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2009年2月13日 (金)

ル・ジュルナル・ド・ショパン~NO.12「豊穣のノアン」

いよいよショパンの超名作群が登場してきます。

ヌーブルジェは今回トリ。ポロネーズop53、第6番「英雄ポロネーズ」です。

いよいよ来たか、ですね。

さて、この超超メジャーな曲を、ヌーブルジェがどう料理するか、もう居ても立ってもいられません。

その前に、エル=バシャがなかなか堂々たる幻想曲を披露し、そして、ケフェレックがスケルツォ4番と、バラード4番でまたまた素晴らしい演奏を聴かせてくれました。スケルツォはまさに諧謔に溢れ、バラードは詩情に溢れており、音色はあでやかで華々しく、今まで知っていたのに、ケフェレックを聴いていなかったことが悔やまれます。

ヌーブルジェはこれら先輩達に負けない演奏ができるでしょうか。

英雄ポロネーズは有名なだけに、名演奏も多く、逆に個性を出すのが難しいことも懸念されます。

さあ、始まりました。

序奏、歯切れがよくリズム感が抜群。やや早めのテンポです。このテンポで持つでしょうか。

ポロネーズに入ります。最初のテーマは人によっては少し遠慮がちに弾くものですが、分厚く堂々としています。猛烈な推進力でありながら、決めがするどく、前のめりになることはありません。

和音が厚くなった2回目のテーマは、もの凄い迫力。スピードもまったく落ちません。

逞しいテクニックがないときれいに弾ききれない中間部。

まったく危なげなし。リズムも狂わず、実に軽快。フォルテシモへの盛り上がりはすさまじい。

そして、経過部分は澄み切った優しい音で、実に繊細。

テーマが再現し、コーダまではまた一気呵成に駆け抜け、終止も見事!

いや、あっぱれ!!!!

ここまで、どちらかというと、深く、落ち着いた解釈で弾いていたような感がありますが、この英雄は、若さを全面に出し、猛烈な推進力と極めて鋭いリズム感で弾ききりました。

手が痛くなるほど拍手しました。

これまで、私の中では、スタニスラフ・ブーニンがショパンコンクールで弾いたライブが最も好きでした。多少ミスタッチがありましたが、あっポロネーズって3拍子だったんだと気づかせてくれたリズム感、大きな構成力、そして雄大な大音量。まさに英雄にふさわしいと思っていました。

しかし、この日、一番が入れ替わりました。

ヌーブルジェの方がはるかに洗練されており、それでいて、英雄にふさわしい勇猛さも備えています。

有名曲でトリだったため、観客が沸いたことは当然です。

4番の時にもこれくらい湧いて欲しかったのですが、まあ、仕方ありませんね。

結果的に、英雄ポロネーズが、ヌーブルジェ最後の演奏となりました。

ショパン晩年の円熟した名作群を是非彼の演奏で聴いてみたかったところではありますが、まだ若い彼のこと、これからまだまだ聴くチャンスはたくさんあることでしょう。

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