しく、硬質ではぎれが良い、というものでした。
 その昔、ライブで聴いたときは、ちょっと尖っていた感じがしたと記憶しています。
 定かかどうかわかりませんが、若い頃はハイフィンガー奏法でそれこそカツカツと弾いていた(井口愛子の
影響?)のが、あるときから指の腹で弾くようなレガート奏法に変えたと、記憶にあります。
 最近は、昔より良い音楽が演奏できるようになってきた、という本人談の記事を読んだこともあり、また先
日のレオン・フライシャーの演奏を聴いてベテランも悪くない、と感じていました。
 そんなこんなで、中村紘子の最近の演奏を聴いてみたいという気持ちは芽生えていました。

 最初のスカルラッティは力が抜けていて、なかなか素敵な演奏でした。

 悲愴ソナタは第1楽章序奏はゆっくり、テーマからはかなりのスピード。ディナーミクの大きな変化やアゴーギクを駆使して、平板でない。第2楽章は遅くもなく早くもなく、過度にべたべたもせず、第3楽章は超スピードロンド。第3楽章はもうちょっとゆっくり聴かせて欲しかったでしょうか。

 謝肉祭。個人的にやや思い入れのある曲です。シューマンの気まぐれ的でせわしい感じが顕著に表れる。つかつか舞台に登場してきた中村紘子は、聴衆を一瞥(いちべつ)することもなく、まだ拍手の鳴り止まぬなか、それこそせわしなく演奏を開始。シューマンの世界にずんと入っていったようです。
 やはり起伏、変化の激しい演奏。速い部分がまた相当に速く、やや荒っぽいくらい。でもシューマンらしい
と言えば、らしかったかもしれません。

 後半、フォーレ、ラフマニノフはあまり聴かない曲なのではありますが、結構良かったです。特にラフマニノフのト短調の前奏曲はメロディーが現代のポップスのようで、わかりやすく、気に入りました。

 そして、最後のショパン。有名な曲ばかりで、今年だけでも何度もライブで聴きました。
 テクニカルな曲が多かったせいか、疲れが出てきたのか、今年聴いた若手の名手(ヌーブルジェ、マンゴー
ヴァ、横山幸雄、メジューエワ)などに比べると、やや技巧的に安定を欠く感じがしました。
 左手の決めをかなり重視していて、この音を聴いてほしいのだ、という意思はよく感じました。
 また決して平板にならず、いろいろ変化をつけているのもよくわかります。
 ただ、特にフォルテの和音の質がどうも良いとはいえない(やや濁る)のと、音楽が激するところが激しす
ぎ、というか、崩壊寸前という感じでした。
 一番危なかったのが、最後の英雄ポロネーズでした。
渾身の力を振り絞った演奏が、コーダあたりでは空回りして、音が壊れてしまいました。

アンコール、力の抜けたグルックは良い。
ショパンワルツは、やはりいろいろ工夫をして作っていました。若い人にはこんな風に演奏はできないでし
ょう、という感じ。嬰ハ短調は、ペダルの使用を抑え、もしかしてホロヴィッツ風?ワルツというより、マズルカのようでした。
ラフマニノフは自家薬籠中といった感じ。
幻想即興曲。最後の最後でかなりリラックスしているよう。すごく速いのと、内声を抑えてかなりメロディ
ーを浮きだたせる。手垢のついた曲から新鮮な解釈。これはなかなか楽しめました。

全体的には、力の不要な部分の演奏はなかなかで、円熟を感じさせるものながら、テクニカルで大音量を要求される部分は、かなり無理しているように見受けられ、尖ったところがあまり良くなく出てしまっているように感じました。

今年聴いたポリーニが、エチュードやスケルツォで昔の演奏を再現しようとして、あまりうまくいっていなかったのと、少しかぶりました。

50周年記念で昔のリサイタルの再現だったために、先日テレビで見たレオン・フライシャーのように、ベテランの円熟をうまくいかせるような選曲とはいえなかったのかもしれません。

2009年12月 9日 (水)

のだめカンタービレ(コミック)でちょっとした発見

「のだめカンタービレ」の映画がもうすぐ封切られることもあって、コミックをポツポツ読み返しています。

最初に読み始めたころより、多少聴く音楽の範囲も増えたし、ピアノを習い始めたこともあっていろいろ感ずることも増えました。

第1巻、指揮科の早川が留学すると聞いて、いらついた千秋は、ピアノを荒くたたきつける。それをハリセンが「なーにやっとるんじゃー」と張り飛ばす。

「選抜学生の協奏曲コンサート、おまえを推薦したオレの顔に泥をぬるつもりじゃないやろな。曲かておまえの好きなベートーヴェンやろが・・・」

そのベートーヴェンの協奏曲、小さなコマ割のなかに、楽譜がこっそり描かれています。これをよく見ると、なんと、ヌーブルジェが弾いた、ベートーヴェンの第1番の協奏曲ではありませんか!
第1楽章のちょうどオーケストラによるトゥッティが終わり、ピアノがひっそりとあいさつのようなメロディで登場するところの楽譜が、「正確に」書かれているではないですか。

いや、手抜きなしですねえ。

この場面、テレビではたしかベートヴェンの月光ソナタを弾いていたような記憶があります。どこかにDVDが残っているので見ればわかるのですが。
それより昨日から再放送が始まったらしく、見逃してしまいました。

それはともかく、じっくりディテールを見ていくといろいろ発見がありあそうです。
今度はそういう読み方をしてみましょう。

2009年12月 8日 (火)

ヌーブルジェのバッハ、ベートーヴェン、ブラームスを久しぶりに聴く

今日、久しぶりにヌーブルジェのオーベル・シュル・オワーズのライブ録音を聴きました。2枚目のバッハ:半音階的幻想曲とフーガベートーヴェン:ソナタ30番ブラームスOp.119です。

半音階的幻想曲とフーガを数日前、レオン・フライシャーのしんみりしたものを聴いて触発され、ベートーヴェンの30番ソナタは内田光子の影響。ブラームスOp.119は、今読んでいる「ピアノノート」に出てきます。

これらが組み合わさったら、そうだっ、ヌーブルジェで全部聴ける、と思ったわけです。

久々聴くヌーブルジェのこれらの曲は、やはり若々しくて瑞々しく、流麗この上ない。ディナーミクの変化が上手で自然。聴いたあと、心の中の澱みがとれ、洗われてせいせいとする感じです。

20歳の時でこの演奏ですからねえ。
今だったら、さらに深まっていることでしょう。
聴いてみたい・・・

※ヌーブルジェの誕生日は12月29日です。
 だから、まだしばらくは22歳。
※ヌーブルジェと話すため、英語を勉強したいです。
 フランス語よりは近道だと思うので。

2009年12月 7日 (月)

ハンマークラヴィーア・ソナタの冒頭の跳躍

以前、ヌーブルジェが弾くベートーヴェン:ハンマークラヴィーア・ソナタの冒頭の、一呼吸置く左手の跳躍が、とても特徴的で魅力的である、という記事を書いたことがあります。

そして、音楽評論家の吉田秀和氏も、レコード芸術の記事で同様のことを述べていました。

この冒頭の跳躍は左手で弾くように楽譜に書かれていて、これを両手で弾いてしまうことはベートーヴェンの意図に反する、ということを昔何かで読んだことをずっと覚えていました。

今日、たまたま手に取った「ピアノ・ノート」(チャールズ・ローゼン著、朝倉和子訳、2009年9月刊、みすず書房)という本を読み始めたところ、全く同じ趣旨のことが書いてあり、なんだかデジャブのような不思議な気持ちになったので、長くなりますが引用します。

 身体的ジェスチャーが音楽の意味にとって重要だと認識させてくれるもうひとつの例は、ベートーヴェンの『「ハンマークラヴィーア」ソナタ」』冒頭の跳躍音である。これも片手で正確に弾くのがむずかしく、ほぼすべてのピアニストがしくじるのではないかとびくびくする箇所だ。両手で弾くピアニストも多いが、それではベートーヴェンのねらった効果が半減してしまう。この跳躍はたいへん危険で速度も速い(指定されたメトロノーム記号で計れば九分の一秒以下)。この音程とフォルティッシモにより、すばらしい響きが得られる。作曲家の書いたとおりに弾けば、これは耳で聴いても見た目にも壮大で大胆な跳躍で、勇気と興奮とが聴覚的・視覚的に伝わってくる。これを両手で弾いてしまえば見た目に簡単だし、じっさい弾くのも簡単だ-だから簡単そうに聞こえる。

ヌーブルジェは、実は楽譜の指示どおりに弾いているとは言えません。
正確にリズムを刻めば、1/9秒以下という高速スピードで、
「ダダンダ ダンダダ ダンダン」
と弾かねばなりません。

ところが
「ダッ、ダンダ ダンダダ ダンダン」
と弾く。

楽譜の指示からははずれているかもしれないけれど、ベートーヴェンがおそらく意図したであろう、ローゼンの言うところの「壮大で大胆」「勇気と興奮」を十二分に表現しています。

6月のリサイタルの直前、カジモトのサイトで、ヌーブルジェの紹介動画がアップされ、この冒頭部分を見ることができました。
最初のたった2小節で、私はもう魂を持っていかれてしまったものです。

弱冠22歳(ぼちぼちやっと23歳)でしかないヌーブルジェの、深い解釈の一端でした。

2009年12月 6日 (日)

第7回浜松国際ピアノコンクール

第7回浜松国際ピアノコンクールが去る11/8~11/23まで開催されていました。

過去の受賞者では第4回で、アレクサンダー・ガブリリュク(1位)、イム・ドンヒョク(2位)、上原彩子(2位)、第5回で、ラファウ・ブレハッチ(最高位)、アレクサンダー・コブリン(最高位)、第6回でアレクセイ・ゴルラッチ(第1位)などを輩出しています。

若手の登竜門として、ロン・ティボーの格に匹敵しつつあるコンクールになってきたようです。

その7回目。

今回は、なんと本戦に進んだ6人のうち、4人が韓国人。フランスとロシアが1人で、日本人は壊滅
優勝したのは、なんと15歳のチョ・ソンジン(韓国)
至上最年少の優勝。まだ童顔が残る若者でした。
20代後半の人もいましたが、やはり、才能ある若手が勝ちやすいようですね。

映像配信が多少ありましたが、再生が面倒そうなので、やめました。(なぜyou tubeにしないのでしょうか。)

日本のコンサートだけに、アジア人、とくに中国、韓国、日本人が多いのでしょうが、韓国人が4人も本戦に残るというのは、いったいどうしたことなのでしょうか。
そんなに韓国の音楽教育は進んでいるのでしょうか。

そして、地元日本人は、まだ一度も優勝していない、というのも寂しいものです。

ブレハッチは浜松を足場にショパンを制しました。
コンクール荒しのゴルラッチがうわさでは次のショパンに出るかもしれないそうです。
もし勝ったら、浜松→ショパンの路線が2回続くことになります。
浜松にとっては、さらに格を上げるチャンスではありますか。

2009年12月 5日 (土)

レオン・フライシャーのシャコンヌ(バッハ/ブラームス)を聴く~NHK芸術劇場

昨日、NHK芸術劇場で、アメリカのピアニスト、レオン・フライシャーのリサイタルが放映されました。

ヌーブルジェが今年のリサイタルで弾いたバッハ/ブラームスのシャコンヌを弾くということで録画して聴いてみました。

レオン・フライシャーは今年81歳。なんと、シュナーベルの直弟子。長い間ジストニアという病気を患って右手が効かず、最近になってまた復活したという波瀾の人生を送っている芸術家とのこと。

なぜ左手のためのシャコンヌなのかは、これで納得です。
むしろ、右手は大丈夫なのにブラームス編のシャコンヌを弾いたヌーブルジェが変わり者です。
めったに聴きそうもないこの曲を、今年は随分聴きました。

フライシャーのシャコンヌは、一切の夾雑物を廃し、力を抜き、決して熱くならず、ただ純粋に音楽だけを求めているような弾き方でした。
大きな響きは出しません。
超絶技巧もありません。
ただ、たんたんと、そして、歌うべき旋律はしっかりと浮立たせ、フライシャーの辛かった人生が投影されているかのような、なんとも寂しくも切なげなシャコンヌでした。

正直なところ、かなり感動してしまいました

ヌーブルジェとは同じ曲を弾いているとは思えないほどです。
ヌーブルジェはもっとテクニカルで、きびきびしており、どっきりする響きがあったり、目を見張る技巧があったり、技術と一体化した音楽を表現しました。

ここのところ、ピアノのレッスンでモーツァルトの練習の中から、音楽的ということがどういうことなのかを、ずっともう3ヶ月以上学んできて、少し見えてきた部分があります。

今日のフライシャーの演奏は、81歳での演奏で22歳のヌーブルジェに技術的には及ぶべくはないものの、こと音楽においては、実に深いものが合ったと思います。

他のバッハの曲も良かったですし、シューベルトの最後のソナタが実にしみじみとしていて良かったです。

80歳になっても、こういうプログラムを組めばまだまだ立派に鑑賞に堪えるのだということがわかりました。

ここのところ、生きの良い若手ばかりを追いかけていましたので、たまには、ベテランも悪くないかもしれないと、ちょっと反省しました。

2010年はリリシズムのラドゥ・ルプー(64歳)、ウィーン三羽ガラスのイェルク・デームス(81歳)、アルゼンチンの重鎮ブルーノ・レオナルド・ゲルバー(68歳)なども来ますので、チェックしてみることにしましょう。

2009年12月 4日 (金)

ラ・フォル・ジュルネ2010の新情報

今日のメルマガで、ナントのラ・フォル・ジュルネの情報が紹介されていました。
プログラムの発表は12月中旬ということですので、ヌーブルジェが何を弾くかがもうじき判明します。

それよりも、今日びっくりしたのは、金沢のラ・フォル・ジュルネの情報です。
ナントや東京のテーマは「ショパンの宇宙」です。
ところが、金沢のテーマは「ショパン、ジェネラシオン1810」(ショパンと1810年世代)と決まりました。

メンデルスゾーン(1809年生)、ショパン(1810年生)、シューマン(1810年生)、リスト(1811年生)の4人に絞った企画になるようです。

ということは、もしかすると、ヌーブルジェは東京ではショパンを弾くとして、金沢ではメンデルスゾーンやシューマン、あるいはリストを弾く可能性もないとはいえません。

もしそうなったらば、追っかけなければ・・・

※前に書いたとおり、2010年4月30日にヌーブルジェはワシントンにいます。
19:30から、ワシントンDCの「リンカーン・シアター」でニュー・ワールド交響楽団とドビュッシーの「ファンタジー」を協演するようです。
その後移動するとして、日本ではいつから演奏するのでしょうか?
金沢も行くのか、東京だけなのか、いつといつ弾くのか、まったく見えません

2009年12月 3日 (木)

のだめカンタービレ#23(最終巻)&のだめカンタービレの音楽会

とうとう「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子)が終わりました。
クラッシック音楽界に旋風を巻き起こしたコミックの名作でした。

のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス) Book のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)

著者:二ノ宮 知子
販売元:講談社
発売日:2009/11/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

過去にもクラッシック音楽を題材にしたコミックはありました。
古くは「いつもポケットにショパン」:くらもちふさこ
10年くらい前には「神童」:さそうあきら
現在進行形では「ピアノの森」:一色まこと

しかし「のだめ現象」といもいうべきインパクトを社会に与え、クラッシック音楽界を活性化したようなコミックはなかったでしょう。

私も初めて単行本を手に取ったとき、あっという間に「のだめ」の世界に引き込まれてしまいました。
なぜ、そんなに求心力があったかというと、なんといってもそのリアリズムだったと思います。
本当に曲や楽器のことを知らなければ、あんなストーリーは出てこないし、絵は描けない。

そのリアリズムの秘密が、最近発売された「読んで楽しむのだめカンタービレ音楽界」(茂木大輔)の中で紹介されています。

例えば、「のだめ」や「千秋」がピアノを弾いている絵での指の描写が非常にリアルで、ある曲のある場所を弾いている絵としか思えないようなところがあるといいます。
その秘密はこうだそうです。
「ピアノ科の子に来てもらって・・・その曲全部弾いてもらって、POM(ご主人)がビデオ撮って、わたしデジカメ撮って・・・・音聴きながらどこの絵を描くか『ここだ!』って決めて、その瞬間の指、書くんですよ」
いや、すごいこだわり。

それから、楽器の絵については、
「楽器は、まず大きく描いて、縮小かけてはめこんでいきます」
のだそうです。
どうりでリアルなわけです。

この手抜きのなさが素晴らしいところ。

そして、登場する音楽が決してミーハーでないこと
ベートーヴェンの交響曲なら、「運命」「田園」「第9」あたりを普通選びそうなのに、なぜか「第7」(「英雄」はコミックには出ましたが)
ピアノのコンクールの場面なら、ショパンだのベートーヴェンだのを持って来て良さそうなところを、ショパンのエチュードはともかく、ドビュッシー、シューベルトソナタ、シューマンソナタ、ストラビンスキーです。

守備範囲の狭かったピアノファンの私程度では、およそカバーしきれないレパートリーでした。
「のだめ」を読んで、そこで奏でられている音楽をどうしても聴いてみたくて、CDを買ったことも多々あります。

このリアリズムと、マニアック的な音楽の扱い、そして、何より主要登場人物のキャラがたっていて、ユーモアあふれていること。
これらが「のだめ」大ヒットの理由だと思います。

さらに、テレビドラマ化された上野樹里と玉木宏のコンビの名演技も忘れることができません。
茂木氏の本によれば、二人の演技に没入する姿勢も凄かったそうです。

そんな「のだめ」が終わってしまいました。
最終巻は、終結に向かって、なんだか早回しでささっと進んでしまいました。
もう少し盛り上がりを期待していたので、やや拍子抜けでした。
でも下手に予定調和的に、あるいは大団円で終わることより、モーツァルトのソナタのように「あれっ、終わっちゃうの」というスタイルを取ったのだと思います。
最後のカットがそれを暗示しているような気がします。

長いこと楽しませてもらって、二ノ宮知子さんにはありがとうございましたと申し上げたいです。
若いときに一時凝って、しばらく遠ざかっていたクラッシック音楽にまた引き戻してもらったきっかけの一つになったことは間違いありません。

また、さらにディープな音楽の世界に入り込んでいきつつあるのは、ちょうどほぼ1年前の「ル・ジュルナル・ド・ショパン」で出会った我がジャン=フレデリック・ヌーブルジェのおかげであることも間違いありません。

2009年12月 2日 (水)

ヌーブルジェのルーブル美術館リサイタルのラジオオンデマンド放送!【今だけ】

動画が流出していた(?)10月21日のルーブル美術館でのリサイタルの模様が、オンデマンド放送で全曲聴けます。3時間かかります(-_-)

http://sites.radiofrance.fr/francemusique/_c/php/emission/popupMP3.php?e=80000056&d=395001289

【情報提供:Svenskaさま

当日のプログラムは

・セザール・フランク:
   プレリュード、コラールとフーガロ短調
・ガブリエル・フォーレ:
   ノクターン 第6番 変ニ長調 Op.63
   ノクターン  第13番 ロ短調 Op.119
・カールハインツ・シュトックハウゼン:
   ピアノ曲第9
・ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
   ソナタ第29番ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィーア」
・フランツ・リスト:
   ペトラルカの3つのソネット S.158
   巡礼の年報 第2年「イタリア」S.161

いやいや、日本で演ったら、ホール半分も埋まらないかもしれないようなプログラムです。
さすがヌーブルジェ(-_-;)

フランク、フォーレまでは何とか大丈夫でした。
やはり、しゅとっくはうぜんは厳しい。たぶん、ライブで聴くと聴けると思うのです。でも録音されたものは・・・

ハンマークラヴィーアやったあと、リストですよ。
リストはヌーブルジェ合ってますけどね。

ちょっと音源が弱くて、迫力がイマイチだったでしょうか。
動画が良かった。

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