ヌーブルジェ・リサイタル@サントリーホール【第一報】~参りましたm(_ _)m
別に闘っているわけではないのですが、ヌーブルジェ様、参りました。降参です。脱帽です。
最初から最後まで圧巻、驚愕の演奏。しびれて身体が麻痺しそうでした。今日は(もう日が変わっていますが)ハンマークラヴィーアソナタの怒濤のフーガの余韻に浸って床につきますので、一言感想のみを。
1.バッハ/ブラームス:シャコンヌ
ラ・フォル・ジュルネにおける緊張感だけでなく、ホールの音響が違うため、今回は低音の響きの魅力にうっとり。
2.ブラームス:ソナタ第2番
やっとブラームスとお友達になれました。
CD買わず我慢した甲斐がありました。
リヒテルの渋い演奏を聴いて、鬱屈していたわけですが、カタストロフィーというか、気持ちよくはじけました。
ブラームスだって若い頃はパッションあふれてたことを了解。
3.ベートーヴェン:ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
希有、壮大、格好良い、衝撃。
圧巻は目眩く、およそクラッシックを聴いていると思えなかったフーガではありましたが、他の楽章も言葉では言い尽くせないような魅力満載でした。
4.アンコール1曲目 バッハ:イタリア協奏曲第3楽章
私、金沢ラ・フォル・ジュルネ、東京ラ・フォル・ジュルネに続いて3回目。さすがに今日は音響が良いので、もっとも感銘を受けました。
5.アンコール2曲目 ヌーブルジェ自作即興演奏
渋谷タワーレコードの演奏とはまたひと味違う演奏。
異次元の響き。現代音楽をも好きになってしまいそう。
6.アンコール3曲目 ショパン:エチュード作品25-7
さすがエチュードは自家薬籠中の曲。
最後まで集中を切らさず、すばらしい叙情。
ありがとう!ヌーブルジェ。
※先日に続きY.Uさん、そして面が割れてしまったさぼてんさん、楽しいひとときをありがとうございました。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
まゆまおさま:
>ということはツィメルマンを超えたのでしょうか?
どっちか選べ、と言われたらヌーブルジェですかね。
>興行的に問題があって、今後の来日リサイタルに差し支えると・・・
と少し心配なのです。
それはありますね。
あの入りでは、サントリーは無理か、とかなりかねないですね。
>無駄な心配だとは思いますが・・・。
そうあってほしいです。
>こんな感じでコンスタントにリサイタルが行われれば、
それに越したことはありません。
日本びいきになって毎年来てもらえると嬉しいですね。
投稿: まいくま | 2009年6月22日 (月) 20時21分
まいくま 様
こんばんは。
度々の板汚し、失礼致します。
>プログラムが難解だったことが原因でしょう。
確かに大衆受けするプログラムを組めば
そこそこ動員をすることは簡単ですよね。
>私の中では、すでに世界一なのに、人気がない。
ということはツィメルマンを超えたのでしょうか?
>5,000円であの凄い演奏を聴けるのですから、ウッシッシです。
>ファン冥利につきます(^_^;)
そうですね。
会場に行った人は、あの気迫溢れる演奏を聴けるわけですし
むしろ知る人ぞ知る、ということで観客数は少なくてもいいでしょうが、
興行的に問題があって、今後の来日リサイタルに差し支えると・・・
と少し心配なのです。
仕事が舞台芸術関係なので、興行の動員ってとても気になってしまいます。
アーティストがやりたいこととお客さんが求めているもの、
つまり需要と供給が上手く合致すれば売れるんですけどね・・・。
あとはアーティストが自己を抑えて大衆に迎合した演目をやるか・・・。
しかしヌーブルジェ氏には、
幅広いレパートリーがありますし、
チャレンジ精神も旺盛だし、何より独自の世界があるし
無駄な心配だとは思いますが・・・。
>勉強するのは大変ですが、この路線で行ってほしいです。
>辻井伸行君など、もうチケットほとんど取れませんから。
急激に流行るものはすぐに廃れますし、
辻井さんが世間に潰されないよう願うばかりです。
ヌーブルジェファンとしては
こんな感じでコンスタントにリサイタルが行われれば、
それに越したことはありません。
>最近、あまり前すぎも良くないな、と思ってます。
仰る通りだと今回実感しました。
でもオペラシティの時、
間近で聴いた音のインパクトに衝撃を受け
クセになってしまったものですから・・・。
それから演奏者のブレスの音・・・。
おいおい、ナニ聴きに行ってるんだよ!って感じですが、
こういうものはライブでしか味わえないなぁ・・・と、
まだまだ前列での鑑賞に未練が残ります・・・。
さぼてん 様
>眼鏡ないほうが絶対いい!
私は眼鏡好きなのでかけてた方が好きです。
初めて演奏を聴いた後、
カーテンコールで眼鏡をかけて出てきた姿を見て
ヤラれてしまいました!
もちろん眼鏡無しの演奏中の集中した表情も大好きですが。
投稿: まゆまお | 2009年6月22日 (月) 00時06分
さぼてんさま:
>グルダとブレンデルは持っていたのですが、ギレリス、ポリーニまで購入してほぼ毎日交互に聞きくらべていました。
おー、私はブレンデル、ギレリス、ポリーニまで同じで、あとグールドを持ってます。それと昔LPでバックハウスを聴いてました(って、歳がばれる!)
正確無比なポリーニ、堂々としたギレリスがまずまずと思っていましたが、ヌーブルジェが一蹴しました。
>しかしアンコール最後にこれまたショパン エチュードのなかでもOP25-7を持ってくるところにまた惚れました。決して明るい曲でもなく憂いあるこの曲も左手のメロディーがキーな曲ですよね。別名チェロだし。
この手の曲もヌーブルジェは聴かせるの上手ですよね。
くねくねとせずとも、抒情を表現できる。
>まだ22歳ですよーーーーー!
日本だったら、そこらの大学生。ホント天才なのですね。
なんと、今年の9月から、パリのコンセルバトワールで教鞭をとるらしいじゃないですか!
>この3ヶ月ピアノリサイタル嵐でしたしね。
やっとビッグネームのラッシュが終わりましたね。
これからは、伸び盛りの若手中心に聴こうと思ってます。
ヌーブルジェのような才能を発見できるかもしれないし。
旬を過ぎた演奏家はもう良いかな、などと。
>次回もあちこちでお会いすると思うのでまいくまさんよろしくね!(笑)
きっと会いますね(^^;)
こちらこそよろしく。
投稿: まいくま | 2009年6月21日 (日) 23時17分
>しかし、本当にあのハンマークラヴィーアは空前絶後。他の演奏はもう聴きたくない、って感じです。
そうそう演奏する曲ではないし、CDを聴いて記憶の中で反芻するしかないのかもしれません。悲しい(;_;)
こんなミーハーな私でもこのハンマークラヴィーアに向けてかなり勉強していきました。グルダとブレンデルは持っていたのですが、ギレリス、ポリーニまで購入してほぼ毎日交互に聞きくらべていました。なんといってもライブで聴いたのが初めてだったのもあるのでしょうが、それでもヌーブルジェの演奏は本当に素晴らしかったと思いました! 今日はまだ昨日の余韻を楽しみ実はまだ買ったCDとDVDに手をだしてません~あとで聴こうっと。
しかしアンコール最後にこれまたショパン エチュードのなかでもOP25-7を持ってくるところにまた惚れました。決して明るい曲でもなく憂いあるこの曲も左手のメロディーがキーな曲ですよね。別名チェロだし。キー○ンみたいにアンコールでトルコ行進曲や子犬のワルツまでやっちゃい聴衆大喜び総立ち!!みたいなのもお祭りみたいでありなんでしょうが(汗)確かに難しい曲ばかりで楽しめたお客さんの数はわかりません。私ももしあらかじめおさらいしていかなかったら戸惑ったかもです。でも彼の音楽に対する深い思考や1曲の1音1音を読むとまでいう真剣さが伝わってきて、さらに今後に期待してしまいます。まだ22歳ですよーーーーー!
そうそうN響の協奏曲1番終わったあとの休憩の時に どどっとヌーブルジェのサントリーホールのちらしを次から次へとお客さんがとっていくのを目撃しました。でてきたときはこの若者なに?みたいな感じだったのが演奏聴いてびっくりしたんでしょう!きっとその中の方も昨日はいらしてたかもですね!まいくまさんのN響のお客さんの高齢率の指摘に受けました。(笑)わたしの周りでもいびきがあちこちから聞こえていましたから(汗)昨日はまあなんといってもサントリーホールですから6割の入りでも仕方ありません。トッパンとか王子ホールとかじゃないんだし。この3ヶ月ピアノリサイタル嵐でしたしね。。でも演奏後のカーテンコールのときは本当にとてもいい笑顔で、見てるこちらもついにやけてしまいました。がに股歩きも好き!&眼鏡ないほうが絶対いい!(笑) 詳細レポ楽しみにしてます。次回もあちこちでお会いすると思うのでまいくまさんよろしくね!(笑)
投稿: さぼてん | 2009年6月21日 (日) 21時03分
まゆまおさま:
>一夜明けてもまだまだ心はサントリーホールにあります・・・。
同じくです(^_^)
>私にとってやはり「ハンマークラヴィーア」は難関でした・・・。
最初はとっつきにくいですよね。
ましてや、あの長い第3楽章や、不協和音満載のフーガを最初から楽しめる方はなかなかいないかも。
>お客さんの入りってあんなものでしょうか?
(ピット席抜きで7割くらいでしょうか?)
いや、昨日はかなりがらがらでしたね。
まず、ヌーブルジェ自体がメジャーなメディアで取り上げられていないこと、それとプログラムが難解だったことが原因でしょう。
私の中では、すでに世界一なのに、人気がない。
5,000円であの凄い演奏を聴けるのですから、ウッシッシです。
ファン冥利につきます(^_^;)
>その為か、私の席(2列目センター)が良くなかったのか、
最近、あまり前すぎも良くないな、と思ってます。
サントリーだったら10列前後で十分かもしれません。
>ラ・フォの時の張りつめた雰囲気の中での演奏が
>あまりにインパクトがありすぎたので、ついつい比較してしまいます・・・。
ラ・フォル・ジュルネの時は確かに尋常でないピリピリした雰囲気でした。
昨日はもっと健康的で、「いいなぁ」という感じでしたね。
>フツーの「ちょっと聴いてみようかな?」という感覚で来た方は、
>「スゴイのは判るけど・・・」と取っ付きにくさを感じたかもしれないと
>思ってしまいました。
温度差がありましたね。
スタンディングしている人(実は私も)もいれば、居眠りしている人もいる。
>大衆に迎合しないプログラムを組んでしまう辺りが
>私にとっては大好きなところなのですが・・・。
勉強するのは大変ですが、この路線で行ってほしいです。
辻井伸行君など、もうチケットほとんど取れませんから。
>それにしても“ショパンの再来”って言われているんですか?
どこで言われてるんでしょうね?
>「ショパンの弾く音は小さかった」と読んだことがあるので
およそ大きなコンサートホールでガンガン弾くタイプではなかったようですね。
でも、そのデリカシーあふれるニュアンスは常人の及ぶところではなかったと、いろいろな弟子たちが証言しています。
>私は勝手にジュジアーノみたいな感じかなぁ・・・と想像していたのですが。
ほんとに音の小さいジュジアーノ。
彼こそ確かショパンの再来と言われてたはずです。
>それでは、まいくま様の詳細リポート楽しみにしております。
だいぶ時間がかかりそうです。
投稿: まいくま | 2009年6月21日 (日) 17時12分
まいくま 様
こんにちは。
昨晩はお疲れ様でした。
一夜明けてもまだまだ心はサントリーホールにあります・・・。
ただ、多少予習をして行ったものの、
私にとってやはり「ハンマークラヴィーア」は難関でした・・・。
これから新譜を聴いて勉強します・・・。
私にとっては
ヌーブルジェ盤を聴いていったのが良かったのか悪かったのか、
ブラームスが一番楽しめました。
(ル・ジョルナル・ド・ショパンのスケルツォ1番の時の感動再来でした。)
お恥ずかしながら
私はピアノのソロリサイタルは初めてだったのですが、
お客さんの入りってあんなものでしょうか?
(ピット席抜きで7割くらいでしょうか?)
オケのコンサートはたまに行きますが、
大抵上の方以外は埋まっているように思います・・・。
その為か、私の席(2列目センター)が良くなかったのか、
シャコンヌの時はちょっと音が響きすぎ?に感じてしまいました。
ラ・フォの時の張りつめた雰囲気の中での演奏が
あまりにインパクトがありすぎたので、ついつい比較してしまいます・・・。
>普通に考えたら昨日の選曲は勇気ありますよね。
造詣が深い方はさておき、
未熟ながら多少予習をして行き、
且つファンである私もリアクションが難しいと感じたのですから
フツーの「ちょっと聴いてみようかな?」という感覚で来た方は、
「スゴイのは判るけど・・・」と取っ付きにくさを感じたかもしれないと
思ってしまいました。
杞憂ならいいのですが・・・。
でもその取っ付きにくくて、
大衆に迎合しないプログラムを組んでしまう辺りが
私にとっては大好きなところなのですが・・・。
ところで!
ショパンのDVDブックの企画があるというアンケートがありましたね!
結局私は出し忘れてしまったのですが、皆さんはお書きになりましたか?
それにしても“ショパンの再来”って言われているんですか?
「ショパンの弾く音は小さかった」と読んだことがあるので
私は勝手にジュジアーノみたいな感じかなぁ・・・と想像していたのですが。
弾いた後必ずピアノに手をかけて寄りかかって倒れそうにお辞儀をするので
病弱っぽいし・・・。
以上、拙い長文駄文失礼しました・・・。
それでは、まいくま様の詳細リポート楽しみにしております。
投稿: まゆまお | 2009年6月21日 (日) 16時48分
さぼてんさま:
いやいや、いろんな所で目撃されていたとは、迂闊なことはできませんね(^^;)
それにしても偶然の神様というのはいるものですね。
興奮を共有できて、とても楽しかったです。
しかし、本当にあのハンマークラヴィーアは空前絶後。他の演奏はもう聴きたくない、って感じです。
そうそう演奏する曲ではないし、CDを聴いて記憶の中で反芻するしかないのかもしれません。悲しい(;_;)
ヌーブルジェ、確実にあか抜けてきてますね。
それと、何やら思索家のような雰囲気が・・・
女性だったら惚れてしまいそうです。
投稿: まいくま | 2009年6月21日 (日) 15時56分
KA-TSUさま:
そう、普通に考えたら昨日の選曲は勇気ありますよね。
でも、逆にくだらんメディアに騒がれなくて良いかもしれません。
記事は今どう書こうか構想してますので今しばらくお待ちを。
3列目左寄りとは、もしや、あのスタンディグオベーションしてた方ですか?
投稿: まいくま | 2009年6月21日 (日) 15時48分
おはようございます。昨日はお話できて楽しかったです!私が独り言でぼそっと
この写真素敵。。。とプログラム後ろの白黒写真みながらついつぶやいた時に、前にいた
あのドイツの方に聞かれて失笑されたことから 会話が始まりました(笑)そして
まいくまさんも近くにいたためお声かけやすくなりました!
いやーーあーーーもう一回ハンマークラヴィア聞きたいです!生で!
ツィメルマンの32番の時は鳥肌がたったのですが、昨日は4楽章進むうち心臓がばくばく。。
本当に凄かったですよね。
でもって眼鏡とって痩せた新アルバムジャケにやられてます。。素敵ーーー!!
チェルニーのあのオヤジジャケと比べたら若返り?(爆)
興奮したまま寝てまだ冷めやらぬさぼてんです! 次は来年5月かな?これからDVD見まーす。
投稿: さぼてん | 2009年6月21日 (日) 11時13分
まいくまさん おはようございます。
リサイタル良かったですね。聴きなれない曲が多くて心配でしたが、圧倒的な演奏にすっかり引き込まれてしまいました。私の席は3列目左寄りで、素晴らしい指さばきも合わせて楽しめました。ハンマークラヴィーアのCDも買いました。早速聴いてみようと思います。
まいくまさんのリサイタル詳細レポート期待しています。
投稿: KA-TSU | 2009年6月21日 (日) 09時46分