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2009年9月29日 (火)

河村尚子 ピアノ・リサイタル@紀尾井ホール(1)

河村尚子28歳。07年クララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝。ドイツ育ち。
リサイタルのポスターでピアニスト中村紘子が「ホロリとさせる」とのべ、音楽評論家の岡本稔は若手女流ピアニストの中で
「ダントツの存在」で「アルゲリッチを髣髴(ほうふつ)とさせ」「世界の頂点も夢ではありません」と絶賛。(週刊新潮10/1号の記事より)

昨日(9/28)、その河村尚子さんのリサイタルに行ってきました。

【前半】
1.ハイドン:ソナタ 第40番 ト長調 Hob.ⅩⅥ:40
2.シューマン:クライス・レリアーナ Op.16

【後半】
3.メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲 Op.54
4.ショパン:華麗なる変奏曲 Op.12
5.ショパン:夜想曲 第20番 嬰ハ短調「遺作」
6.ショパン:ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42
7.ショパン:幻想ポロネーズ Op.61

【アンコール】
1.ドビュッシー:ハイドンへのオマージュ
2.シューマン:ロマンス Op.28-2
3.モーツァルト:ソナタ第18番 ニ長調 K.576 第3楽章
4.ショパン:エチュード Op.10-8
5.シューベルト:ソナタ第20番 イ長調 D959 第3楽章

日本での実質的な初の本格的リサイタルという位置づけであったらしく、大変意欲的なプログラムでした。

演奏は表現力豊かで、なかなか素晴らしいものでした。
洒落て洗練されたヨーロッパスタイルの音楽をしっかり身につけている感じです。

アルゲリッチを髣髴とさせる、とまで言えるかどうかはわかりませんが、跳んだりはじけたり、かなりチャーミングで自由奔放なところがあります。かといって、独善的ないやらしさというものはなく、あくまでクラシカルな洗練を崩してはいません。

わたし的に衝撃を受けてしまったのは、アンコールのモーツァルトでした。
ちょうど、レッスンでK.332のソナタと悪戦苦闘しているところだからです。
本場のモーツァルトを、みっちり先生からしこまれています。
河村尚子のモーツァルトは、おそらく、私の先生が意図しているであろうようなことを、素晴らしいレベルで実現しており「あんなに上手に、とても弾けない」と思うのに十分でした。

快速テンポながら、デリケートでオシャレ。遊び心満載で、ギャラントな雰囲気もただよう。
これぞモーツァルトというな演奏でありました。

1曲目のハイドンや、アンコール最後のシューベルトは、モーツァルトに通じるものがありました。

シューマンのクライスレリアーナ
7月にジョナサン・ビスで聴いた時には、今ひとつ感激がありませんでした。
河村尚子の演奏は、なかなか楽しめました。
直線的に弾いてこない。
シューマンらしいやや倒錯めいた部分や、移ろいの気分というものがよく表現されていたと思います。
フォルテでダン!とくるかな、と思うところがことごとく予想を裏切らぎられ、考え抜かれてました。

(次の記事につづく)

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