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2009年6月11日 (木)

話題の辻井伸行を聴いてみる

ヌーブルジェコンサートカウントダウン
NHK交響楽団定期公演まで、あと1日!
サントリーホールリサイタルまで、あと9日。

いよいよ明日はベートーヴェンのコンチェルトが聴けます。
随分待ちに待ったような気がします。

今日はコーヒーブレイクということで、先日ヴァン・クライバーンコンクールで優勝して、今話題沸騰中の辻井伸行を聴いてみました。
2007年のデビュー版をと思ったのですが、地元のタワーレコードではなんと売り切れ。
ラフマニノフの2番のコンチェルトと、2005年のショパンコンクールライブがあったので、まずはソロ
からと思い、ショパンコンクールライブを求めてみました。

ちょうど、ヌーブルジェも弾いている「アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ」があったので、これは好都合です。
ヌーブルジェのこの曲の演奏は、
ヌーブルジェの優れた点を余すところなく堪能できる最高のものだと思っています。
もう何十回聴いたことでしょうか。

さて、当時16歳くらいと思われる辻井伸行はここで、次のような曲を弾いています。
1.ノクターン op.62-1
2.ワルツ op.34-3
3.舟歌
4.スケルツォ 第2番
5.アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ
6.4つのマズルカ op.24
7.ソナタ 第3番

意外と骨太なタッチ。
しかし、曇りのない明るい音質。
こういう音色は、私は好きです。

音楽の作りは、素直で常識的です。奇をてらうようなところはありません。
盲目というハンデを感じさせない安定した技術もあります。
なかなか悪くないと思います。

ただ、やはりこの時はまだ16歳くらい。
コンクールだけに、そつなく、ミスなく弾こうとしているのか、伸びやかさとか爆発的なエネルギーが
今ひとつもの足りません。
スケルツォとかソナタのような曲では、もっと若い感情をぶつけても良かったような気がします。

さて、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズです。

まず、アンダンテ・スピアナートの部分は、若干、左手のアルペジオが大きく響きすぎるきらいがあります。右手のメロディーがデリケートだけに、左手はもう少し抑えてほしいところです。
右手の音の出し方は、硬質で明るく、ヌーブルジェに通じるものがあります。
ただ、ほのかな詩情という部分でヌーブルジェにはかないません。
それと、細やかなパッセージのリズム感と軽やかさというのがヌーブルジェは優れているのがわかりま
す。

ポロネーズの部分は、まず最初のトゥッティの迫力がヌーブルジェより弱い。
独奏部に入ってからは、やや落ち着いたテンポで丁寧に聴かせます。
しかし、ここはやはりヌーブルジェのような華やかさと流麗さが欲しい。
それと、推進力。もちろん迫力も。
ハデハデしさがこの曲の特徴で、派手でありながらも、洗練されていて、飽きさせない展開がヌーブル
ジェはとても上手です。
良くも悪くも、辻井伸行の演奏は優等生的です。

もっとも、この曲におけるヌーブルジェは最高のパーフォーマンスだと思うので、それと比べてしまうのは酷かもしれませんね。

今、辻井伸行はショパンコンクールから4年経って20歳。
16歳から20歳の時期というのは、精神的に大きく成熟する時期です。
音色的には素晴らしいものをもっているし、今ならおそらくショパンコンクールの時以上の素晴らしい
演奏が期待できそうです。

私は彼のことを随分前から知っていましたが、あくまで「盲目の」ピアニストとしかとらえていなかったので、これからはきちんと普通のピアニストとして、予断をなくして聴こうと思います。

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