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2009年8月27日 (木)

NHK知る楽~グレン・グールド最終回~ピアノの演奏姿勢

ここ1ヶ月間の、このブログの検索ワードの最上位は、なんと、ヌーブルジェではなくグールドでした。
改めてグールドの天才と、その人気がよくわかりました。

NHK知るを楽しむ~私のこだわり人物伝「グレン・グールド」の最終回(4回目)が昨日流れました。
再放送ですから、見るのは2回目。

今回のテーマは、グールド最後の録音となった、バッハ:ゴールドベルク変奏曲。
DVD盤の映像がかなり使われました。

演奏はもちろん素晴らしいものです。
目が釘付けになってしまいます。
独特のテクニック。
なんであんなに自在に指が独立的に動くのだろうかと、感嘆せざるを得ません。

鍵盤を引っ掻くような動きがあったり、こわごわそっと触れるようなタッチがあったり、かと思うと、手首を十分使ってしっとりタッチしたり。
全体としてはノンレガートで、撥ねるように弾く。
そのタッチから表現される音楽は、乾いていながら無味乾燥ではなく、十分ロマンティックで奥深い何かが感じられ
る。

ムカデがうごめくような指の動きは、エキセントリックな動作として、随分、批判されたようなことを聞いたことがあります。
しかし、映像をよーく観察すると、決しておかしな弾き方をしているわけではないことがわかってきます。
手首は十分適当な高さに保たれており、手先の力は完全に抜けています。
あの姿勢では腕の重みや、体重がかけにくい-つまり大音量は響かせにくい-というだけで、手先の動きに関しては
理にかなったものだと思います。

つい、あの低い椅子や、大変低い肘の位置、丸めた背中などに目がいきがちで、その姿は決してほめられたものではないですが、手首より先のポジションは大変美しいと思います。
ほれぼれしてしまいます。

さて、ではヌーブルジェはどうでしょうか。
彼の弾き方は極めて現代的で、椅子をやや高めにして上から見下ろすような姿勢をとります。
体重を十分のせられるような位置です。
鍵盤との距離はやや近め。
ぐっと鍵盤に上体をかぶせて、普通、上体より前方に位置すべき肘の位置が、上体と同じ位置くらいになること-つ
まりかなり後方-になることがあります。
ちょっと窮屈な感じに映ります。
でもテクニックに窮屈なところは全くありません。

弾き方としては、やや変わっている部類にはいるのではないでしょうか。
集中していることが、大変よくわかる弾き方だと思います。
私は好きだなぁ、ヌーブルジェの弾き方。

たぶん、レスナーが模範にすべき弾き方をするピアニストは、ツィメルマンではないでしょうか。
実に美しく、理にかなった姿勢だと思います。
指先も鍵盤に触っているかいないかわからないくらい、脱力していて、軽やかです。
ただ、ここのところ、少し歳をとったせいか、若い頃のように背筋がピンとはらずに、やや背中が丸くなるのが、気
になるといえば気になります。

グールドの姿勢は、レスナーは絶対真似をしてはいけないでしょう。
真似したら、先生に張り飛ばされるのがオチです。
あと、ホロヴィッツの弾き方もだめですね。というか、あんなの無理です。

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